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© Rudy Carezzevoli/Getty Images
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スポーツ統括団体がフェラーリのパワーユニットに対する調査を実施した後に内密の合意を結んだことについて、F1の7チームがFIAの整合性と透明性に疑問を投げ掛けた。

共同声明ではチームたちが協力し、法的措置を取る権利も含めて"完全かつ適正な開示を追求する"と付け加えられている。

これは2月28日(金)に出されたFIAの声明を受けたもの。そこにはフェラーリのパワーユニットに関する調査の末、イタリアチームとFIAが合意に至ったことが記されていたが、合意の詳細については統括団体とフェラーリの間にのみとどめられるとあった。

これに対し、フェラーリエンジンを使用していない7チーム(メルセデス、レッドブル、マクラーレン、ルノー、アルファ・タウリ、レーシング・ポイントとウィリアムズ)は透明性の観点から合意についての情報を公表するようFIAに要請した。

「われわれ、以下に署名のあるチームは、2月28日(金)に発表されたスクーデリア・フェラーリのF1パワーユニットについての調査の結論に関するFIAの声明に驚き、衝撃を受けた」と声明にはある。

「国際的なスポーツの監査機関には最高レベルのガバナンス基準、整合性と透明性をもって行動する責任がある」

「他のチームからの問い合わせが相次ぎ、ようやく何カ月にも及ぶ調査がFIAによって行われた末のことであり、われわれは本件について、フェラーリと内密の合意に至ったというFIAに強く抗議する」

「したがってわれわれはここに、このスポーツが全コンペティターを公平、対等に扱っていることを確かめるため、本件に関する完全かつ適切な開示を追求する共通のコミットメントを公に宣言する。これはF1のファン、参加者と投資家に代わっての行動である」

「加えて、われわれは管轄裁判所に先立って、FIAの適法手続き内において認められた法的救済を求める権利をリザーブする」

昨年、ライバルチームたちはフェラーリのパワーユニットオペレーションについて疑いを持ち、イタリアチームが厳格な燃料消費ルールを回避する方法を見つけてエンジンパワーを上げているのではないかと考えた。しかし、全チームがそれぞれのパワーユニットの働きについて完全極秘の体制を取っていることから、疑惑の大部分はGPSのデータから得た速度記録に基づいて持ち上がったものだった。

シーズン終盤にかけて、燃料規定を回避していると思われるシステムの合法性についてレッドブルがFIAに質問状を送ったところ、レギュレーションを修正する技術指令書が出され、そうしたシステムは違法と認定された。

その後もフェラーリの燃料システムの調査は続いたが、問題が発見されることはなかった。それでも、2020年シーズンを前に疑惑を鎮めようと考えたFIAは、毎時100kgという規定を厳格に管理するため、2つ目の燃料流量メーター設置をチームたちに要求した。

フェラーリはこの件に関し、一貫して無実を主張している。FIAとの合意が明らかになるはるか以前の昨年末、チーム代表のマッティア・ビノットは自分たちがグリッド上で"最も多くのチェックを受けた"チームの1つだと述べ、パワーユニットは合法であることが証明されたと主張していた。

「われわれのマシンへのチェックは何度も繰り返され、リザルトはFIAに示され、詳細について議論された。FIAと共同でできることは全て成されたということだ」

「われわれはシーズン後半にエンジンのオペレーションを変えたことはなく、それはわれわれのパワーユニットが完全に合法的であることを証明している。そうではなく、もしそこに少しでも非合法的なものがあったとしたら、最初のチェックで出てきていただろう」

フェラーリのルイス・カミレリCEOもフェラーリの合法性を問う声を受け、上場企業としてフェラーリには全てのレギュレーションに従う義務があると反論した。

「フェラーリは株式会社であり、世界的にその名を知られている。整合性とコンプライアンスは非常に重要な鍵となるものだ」と彼は述べた。「ここ数カ月でますます増大しているこうしたいわれのない申し立てに目を向けるとき、人々はそのことを考慮に入れる必要があると考える」

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