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王者メルセデス、まずは新車W11の画像をリリース

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2020年2月14日 « ハミルトン、今年はパープルの新ヘルメットを用意 | アルファロメオ・レーシングの新車が初走行 »
© Mercedes AMG Petronas F1 Team
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14日(金)、ルイス・ハミルトンがタイトル防衛に挑む新車、W11の画像をメルセデスがリリースした。

これからハミルトンとチームメイトのバルテリ・ボッタスがフィルミングデーの100kmの距離を分け合い、新車がシルバーストーンで初めてコースを走行する。

2019年の21戦で15勝を挙げたメルセデス。2021年には大幅なレギュレーション変更が待ち受けているため、メルセデスがW11の設計に進化的アプローチを選んだのは明らかだが、テクニカルディレクターのジェームス・アリソンは、1年の後半の開発ポテンシャルを挙げるためにいくつか重要な変更を加えたと説明している。

「われわれはマシンコンセプトのアスペクト――シーズン中に決して変えることができないアスペクト――を変えたいと考えた。そうすることで新シーズンに向けてより豊かなプラットフォームが得られる」とアリソンは述べた。「精選した構造変更に取り組み、今のやや古びたレギュレーションの中でも開発曲線を高く保てるようにした」

「フロント部分では、アップライトやホイールリム周りの構造が複雑化することを受け入れ、高いパフォーマンスと全体的なアセンブリを重視した」

「マシンの中間部分ではピットレーンのトレンドに倣い、アッパーサイドのインパクトチューブを低めのポジションに動かし、このレイアウトによって得られる空力的ゲインを確保している」

「リア部分では大胆なサスペンションレイアウトを選び、空力的な開発のチャンスを広げている」

「こうした3つの投資は全て、それぞれ正当性あっての改良だが、その本当の効果は、冬の間と、願わくはシーズン全体を通して二次的な空力的ゲインを多く動員することにある」

© Mercedes AMG Petronas F1 Team
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最初にリリースされたのは写真ではなくレンダリングであり、2回目のバルセロナテストでマシンに大幅なアップデートを予定しているとアリソンは認めた。しかし、昨年のメルセデスが2回目のテストでしたような完全なオーバーホールはないと彼は断言する。昨年の彼らはそれによって大きくパフォーマンスを伸ばし、開幕戦でフェラーリを突き放してみせた。

「2週目のテストで導入するメルボルン向けのアップグレードが残されているが、2019年のような"完全な新車"というアプローチは取らない」とアリソンは付け加えた。「昨年はレギュレーションがそれなりに大きく変わり、決まったのもかなり遅い時期だった。そうした状況下でローンチ用のマシンと2週目のマシンを用意することで、われわれはメルボルンの完成型について最大限の学びを得ることができた」

「今年はレギュレーションがより熟成し、2020年最初の開発が昨年終了時のマシンと同じレベルになっていることから、昨年のアプローチを繰り返すことに意味はない」

メルセデスが1つ、ライバルのフェラーリに対して欠いていたエリアはパワーだった。マシンのパワーユニット(PU)は2020年に向けてそのギャップを縮めるべくオーバーホールされている。

「われわれはもっと広いエリアでPUを開発する必要があった」とメルセデスAMGハイパフォーマンス・パワートレインズ マネージングディレクターのアンディ・カウエルは述べた。「あらゆるシステムを見直し、大量のプロジェクトに取り組んで、それらをまとめることでマシンがより速くコースを走り、空力チームにも改善の機会を与えられるよう期待している」

もう一つ2019年の彼らの弱点は、暑いレースでの冷却効率の悪さだった。W11には対策として大型のラジエーターが設置されており、同時にPU本体にも調整が加えられた。

「PUの冷却液が高温でも作動するように努力している」とカウエルは付け加えている。「レース中の冷却液と大気の温度差が広がって、冷却システムの効率性を高めることになる。だがこれはタフなチャレンジだ。エンジンパーツの大部分はアルミニウムで作られており、われわれの作動温度では素材特性が急激に低下してしまうためだ」

「8レースというPUのサイクルを管理するのは厳しい技術的チャレンジだが、われわれはそれを目指して努力している。われわれPUエンジニアはクランクシャフトのパワーだけにこだわるのでなく、パッケージングにも注意を払い、エアロダイナミシストたちがコーナーでのマシンの安定化に集中できるよう、彼らの負荷を減らすことも考えなければならない」

10日(月)に発表済みのカラーリングは2019年のものと酷似している。化学薬品企業『Ineos(イネオス)』と新たなスポンサーシップ契約を結んだ関係で、フロントウイング、エアボックスとリアウイングに赤が加えられた。

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