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サインツに処分が科されなかった理由

Jim
2019年11月19日 « 序盤に最後尾後退も入賞したリカルド | 4名にタイムペナルティ »
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待てば海路の日和あり、とはよく言ったものだ。辛抱強く待ち続けたマクラーレンのカルロス・サインツには朗報が届いた。ブラジルGP決勝レースが終了してから数時間後、F1初の表彰台を手に入れたのだ。

レース終了直後に行われた表彰式には、実際に3番目にフィニッシュした今季の世界王者ルイス・ハミルトン(メルセデス)が参加したが、ハミルトンはレース終盤に発生したアレキサンダー・アルボン(レッドブル)との接触に関してスチュワードに呼び出しを受けており、レース後記者会見でもクラッシュの責任はすべて自分にあると非を認め、ペナルティの可能性を受け入れていた。

レースが終わって2時間後、ハミルトンには5秒のタイムペナルティが科され、レース終了間際のセーフティカー導入によってフィールド全体が接近していたことから、ハミルトンは7位にまで後退することになった。しかしながら、当初4位だったサインツもまた、別の一件でレース後に審議を受ける予定だったため、ハミルトンのペナルティが確定したあともレース結果は暫定の状態が続いていた。サインツにかかっていた嫌疑はダブルイエローフラッグが掲示されていた区間で、オーバーテイク補助装置であるドラッグ・リダクション・システム(DRS)を使用していた件だ。メルセデスのバルテリ・ボッタスがトラブルでリタイアを喫し、コース脇にマシンを止めたことから、マーシャルがマシンの回収作業を進められるように最終的にはセーフティカー導入に至っている。

金曜日に開かれたドライバーズブリーフィングではダブルイエローフラッグの状況でDRSを開いていた場合はペナルティを科せられる可能性があることが確認されていたが、サインツはおとがめなしの裁定を受けた。

ボッタスはレース後、「金曜日の話し合いで一番のトピックだったんだ。ペナルティになるぞと言われていた。ダブルイエローが振られているということは何かしら深刻な状況なのは明らかだ。過去にはイエローフラッグでかなり最悪の事態も起きているから、DRSを使うなどあってはならないこと」とコメントしている。

ダブルイエローフラッグ中のDRS使用に関しては8名のドライバーが審議対象となっており、そのうちの1人がサインツだった。FIAレースディレクターのマイケル・マシは今回の件を習慣からくるものだとしており、対象となった8名全員がイエローフラッグ掲示にあたっての最需要ルール――減速して停車の準備をする――を守っていたと説明している。

17日(日)夜、マシは「調査し、ダブルイエローフラッグの最も重要な要素は減速すること、大幅な減速を求めているので、彼ら全員に関してその点を調べた。いずれもその点は守っていた」と述べた。

「そう、数名は相対的に短時間の間にDRSを起動していた。マッスルメモリーだろう。独立した単独のDRSゾーンを排除する力はないと言える。ゼロか100かだ。スチュワードがそれを調べ、調査は必要ないと判断した。ダブルイエローフラッグの最も重要な要素である減速は間違いなく守られていた」

処分が科されないことが確認され、ようやくインテルラゴスのパドックでF1初表彰台を祝う時を迎えたサインツ。予選でタイムを刻めなかったため、サインツはレースを最後尾の20番手からスタートしていた。

3位が確定した後、サインツはマクラーレンのメンバーやチームメイトのランド・ノリスとともに表彰台に上った。ペースに苦戦していたノリスはレースの重要な局面となった52周目に抵抗することなくサインツに道を譲っている。

3位表彰台の結果を受けて、サインツは『Sky Sports(スカイスポーツ)』に「ストレスフルな数時間だった。初めての表彰台だし、緊張もするさ。どうリアクションしていいか分からないし、どういう行動をしていいかも分からない。特に結果がはっきりしなかったからね。最後尾からこれを達成したことが何より本当にスペシャルだ」と明かしている。

「チームや関わってくれたすべての人に感謝してもしきれない。だって今シーズンはずっと夢がかなったようなものだったし、ついに表彰台にたどり着いたんだからね」

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