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ベッテルとルクレールのケアを急げとブラウン

Jim
2019年10月1日 « 「V12復活」発言を説明するベッテル | ライコネンがジャンプスタート »
© Clive Mason/Getty Images
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かつてフェラーリの黄金期を支えたロス・ブラウンは、全面戦争を回避するにはセバスチャン・ベッテルとシャルル・ルクレールの力関係を慎重に管理する必要があると古巣に警告している。

2人が論争に巻き込まれたのはロシアGPを受けてのこと。決勝レースのスタートでベッテルはルイス・ハミルトン(メルセデス)を追い抜き、さらにターン2ではチームメイトのスリップストリームを生かしてルクレールをオーバーテイクした。

レース後にはこの一連の行為がフロントロースタートだったハミルトンの驚異を和らげるべく1-2態勢を築こうと、事前に合意されていた戦略だったことが判明しており、それにはベッテルが後にルクレールにポジションを明け渡すことも含まれていた。国際映像でも映し出されたように、フェラーリのピットウオールは幾度もベッテルにその指示を出したが、ベッテルはいずれも退けている。

フェラーリが圧倒的な力を誇った2000年代初頭にテクニカルディレクターとして手腕を発揮し、現在はF1モータースポーツ責任者の立場にあるブラウンは、ドライバーの関係が悪くならないようにするのはチーム代表であるマッティア・ビノットの責任だと主張。

ロシアGPのレビューにおいて「潜在的に爆発しかねない組み合わせであり、慎重にハンドリングする必要がある」とつづったブラウンは「当然、マッティアは若きエンジニアの頃に経験しているので、こういったタイプの力がどう働くかを十分に知っているはずだ。しかし、健全なライバル関係になり得る可能性を持つそのメカニズムを確実にできるかどうかは彼の名声と義務にかかっている」と続けた。

フェラーリはルクレールがリードを取れるよう、最終的にベッテルの第1スティントを長くすることでピットストップの間にポジションを入れ替えた。目下、フェラーリの力関係において興味をそそる事実もある。若手ドライバーのルクレールが4連続ポールポジションを記録し、夏休み明けのベルギーGPで初勝利を遂げてた後にはイタリアGPでフェラーリに2010年以来の優勝をもたらしている。

モンツァもまた物議を醸した週末だった。ベッテルは予選Q1終盤にトウ――モンツァのロングストレートでスリップストリームを使わせること――を与えてくれなかったルクレールに不満を見せていた。次のシンガポールGPではベッテルがルクレールから優勝をかっさらう格好でおよそ12カ月ぶりに表彰台の頂点に立っている。ソチでも、ピットストップ後もルクレールにチャレンジできるポジションをキープしていたものの、ベッテルはMGU-Kのトラブルに見舞われてリタイアを余儀なくされた。

ブラウンいわく、ベッテルのリタイアがフェラーリの恥の上塗りを防いだ可能性があるといいつつも、フェラーリが平穏を維持するために大仕事に取り組まなければならない事実に変わりはないと強調した。

「ベッテルがピットストップ後にリタイアしたため、非難し返すことに意味はほとんどないが、マッティア・ビノットはこの先数日以内に波を穏やかに収められるよう取り組むべきことがある。フェラーリは確かにこの数週間で大きく進歩してきたが、ドライバー間のバランスという点ではまだ内々に解決すべき問題がいくつかある」

「彼らには4度の世界王者がついており、その彼はグリッド上で最高潮のドライバーの1人だ。たとえ、過去2シーズンにミスが多すぎるとしてもだ。その一方でシャルル・ルクレールという素晴らしい才能もある。スターのたまごでなければ、6回のポールポジション(4連続を含む)、スパやモンツァのような伝説的なサーキットで2勝を挙げることもないはずだ」

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