
メルセデスがルイス・ハミルトンの来季チームメイトとしてバルテリ・ボッタスを選ばなかった場合、ボッタスには"プランB"に加えて"プランC"さえもあるのだという。
ボッタスは現在、ドライバーズ選手権2位につけているものの、現行契約のオプションとなっている2020年についてはメルセデスの判断を待っており、今後が不確かな状態で夏休みを迎えている。ボッタスがシートを争っているのはメルセデスのリザーブドライバーを務めるエステバン・オコンだ。メルセデスを率いるクリスチャン・トト・ウォルフは夏休み中にドライバーラインアップを決める予定だと明かしていた。
2019年シーズンのボッタスは開幕から4戦で2勝を挙げる好スタートを切ったが、ここ最近の調子は下降気味でチャンピオンシップリーダーのハミルトンには62点差をつけられている。過去2レースがとりわけ痛手となっており、ドイツGPではクラッシュを喫してリタイアに終わり、ハンガリーではフロントロースタートながらオープニングラップでマシンにダメージを抱えるなどして8位にとどまった。ウォルフは1回のレース結果を判断の理由にすることはないと明言しているものの、決断を待つボッタスは長い夏休みを過ごすことになる。
ハンガリーの一戦を終えたボッタスは4日(日)夜、「別にナーバスにはなっていないよ。でも、チームからニュースを聞ければうれしいのは間違いない。チームが何をしたがっているのかを知れたらいいね。だけど、僕に何ができるっていうの?」とコメントしている。
「1回のレースが何かを変えるとは思わないし、もう少しすればニュースを聞けるはずだ」
オコンがメルセデスのシートを確保できなかった場合はルノーあるいはハースF1でドライブする可能性が伝えられており、ウォルフの決断が逆になった場合はボッタスにとっても選択肢となり得るだろう。ボッタスはすでにメルセデスが自分を選ばなかった場合に備えて選択肢を考えていると言う。
「もちろん、何が起きるか分からないF1ではこういう状況にいると、プランBは持っていないといけないし、プランCさえ用意しておく必要がある。いろいろ話す上で、別のプランを持っているのはいいことだと思うし、僕はそうしている」
また、将来が不確かな状態にある余計なプレッシャーがハミルトンとのチャンピオンシップ争いの助けになっていないとも話したボッタスは次のように付け加えた。
「もちろん、契約的にギリギリのところにいたら、それが助けになることはない。たまに、いろんなことが限界の状態にあってプレッシャーを感じている方がドライバーは良いパフォーマンスをすると言う人もいるけど、当然、僕の場合は役に立っていない」
「(ハンガリーで)ターン1に向かうときにそのことを考えていたとは言えないし、そうは思わないけど、勝つことに貪欲だったのは確かだ。契約の話があるなしに関係なくだよ。このレースに勝ちたかったから、リスクを取った」
「今日は予定していた通りにいかなかったし、もっと違うふうになったかもしれない。あとちょっと違えば、とかそういうことは言えるけど、でも・・・しょうがない」
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