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ベッテルのペナルティに対するパドックの反応

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2019年6月21日 « カナダのリザルトは移籍批判への答えだとリカルド | 新証拠に自信を見せるフェラーリ »
© Charles Coates/Getty Images
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カナダGPでセバスチャン・ベッテルが勝利を失うことになったペナルティを巡る議論は、2週間近くが経過した次のレースにまでもつれ込んでいる。

インシデントの再調査を要求したフェラーリは、21日(金)午後に新たな証拠をFIAに提出する予定だ。今週末はポール・リカール・サーキットを舞台としたフランスGPが開催されるが、その開幕前日のメディアデーもこのテーマで持ちきりだった。

以下がペナルティと、その裁定を引き出したルールブックへの人々の率直な見解だ。

キミ・ライコネン(アルファロメオ・レーシング)
「(ベッテルには)選択肢がなかった。芝に出たらコントロールはできないし、それからコースに戻れば50m走ってもまだタイヤは草まみれだろうからどうしようもない」

「変だと思うのは、今年は僕らにもっと自由にレースをさせるってしきりに言われているにもかかわらず、こんなペナルティが起こることだ。一方の責任じゃないって言うくせにペナルティが出る」

「正直言って、僕はどっちの味方でもないし、どうでもいい。でも、セブ(ベッテル)のしたこととペナルティ、ルールに書かれていることは何だかかみ合っていない・・・スチュワードは難しい立場だと思うよ。どんな判定をしても喜ぶチームと不満なチームが出てくる。そういうものだよ」

マックス・フェルスタッペン(レッドブル)
「一般的にはペナルティを与えるんなら戦っている最中には与えないものなんじゃないかな。だって、ルイスがセブに追いついて、勝利を争う楽しみが全部台無しになってしまうんだから。ルイスはセブの後ろでただクルージングして、5秒以内にいればいいだけになってしまった」

「最初のミスはセブがコースオフしたこと。でも、コース復帰した時に彼は何もしていないと思う。わざとルイスをブロックしたわけじゃないんだから、彼にペナルティを与えたのは間違っていると思う。一般的にはだけど・・・もしああいうペナルティを出すんだったら、あそこにウオールでも作っておけば? そうすればミスをした途端に彼のレースは終わっていた」

「僕はペナルティが好きじゃない。僕自身が何度も受けているからね。だから今は今はできるだけスチュワードルームに足を踏み入れないように気をつけているよ。最近はハロー! ってあいさつするだけ。F1にとって良くないことなのかもしれないけど、何かできるとも思えない」

「彼は安全な方法で戻ろうとできるだけのことをしたと思う。もちろん、リード中にコースオフして、1秒か1.5秒後ろにルイスがいることが分かっていれば、スロットルは緩めないし、何とか切り抜けるしかないって思うだろう。でも、ルイスは彼のコースオフを見ていて、左に曲がりなからセブが戻ってこようとするのが分かっていたはずだ。もちろん、彼はドリフトして膨らむから、彼は減速しないといけなかった。僕がルイスだったら無線で"ねえ、彼にブロックされたんだけど"って言うだろうね。ルールでペナルティの可能性があると分かっているから。どっちのドライバーのことも理解できるよ」

ダニエル・リカルド(ルノーF1チーム)
「残念ながらケース・バイ・ケースだと思う。常にクリアにはならないよ。たとえルールに書かれているとしても状況によって良識を働かせるだろう。ベッテルとハミルトンの場合、見逃すべきだと思う。もしルイスがウオールに触れるまでベッテルが彼を追いやり、レースを終えてしまったんなら話は違うかもしれない。確かに多少は押し出したけど、あれはラインの一部で彼の軌道だったと思うから、元々あの近くを走ることになっていたはずだ」

「少し厳しくしたというのであれば、そりゃそうだろう。彼は勝利を争っていたんだし、今年はメルセデスが全勝しているんだからね。ベッテルか他の誰かがルイスをウオールに追いやったのならともかく・・・別に敗者の肩を持つわけじゃないけど、芝をカットしたぐらいはもう少しオープンに考えてもいいんじゃないかな。F1の勝利が懸かっているんだから、一大事だよ」

ケビン・マグヌッセン(ハースF1チーム)
「ちょっとおかしな判断だった。ルールが多過ぎると思うよ。僕らが従わなきゃならないものも、彼らが取り締まるためのものも。あんなに多くのルールがあったら一貫性を保つなんて不可能だ――どんな状況も少しずつ違うし、一貫性を保つのはすごく難しくなっている」

「もっと僕らにレースさせて、自分たち自身で対処させてほしいというのが僕の見解だ。いくらかのルールがあるのはいいけど、大幅に緩和できるところも多い。今のクルマはすごく安全になっているし、コースもすごく安全になっているんだから。安全の問題じゃないものもあるしね。一歩身を引いて僕らに任せてくれればいいのに」

ギュンサー・シュタイナー(ハースF1代表)
「私自身がスチュワードとはいつもやり合っているので、他人に助け船を出すつもりなどない! 今回の場合、私はフィフティ・フィフティだと見ており、どちらにも転んでもおかしくない。そしてフィフティ・フィフティなのであれば、常々言っているように私ならペナルティは出さないことを支持する。それでわれわれが不利になったとしても、過度な規制をすべきではない。フィフティ・フィフティならば見逃すべきだ。私ならはっきりとそう判断する」

「60対40だった場合、これもまた微妙だ。だが今回はフィフティ・フィフティというのが私の意見であり、あれはまっとうなレースだった。レースを殺したいのか? レース前にシミュレーションをして結果を決めたいのか? こんなことはやめなくてはならない。これ以上この件を話しても意味などないだろう。私にはまっとうなレースに見えたし、とてもクールだった。最終的に彼はペナルティを科され、彼らはそれに対処しなければならない。幸い私には関わりのないことだ。いかにも議論を呼びそうな話だからね」

セルジオ・ペレス(レーシング・ポイント)
「あのペナルティは厳しかったと思うな。でも僕が一番心配なのは一貫性のなさなんだ。似たようなインシデントで全然違う結果になるのを僕らは見てきた。一番気になるのはそれ。一貫性不足だ。それはどうにかしなきゃならない。もう何年も同じスチュワードにレースを担当してもらおうって話しているけど、実現しそうにない」

「1年の間には自分たちが人間なんだってことを認識しなきゃならないことがある。人間だから、あるインシデントを見てペナルティが必要だと思う人もいれば、そうでないと思う人もいる。そこに一貫性のなさが生まれる。FIAはもっと一貫した判断ができるシステムを考える必要があるよ。似たようなインシデントには似たようなペナルティが出されるようにね。それが肝心だ」

ジョージ・ラッセル(ウィリアムズ)
「どんなことでもどこかで線を引かなきゃならない。現地で流れた映像を見た時の僕はFIA寄りじゃなかった。それはルイスのオンボードからアウドボードの映像に切り替わるもので、大したインシデントには見えなかったんだ。ペナルティがふさわしかったかふさわしくなかったかを言っているんじゃないよ」

「サッカーではよくスローモーションのリプレーを繰り返し見る。2m離れた場所から誰かがボールを蹴って、それが別の誰かの腕に当たる。明らかにハンドだって分かる。腕に当たっているんだから。でも、フルスピードだと全然分からない」

「FIAのスチュワードには同情するよ。あんな仕事は絶対にやりたくない。何かを決めたら非難され、決めなくても非難されるんだ。メディアやファンの人たちが見たくないような裏方ののシーンってあると思う。僕らがドライバーブリーフィングで話しているようなこととかね。例えばあの週末はコースをカットしてアドバンテージを得るわけじゃないけど、アドバンテージを失わずペナルティも受けないドライバーについてたくさん話したんだ。何度もポジションを守ろうとしたドライバーがロックしてコースをカットし、ゲインもしないけど何も失わないってことがあった。でも、その人はミスをしたんだから罰を受けるべきだ。それも意識のどこかで働いたのかもしれないけど、そういうよくあることの1つだよ」

「どうなるかは興味ある。でも、よくあることの1つだよ」

ランド・ノリス(マクラーレン)
「個人的な意見? 彼はペナルティを科されるべきじゃなかった。ドライバーが頭の中で何を考えているかなんて分かるわけない」

「その方がエキサイティングだったのに。(ペナルティがなければ)ただみんなのライバル心が高まるだけでしょ。結局のところ、クラッシュはしなかったんだしさ。彼はミスをしただけ。そのためにタイムを失った。それだけじゃんと僕は思う。そうあるべきだったと思うし、彼はペナルティを出されるべきじゃなかった」

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