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ハードレースとバンパーカーの線引きは難しいとウォルフ

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2019年6月12日 « ベッテルとサインツにペナルティポイント | プレッシャーには決して負けないとボッタス »
© Eric Alonso/MB Media/Getty Images
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F1に"ハードなレース"を認めるようレギュレーションを変更するならば、それを支持するというメルセデスのクリスチャン・トト・ウォルフだが、カナダGPのスチュワードがセバスチャン・ベッテルにペナルティを科したことは現在のルールブックの文言に従った正しい判断だったと考えている。

日曜日のレースで勝ったのは、最初にフィニッシュしたセバスチャン・ベッテルではなくメルセデスドライバーのルイス・ハミルトンだった。ベッテルは48周目のインシデントにより5秒のタイムペナルティを科されていた。

フェラーリドライバーはレースをリードしていたが、ターン3でコースを飛び出し、ターン4の出口でハミルトンの目前に戻ってきた。ベッテルのターン4でのコース復帰の仕方は安全性に欠けており、ハミルトンにコースオフを強いたとスチュワードは判断。この2つの行為は現行レギュレーションの下でペナルティに相当する。

ハードなレースと危険な操作の違いは紙一重だとウォルフは考えているが、カナダのインシデントに関しては、スチュワードが単純にレギュレーションを適用しただけだという。

「ドライバーというのはハイテクマシンに乗ったグラディエーターなのだと思う。そしてわれわれは彼らにコース上で戦い抜いてほしいと思っている」と彼は述べた。「だが、将来的にハードレーシングとバンパーカーの線引きを見つけることはそう簡単ではない」

「FIAというのは安全性の要だ。彼らはどこまでハードにドライブすべきか? ルールを作ることは実に困難な行為であり、どんな判定も全員を満足させはしないだろう」

「カナダでは、ルールにのっとった解釈が成された。メルセデス寄りの見方をすれば、あれは正しい判断だったと言うだろうし、フェラーリ寄りの見方をすれば、別の解釈ができたと言うだろう」

「サッカーの審判に少し似ている。1つの判断は常に対立する。私としては、こうしてさまざまな感情が沸き起こるのはスポーツにとって素晴らしいことだと思う」

ドライバーたちがもっとハードにレースできるよう、ルールを修正すべきかと聞かれたウォルフは付け加えた。「ぜひとも投資家、FIA、チームたちと、よりハードなレースを認めることについて議論したいと思っているよ。安全基準と照らし合わせて、ここまではOKとFIAが受け入れられる範囲内でね」

「私はハードレーシングに大賛成だし、それがルールに反映されればいいと思う。そうすればスチュワードの判断は変わることになるだろう」

しかし、ウォルフはレース後のフェラーリを気の毒には思わなかったと述べている。

「気の毒だとは思わない――これは相手に情けをかけるようなスポーツではないんだ。逆の立場だってあり得る。だが、自分たちに不利なリザルトが出た時の彼らのフラストレーションは理解できる」

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