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メルセデス、「王者のための王者の走り」

Nobu / Me / Jim
2019年5月27日 « パフォーマンスに満足するラッセル | 次戦に気持ちを切り替えるルクレール »
© Dan Istitene/Getty Images
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26日(日)に開催されたシーズン第6戦モナコGP決勝レースでメルセデスのルイス・ハミルトンがポール・トゥ・ウインを決め、バルテリ・ボッタスは3位表彰台に上った。

ルイス・ハミルトン

「今日は僕のキャリアの中で最もタフなレースの1つだった。それくらい激しかった。残り20ラップぐらいのところで、最後まで持つわけがないと思っていた。どこかでクラッシュするんじゃないかと思ったし、かなりクルマと戦っていた。タイヤには全くといっていいほど何も残っておらず、クルマをコースにとどめておくのがものすごく難しかった。"こんな時、ニキならどうするんだろう"と自問していた。持てる力を最後まで振り絞った。集中力を切らさずミスをしないように気をつけるだけだった。ニキはきっと今日の僕を見てくれていたと思うし、彼がそばにいてくれたから何とかなったと思う。今日、僕はこのヘルメットをかぶっていたから、彼をがっかりさせたくなかったんだ。彼は僕の心の中にいて、本当にこの週末を彼に捧げたかったし、絶対にプレッシャーに押しつぶされたくなかった。今日の勝利はニキにささげたい」

バルテリ・ボッタス

「僕のレースはピットで決まってしまった。先にルイス、次に僕という形で、セーフティカー中にダブルピットストップをした。ベッテルとフェルスタッペンも同じくピットインし、僕がピットを出る時にマックスもピットを出て、サイド・バイ・サイドになった。僕たちは接触し、僕は行き場がなかったからウオールにぶつかり、右フロントがパンクした。それで次の周に再びピットストップする羽目になった。その時点で僕は最後尾に落ちたと思ったけど、いくつかポジションを落としただけだった。そういう意味では不幸中の幸いだった。予選の順位よりも下でレースをフィニッシュするのはいつだって残念だけど、週末を通して僕はとてもいいペースで走れたし、自分とチームに貴重なポイントを取ることができた。今朝、最初に考えたことは、ニキのためにいい走りをしたい、彼のために勝ちたいということだった。結局、僕はできなかったけどルイスがやってくれた。だからニキは今、誇らしく思ってくれているはずだよ」

クリスチャン・トト・ウォルフ(チーム代表兼CEO)

「このリザルトは多くの意味を持っている。われわれの元から旅立ってしまったワールドチャンピオンのための、ワールドチャンピオンによるドライブだった。これ以上にドラマチックなレースはあり得なかったので、終わってくれてほっとしている。ルイスの仕事は驚異的で、マックス(フェルスタッペン/レッドブル)との非常に激しいレースだった。今から思えば、ルイスのタイヤ選択は間違いだったと分かる。ストップではハードを選ぶべきだった。だが、こうしたことは起こるものであり、あの時はミディアムが正しいと考えていた。違いを見せ、レースを管理したのはドライバーだ。バルテリはピットストップで後退し、ピットレーンでフェルスタッペンと接触してややタフな時間を過ごしたが、それでも素晴らしい仕事をしてくれた。今頃は反撃を誓っていることだろう。本当にハードに戦った末の勝利だった。これからの数日、カナダに向けてたつ前に、われわれにはウィーンでニキの葬儀に出席するというつらい時間が待っている」

アンドリュー・ショブリン(チーフレースエンジニア)

「今回のレースはニキのためにも勝ちたかったが、モナコ優勝は行うよりも言うがやすしだ。レース序盤は若干ながら雨の可能性があり、実際に本降りになることはなかったので、中団グループとのギャップを少し築けるように、予定していたよりも若干ハードにプッシュできた。セーフティカーが望んでいたよりも早くに導入されてしまい、後知恵で言えばハードタイヤを装着すべきところだったが、リスタートのウオームアップに懸念があったので、ミディアムを採用したのだ。ただ、これがルイスにとって状況を難しくしたことは間違いなく、自分たちが下した判断と当時の情報を見直すことになっている。今日のルイスは勝つためにかなり必死にならないといけなかったものの、最後まで本当にうまく走りきってくれたことをうれしく思う。バルテリのレースもまた、セーフティカー導入時に妥協を強いられた。われわれはレッドブルのリリースが問題なかったと思う一方で、マックスはバルテリをウオールに押し込むのではなく、もっとスペースを与えるだけの余裕があった。(この接触で)右フロントのホイールリムが破損し、パンクチャーを引き起こしたためにピットに入れて新しいタイヤを装着しなければならなくなった。以降の彼のチャンスは限られてしまい、マシンは好ペースだったにもかかわらず、単純にここでは追い抜きができず、バルテリはベッテルの後方につかまってフラストレーションのたまるレースとなった。マックスにタイムペナルティが科されたことで、バルテリが表彰台に復帰できたことはいくらか慰めになる。ルイスはよくやった。今日の彼には必要以上に難しいレースを戦わせることになってしまったが、今、われわれの思いはニキ、そして彼のご家族とともにある。この数年を通して彼はこのチームにとても大きな存在になっており、彼の知恵や率直な意見からどれほどの利点を得られたことか。彼の代わりなど存在しない、そういう人だ。彼ならきっと、100%を尽くしてハードにレースすることを望むだろうから、これからも私たちはそれを全うしていく所存だ」

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