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義足のドライバー、モンガーが事故後の初優勝

M.S.
2019年5月20日 « 大した接触じゃなかったと悪びれないマグヌッセン | アロンソ、2019年のインディ500は予選敗退で幕 »
© Andrej ISAKOVIC / AFP
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2年前にレース中の事故で両足が義足になってから初めて、ビリー・モンガーが優勝を飾った。

20歳のモンガーは昨年、特別仕様車を用いてイギリスF3でシングルシーターのレースに戻った。今週末にはユーロフォーミュラ・オープン選手権の1戦であるポーGPに参戦している。

このレースでモンガーが勝利した裏には戦略的なギャンプルがあった。早い段階でウエットタイヤに履き替えて最後方まで落ちたモンガーは、コンディションが悪化したのを受けて3番手に浮上。トップ争いをしていた2台が衝突したことから、モンガーがリードを奪って最後までそのまま駆け抜けた。

この勝利の後、モンガーは『Twitter(ツイッター)』で「信じられない。2年前にはレースで勝てるなんて思いもしなかった」と述べている。

モンガーは2017年4月にドニントン・パークで開催されていたイギリスF4のレースで、前方で発生したトラブルによってスロー走行していたマシンが見えず、それに衝突して重傷を負った。レース復帰を果たしたモンガーは昨年9月に事故から初めて訪れたドニントン・パークで、F3初ポールを獲得している。昨年の選手権において、6回目のポールポジションだった。

事故以来、モンガーは何度もF1の現場に姿を見せている。2017年のイギリスGPにモンガーをゲストとして招いたメルセデスのルイス・ハミルトンは、モンガーを"信じられないほどの人間"と称賛し、CARTチャンピオンにしてウィリアムズドライバーだった複数回のパラリンピック金メダリスト、アレックス・ザナルディのような成功を収めることができると評している。

モンガーは今年、イギリスの放送局『Channel 4』の解説者も務めている。

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