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バルセロナテスト最終日:5月15日

Jim
2019年5月16日 « ペナルティポイント加算のなかったバルセロナ | メルセデスとのテストに感無量のマゼピン »
© Octane/Action Plus via Getty Images
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2019年インシーズンテスト最終日を迎えた15日(水)もタイムシート最上位にはメルセデスの名前が刻まれ、作業を担当したロシア人ドライバーのニキータ・マゼピンが最速タイムをマークした。

今回の2日間にわたるテストはF1サーカスにとってシーズン中に認められた制限のない作業を完了する最後のチャンスとなり、メルセデスは20歳のF2ドライバーであるマゼピンに走行機会を与えている。2016年と2017年にフォース・インディア(現レーシング・ポイント)のテストに参加したことのあるマゼピンは、現在、メルセデスの2017年型マシンでプライベートテストに励みつつ、ファクトリーではシミュレータードライバーとしてチームを支えている。

F1レギュレーションでは全4日間あるインシーズンテストのうち少なくとも2日間は、グランプリ経験が3戦未満のドライバーが担当しなければならないと定められており、条件を満たすジュニアドライバー不在のメルセデスにとってマゼピン起用は合理的な選択肢だったと言える。

マゼピンが記録した1分15秒757は前日にバルテリ・ボッタスが記録したファステストタイムよりも0.25秒遅いだけで、シルクイート・デ・バルセロナ・カタルーニャのラップタイムランキングでは史上第3位のタイムだ。マゼピンが最速タイムを刻んだのはセッション終盤、ピレリの最も柔らかいコンパウンドであるC5を履いてクイックラップを走り、2番手以下に1.3秒以上のリードを築いた。

セッション序盤にはスピンを喫してターン12のグラベルに乗り上げ、赤旗中断を引き起こしてしまったマゼピンだが、バリアの手前でストップできたことからマシンへのダメージは最小限に食い止めている。

マゼピンに次ぐ2番手タイムを残したトロ・ロッソのアレキサンダー・アルボンもまた、セッション終盤にコース上でストップして赤旗要因となった。3番手には、メルセデスがマゼピンを走らせたのと同じ理由により、フェラーリの指名を受けてドライブしたシミュレータードライバーのアントニオ・フオコが入っている。

今週、ピレリのタイヤ開発テストに協力しているフェラーリは2020年に向けたタイヤテストをシャルル・ルクレールが担当、127周を走破した。ここ数年、ドライバーたちから多く不満の声が上がっていることから、ピレリは他車の後方を走行中でもオーバーヒートからタイヤを守ることを目的に、プロトタイプの構造とコンパウンドを試している。ルクレールはフオコにわずか0.065秒差の4番手につけて作業を締めくくったが、コンパウンド自体が異なっているほか、完全に別の走行プランに専念していたため、比較する意味はほとんどない。

初日にカラム・アイロットがアクシデントに見舞われたアルファロメオ・レーシングはシャシー以外が全壊したマシンを再建しなければならなかったものの、ドライブを担当したキミ・ライコネンは110周を走り込んでいる。ライコネンはフェラーリと同じようなペースを発揮したが、履いていたのは最も柔らかいコンパウンドだ。

この日、他に4人のF2ドライバーと共にF1テストに参加したジャック・エイトキンはルノーのステアリングを握り、F2選手権をリードするニコラス・ラティフィがウィリアムズで2日目の走行に臨んだほか、セルジオ・セッテ・カマラはテストドライバーのオリバー・ターベイと共にマクラーレンの作業を分担した。ただ、セッテ・カマラはテクニカルトラブルを抱えてストップを余儀なくされ、予定していたよりも早くにセッションを終えることになった。

レッドブルのジュニアドライバーで日本のスーパーフォーミュラに参戦中のダン・ティクトゥムはレッドブルのテストプログラムを進める中で、ドライブラインのトラブルに見舞われてコース脇にマシンを停車。このインシデントでも赤旗が振られている。

フェラーリ同様、ピレリのタイヤテストに1台のマシンを貸し出したレーシング・ポイントはニック・イェロリーが通常のテスト作業を継続し、ランス・ストロールがピレリのテストドライバーを務めた。

バルセロナテストを完了したF1サーカスは来週、モナコGPで再び顔をそろえる。

【バルセロナ - 2019/5/15】

<タイヤコンパウンド(硬―――柔):C1|C2|C3|C4|C5>

順位  ドライバー マシン タイム    周回数  タイヤ
1. ニキータ・マゼピン メルセデス W10 1:15.775  128  C5
2. アレキサンダー・アルボン  トロ・ロッソ STR14 1:17.079  109  C4
3. アントニオ・フオコ フェラーリ SF90 1:17.284  120  C4
4. シャルル・ルクレール フェラーリ SF90 1:17.349  127  開発用タイヤ
5. キミ・ライコネン アルファロメオ C38 1:17.393  110  C5
6. ジャック・エイトキン ルノー R.S.19 1:17.621  75  C4
7. ケビン・マグヌッセン ハースF1 VF-19 1:18.101  106  C3
8. ニック・イェロリー レーシング・ポイント RP19  1:18.212  83  C5
9. ニコラス・ラティフィ ウィリアムズ FW42 1:18.573  88  C5
10. ダン・ティクトゥム レッドブル RB15 1:19.458  79  C3
11. オリバー・ターベイ マクラーレン MCL34 1:20.712  52  C3
12. ランス・ストロール レーシング・ポイント RP19  1:20.745  119  開発用タイヤ
13. セルジオ・セッテ・カマラ  マクラーレン MCL34 1:21.565  19  C2

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