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© Simon Galloway/Sutton Images
拡大

F1商業部門の代表を務めるショーン・ブラッチズが中国内の複数の都市で政府関係者と面会することになっており、新しい市街地レース開催の可能性について話し合うことになる。

F1は先週末、1,000回目の世界選手権となった中国GPを常設の上海インターナショナル・サーキットで華々しく開催した。スポーツの代表者たちは成長市場として中国に熱い視線を送っており、次のステップは中国主要都市の市街地でレースをすることだとブラッチズは考えている。

「関心ということなら、われわれは市街地レースに大いに関心を持っている」とブラッチズは『AFP(フランス通信社)』に語った。「ここ(上海)にある並外れた常設施設と良い並列をなしてくれるだろう。目的はわれわれのショーを人々知ってもらうことだ」

「各(都市の)政府関係者とのミーティングがセットアップされており、そこで2つ目のグランプリ開催都市を特定するための話し合いを持つ。その観点から成長の機会があると考えている」

2017年初めにリバティ・メディアがF1の経営権を取得して以来、彼らは新たな地域の開拓に意欲を示しながら、既存マーケットのさらなる成長を目指してきた。拡大リストのトップにあるのがアメリカと中国で、そこはいまもF1がポテンシャルを十分に発揮できていない地域とみなされている。

しかし、アメリカで2戦目のグランプリとしての追加が予定されていたマイアミは計画が思い通りに運ばず、地元自治体は最近になって5月23日(木)まで投票の先送りを決めた。中国での市街地レースの方は地元政府の支持さえ得られれば、もう少し順調に進むだろう。中国GPの週末中、F1は上海の市街地でデモンストレーション走行を披露し、早くもファンにその魅力をアピールしていた。

国内自動車市場の規模の大きさを考えると、中国での第2のレースはF1にいるマニュファクチャラーチームの支持を得られるだろうとメルセデスのクリスチャン・トト・ウォルフは言う。

「中国はわれわれにとって最大のマーケットの1つだと思うし、素晴らしい場所だ」とウォルフは述べた。「これから全てのメジャーブランドとOEMが今までよりもずっと積極的にそこで活動するようになるだろう」

「われわれは最初のステップを達成したと思う。すなわち上海のスタンドを観客で満員にすることだ。間違いなく、(2つ目のレースに)ふさわしい大きさを持った場所だと思うよ。フォーミュラEは三亜と香港で2レースを開催している。香港のダウンタウンでレースをするのもいいし、あるいは北京などどうかな? そうなったら私はとても楽しみだよ」

F1は来年、ベトナムの首都ハノイで史上初のグランプリを開催する。サーキットは町の中心部からやや西の市街地を主に使用し、一部はエキサイティングなレースを提供すべく新造される特設部分が含まれる。ベトナムはリバティ・メディアが初めてカレンダーに追加するイベントとなり、将来の市街地レースの青写真的な役割を果たすことになると考えられる。

だが、既存レースのうちの5つには2020年に向けて疑問符が点灯中だ。イギリス、メキシコ、スペインとイタリアGPの契約はそれぞれ年末で期限切れとなり、どの開催地についても先行きについては吉凶入り交じる報道がなされている。ベトナムGPの追加によってその5カ所全てとの契約を更新しなければならないというF1側のプレッシャーは和らぐはずであり、ザントフォールトでオランダGP復活の動きが持ち上がっていることもレース数の確保に役立つだろう。

中国での第2のレース実現に具体的な日程はまだ設定されていない。各地との話し合いがまだ予備段階ということを考えると、2020年というのは早すぎと思われる。将来的なカレンダーのビジョンとしてF1はアジア圏、ヨーロッパ圏とアメリカ圏でスケジュールを区切る案を口にしている。理論的には、各地域でのスポーツのプロモーションに役立ち、貨物輸送や旅費の節約につながるはずだ。

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