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1,000戦記念のレトロヘルメット、一押しはリカルド

Me / Jim
2019年4月12日 « PUに異常確認もポジションには満足するクビアト | 接戦を予想するフェラーリ勢 »
© Renault Sport F1
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今週末、1,000回目のF1世界選手権レースを祝うため、多くのドライバーが昔を振り返っている。ルノーF1チームのダニエル・リカルドとニコ・ヒュルケンベルグもその仲間だ。

F1は今週末の中国GPでマイルストーンとなる記念のレースを迎えており、ドライバーたちには今回限りのヘルメットデザインを採用する特別許可が与えられた。現在のルールでは、年に一度だけ特別仕様のヘルメットを使うことが認められているものの、基本的にはシーズンを通して同じデザインを使い続けなければならない。今回のレースはその特例の対象外となっている。

キミ・ライコネンは本物のレトロヘルメットを使いたかったようで、週末前の会見で、「オープンフェースのヘルメットにしたかったんだけど、レギュレーションに引っかかっちゃったんだよね」とジョーク交じりにこぼした。今回のルール緩和を利用して、複数のドライバーが特別デザインを採用している。

リカルドは同じオーストラリア人ドライバーで1959年、1960年と1966年にタイトルを獲得したジャック・ブラバムのものに似せたレトロ仕様を選んだ。1966年のタイトルはブラバムが自身が手掛けたマシンでの優勝であり、自らの名前を冠したマシンでタイトルを取ったドライバーは今も昔もブラバムただ1人だ。今季のリカルドは"誰かになるな"とのメッセージが入った奇抜なカラーリングのヘルメットをかぶっているが、今回はプレーンなシルバーに黒のラインが1本通ったデザインを使う。ヘルメット上部にはわざと古さを出すために傷や塗装のはがれまで再現されている。サイドには素朴な黒のフォントでリカルドの名前が記された。

デザイナーからこれを見せられた時にはリカルドも驚いたという。

「これを考えたのはイェンス・マンザーで、彼のおかげなんだ。ペイントも彼がやってくれて、それだけじゃなく、このデザインにも驚かされたよ。この数週間、あれじゃないこれじゃないって何度もやりとりをしていて、自分がどうしたいのか分からなくなっていたんだ。先週メールを送った時に、昔懐かしい感じのレトロなのはどうだろう、それと僕にとって何か意味があるものを取り入れたいなって言ってみたんだ。それで最終的にはサー・ジャック・ブラバムにインスピレーションを得た。同じオーストラリア人だから、もちろん僕にとっては意味があるし、彼はすごくいい仕事をしてくれたよ」

デザインはブラバムの一番下の息子で、1990年代に家族のチームでレースに参戦したデビッドの承認も得ている。

ニコ・ヒュルケンベルグは愛車のルノーマシンに似合うよう、ガーリッシュイエローとブラックのデザインをチョイス。ロゴはルノーの旧式が採用されており、ヘルメットデザイナーのシューベルトロゴもオールドスタイルだ。背面には1,000を意味するローマ数字"M"があしらわれている。

ジェンズ・ムンサー・デザインズは『Twitter(ツイッター)』に「中国で迎えるF1の1,000戦目に向けたニコ・ヒュルケンベルグのスペシャルヘルメット。昔のルノー、シューベルト、JMDのロゴを添えたミニマリスティックなビンテージデザイン。背面には1,000を意味するローマ数字の"M"を。安定感のある腕でペイントしなければ数字も名前もラインも悲惨になる」と投稿。

一度限りのデザインはルノーに限ったことではない。ウィリアムズのルーキードライバー、ジョージ・ラッセルはかつてウィリアムズをドライブしていたコロンビア出身のファン-パブロ・モントーヤに敬意を表した"ハーフ・アンド・ハーフ"のデザインを採用している。左側はラッセルの現在のヘルメットデザインを維持しつつも、右側はコロンビア国旗を彩ったモントーヤの矢印型デザインが描かれた。背面には1,000の数字がタテに配置されている。

「カートで初めてかぶったヘルメットは兄のヘルメットを完コピしたもの。このデザインが、なんとウィリアムズのレジェンド、ファン-パブロ・モントーヤのヘルメットにインスピレーションを受けたものだと分かったのはそれからわずか8年後!」とツイッターにつぶやいたラッセルはさらにこう続けた。

「だから、F1の1,000レース目を記念して、今週末は・・・。すべてが始まった2006年より、モントーヤ風デザインを片側にあしらってみた。もう片方は2019年の僕のGR63デザインさ。どうかな」

さらにラッセルは今回のデザインについて「モントーヤはウィリアムズのレジェンドだし、実は僕の大好きなF1ドライバーの1人なんだ。彼のキャラクターとか、レースに対するアプローチの方法とか、すべてが見ていて楽しいドライバーだった。だから、今週末に半分ずつ(のデザインを)使うのが最高なんじゃないかって思ったんだ」と付け加えている。

他にも、今季のルーキーでいつもの週末と違ったヘルメットを選んだドライバーがいる。トロ・ロッソのアレキサンダー・アルボンは1950年代にF1に参戦し、史上唯一のタイ人ドライバー、プリンス・ビラに敬意を表してビラのカラーリングを模したヘルメットデザインを採用した。

MDMデザインズはツイッターで「アレキサンダー・アルボンの(F1)1,000戦目のヘルメットは彼以外では唯一となるタイ人F1ドライバー、プリンス・ビラの追悼。また、今回のスペシャルイベント用に、ヘルメット後部にはきらびやかなゴールドと中国龍をあしらいつつ、F1の1,000マークも採用している。アレックスの活躍を祈って」と説明。

他にもレッドブルのピエール・ガスリーやマクラーレンのランド・ノリスら、複数のドライバーが記念すべき1,000戦目を迎える週末に、特別仕様のヘルメットを準備している。

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