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得意のオーバーテイクにはまだ自信不足のリカルド

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2019年4月12日 « バーレーンの雪辱を誓うベッテル | 1,000戦目かどうかは関係ないとハミルトン »
© Mark Thompson/Getty Images
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F1でオーバーテイクが一番うまいのドライバーは誰かと質問すれば、ダニエル・リカルドの名前が多く挙がるはずだ。

近年、リカルドはレイトブレーキングのキングとして名を上げ、人々が驚愕(きょうがく)するようなパスを誰よりも多く見せてきたと言っていい。彼の最大のオーバーテイクショーといえば、昨年の中国GPだろう。6番手からスタートし、わずか9周の間にリードを奪うと、レッドブルにまさかの勝利をもたらした。

しかし、2019年にルノーF1チームに移籍してからは誰もが称賛するリカルドの腕前が息を潜めてしまっている。今年も上海でF1世界選手権の記念すべき1,000戦目のレースが始まろうとしているが、その部分で彼はまだ自信を欠いているのだという。

「(オーバーテイクが)できないなんて言いたくないけど、レッドブルのクルマではわれながらちょっとしたもんだったからね」とリカルドは述べた。「まだ今のところは去年のような自信がブレーキングに持てないんだ。そのエリアに関してはかなり不安定で、あちこちでロックしてしまっているのは気付いている」

「でも自分のスタイルっていうのはいつも自分の一部だと思うし、ブレーキに関してはこれからもアグレッシブなドライバーでいたい。ただそれには自信が必要だ。それは僕が取り戻したいと思っているものだよ。ライバルたちに恐れられる存在でありたい」

チームを変えることには常にチャレンジがつきまとうものであり、オーストラリアとバーレーンの最初の2戦――いずれもリカルドはリタイアに終わっている――は元レッドブルドライバーの彼にとって、学びの機会だったに違いない。

「僕が去年乗っていたクルマほどのペースが僕らにないのは明らかだから、それをもう一度見つけ出す必要がある」とバーレーンGP後にリカルドは語った。「シャルル(ルクレール/フェラーリ)の今年の状況を見ると、僕がトロ・ロッソからレッドブルに行った時みたいだよ。全てが楽になり、グリップが増えて、"えっ、うわあ、このクルマ、こんなこともできるの?"って感じなんだ」

「何がベストなのかを探り当てるのは時にイライラするものだけど、今はそこに刺激を感じている。少しの忍耐と自制心が必要だけど、それは構わない」

リカルドの得意技は復活するだろうとチームメイトのニコ・ヒュルケンベルグは考えているが、自信を全て取り戻すには時間がかかると彼は言う。

「クルマに慣れるのに時間がかかるのは驚かないし、そのうち理解し、扱えるようになると思う」とヒュルケンベルグは述べた。「今の世代のクルマのことは分かっているはずだ。すごくいいクルマからちょっと基準の低いクルマに変わったんだから、それは少し難しいだろうね。アジャストし直してリセットする必要があるだけさ」

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