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「数年前まで僕は生きるために闘っていた」とクビサ

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2019年3月21日 « タイトル争いを口にするのは時期尚早とホーナー | リカルドが斬新なヘルメットに込めたメッセージ »
© Clive Mason/Getty Images
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オーストラリアGPでのウィリアムズ初レースは厳しい結果となったが、ロバート・クビサはF1復帰を決断したことに何の後悔もないと述べている。

2011年初めのラリー事故で負った大けがから回復するため8年間スポーツを離れていたクビサは先週末、2010年11月以来のレーススタートを切った。しかし、彼のグランプリは計画通りにはいかず、予選ではウオールにぶつかり、レースではスタート直後にフロントウイングを壊し、3周遅れでのフィニッシュとなった。さらに悪いことに彼の週末のペースは、一貫してルーキーのチームメイト、ジョージ・ラッセルに負けていた。

彼がドライブするウィリアムズマシンの競争力は今年のグリッドで最も低く、急回復を期待できる兆しは見えない。FW42はただ遅いだけではなくドライブも難しいといい、クビサは予選で突然マシンが本来の動きを見せ始めたことに驚いてしまったという。

今年のクビサには非常に大きな期待がかかっている。かつては同世代のドライバーでトップクラスの才能を持つといわれ、初めてF1でレースをした2006年には未来のチャンピオンともてはやされた。だが、けがの回復に8年を費やし、彼は自分自身への期待をリセットせざるを得なかったという。

「バルセロナ(テスト)の前に、(チームの)みんなに言ったんだ。僕は去年、一度もコースオフを経験していないから、どこかで限界を知るためにトライしなければならないだろうって」と彼は述べた。「確かに(オーストラリアの)予選のミスはプッシュすらしていない時だった。あれは僕が判断を誤ったせいだよ。でも、こういうことを全部学習しなければいけないんだ」

「例えば、ルーキードライバーたちが(下位カテゴリーで)ドライブしていた頃、僕は生きるために闘っていた。それは週末のアプローチの仕方に大きな違いを生む」

「自分自身の状態について、僕は率直に受け止めている。予選ではいろいろとがっかりした――自分のパフォーマンスだけじゃなくね――でも、その理由は分かっているし、思うように対処できなかったものもあった。レースではさらに難しい状況になったけど、それには正しく対処できたと思う」

事故後、ドイツ・ツーリングカー選手権(DTM)のような他のカテゴリーでレースするチャンスもあったクビサだが、彼はF1復帰を目指すことを選択した。グリッド上にいる限り、けがのことが話題になり続けることは分かっていると彼は言うが、いちずに復帰を目指したことについて一切の後悔はないと断言する。

「制限があるために、どうやら僕は他の人たちよりも多くの結果を残さなければいけないようだ。でないと人々は(能力についての)疑問符や疑いを抱き続けることになる。僕にできるのは、力の限り最高の仕事ができるように努力し、全てのグランプリでポジティブなこととネガティブなことの両方を残し続けることだ。100%全てがポジティブってことはあり得ないと思っているからね。いつでももっとうまくやることはできる。たとえレースに勝っていたとしても必ず改善できる場所はあるんだ」

「もちろん、自分がどこを改善しなければならないかは分かっている。自然と起きたポジティブなことのいくつかは僕の予想していなかったものだった。そして、難しかったことの大半はすでに予想していたものだった。ここは過去に経験したことがあるし、F1がどれほど変化したかも知っている。僕は自分がそれらを正しく判断し、学ぶべきものが何かを知り、どこを改善しなければならないかを理解する率直さを持っていると自負している」

「戦い続けること――このアプローチによって僕はF1まで戻ってこられたんだ。そうじゃなく、6年前にGTやDTMのチャンスを受け入れていれば、今よりずっと楽だっただろうね。レースをエンジョイし、ストレスを感じず、今よりいいポジションで戦って、ドライビングももっと楽しめただろう。でも、何らかの理由があって今僕はここにいる。1年の終わりには後悔する出来事もあるかもしれない。でも、これだけは言える。挑戦したことを後悔することは絶対にない。とてもシンプルさ」

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