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ル・マンを目指す障害者チームにハミルトン弟が参加

M.S.
2019年3月5日 « タイヤパフォーマンスは想定通りとピレリ | 開幕戦でフェラーリから『ミッション・ウィノウ』が消える »
© Sutton Images
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ルイス・ハミルトン(メルセデス)の弟であるニコラスが、身体障害者が結成するル・マン24時間参戦を目指すレースチームに参加した。

活動中に負傷したイギリス軍人2人を擁するチームBRITは、耐久レースの頂点を目指している。マーティン・コンプトンはイラクで戦車に直撃を受け、ひどいやけどを負った。ヘンリー王子が創設した"Invictus Games(インビクタス・ゲーム)"で銀メダルを獲得したアッシュ・ホールは、アフガニスタンで簡易爆発物によって両足を失っている。

脳性まひの影響を受けるニコラス・ハミルトンは2019年にブリティッシュ・ツーリングカー選手権で戦う予定である傍ら、チームの新たなレーシングアカデミー立ち上げに携わっている。4日(月)にお披露目されたこのアカデミーは障害を持つ人々をもっとレースの世界に呼び込もうとするものだ。チームのスポンサーにはロックバンド、コールドプレイのフロントマンであるクリス・マーティンが名を連ねており、1996年のF1チャンピオンであるデイモン・ヒルも支援している。

チームは退役軍人のデイブ・プレイヤーによって2009年に創設された。2015年には耐久レースに進出し、今はGT4カテゴリーからのル・マン参戦を見据えている。世界で最も有名なレースの一つであるル・マン24時間は、今年は6月15日(土)から16日(日)に開催される。

チームBRITの目的は開始当初から大きく変わったとプレイヤーは言う。

「最初は負傷した軍人のためのものだったが、一日中、毎日、障害のある人から"どうやったらモータースポーツができるか?"と問い合わせが来るんだ」とプレイヤーは『Reuters(ロイター通信)』に語った。

「だから、去年、僕らは全ての人々に対してドアを開けることに決めた。障害のある人なら誰でも、このレースチームに加わる資格がある」

アカデミーの発表の場で、ニコラスはこう話している。

「モータースポーツの世界で障害に挑戦することが僕の全てなんだ。2011年からこのスポーツで自分を確立させようと取り組んできた。障害のある人は、できないって言われることに慣れている。僕は何が可能かを証明したいし、自分のストーリーを他の人と共有することで――それはポジティブなことだったんだけど――それを学んできた。チームBRITは同じようなやり方で他の人たちをインスパイアし、これからはアカデミーが以前はアクセスがなかった人たちにドアを開き、障害がないドライバーたちと同じチャンスがあることを証明する」

「これはモータースポーツにとってとても大きな一歩だし、それをサポートできて誇らしい」

ニコラスは既に今年もブリティッシュ・ツーリングカー選手権に戻ることを認めている。

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