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エンジンメーカーに新規参入者への情報共有を義務化へ

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2018年12月14日 « マクラーレンを「本来の状態に立ち返らせたい」とサインツ | 君臨し続けるため、心理学者も活用するメルセデス »
© Charles Coates/Getty Images
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F1は既存のマニュファクチャラーたちが新規参入者にテクノロジーを共有するルールを設けることで、新たなエンジンマニュファクチャラーを呼び寄せようと考えている。

この考えは、2021年にエンジンレギュレーションを改革する計画がスポーツの代表者たちによって取り下げられたことを受け、それに代わる妥協案として考え出されたものだ。

2017年の初め、F1はエンジンにかかるコストを引き下げ、力を拮抗(きっこう)させてサウンドを向上させるという目標を自分たちに課した。しかし、今のパワーユニットを単純化させるという当初の計画は、スポーツのレベル低下を招くと懸念される上、また一からエンジンを開発するコストが必要になるとして既存のマニュファクチャラーたちからの反対に遭った。

その代わりとして、サウンドとパワーについての問題を改善するための燃料規制やレブリミットに関する変更には同意がなされたものの、これらが新規参入者にとってのバリアを引き下げることになるとは思えなかった。しかし、F1モータースポーツ部門のマネジングディレクターを務めるロス・ブラウンは、問題を解決するための妥協案が見つかったといい、これにより新規参入者もF1に来てすぐに力を発揮できるようになると述べた。

「跳ね橋は引き上げられ、既存のサプライヤーたちは他の者の参入を拒絶するかのような姿勢を見せていた」と彼はF1公式サイトに語っている。「(だが)われわれは妥協案を見つけた」

「レギュレーションを設け、新規参入者が既存の参戦者たちから支援を受けられるような仕組みを作る。要請された場合に、コンポーネントやテクノロジーの情報を共有することが必要になるというものだ」

「さほど急進的な変更を提案しているわけではないが、それでも正しい方向への良い一歩ではあるし、ドライバーのエンジン管理に関してもいくつか良い変更が予定されていて、長期的にスポーツの方向性に影響するはずだ」

「既存のマニュファクチャラーたちから、自分たちの後ろで扉を閉ざしてはならないという認識があった。他のマニュファクチャラーあるいはサプライヤーが真剣に関心を示した場合には、そのマニュファクチャラーがF1に参入できる道を見つけられるように彼らは協力しなければならない」

F1はまだ2021年の空力レギュレーション改革についての全体像を示していない。新しいルールブックはオーバーテイクを促進し、新規のファンを獲得するためにマシンの外見をより良いものにすることを目指す。

だが、大規模チームがリソースを2021年に投入してスタートダッシュに賭けることを防ぐため、レギュレーションの全容を明らかにするのは2021年シーズンの1年前まで控えるつもりだとブラウンは述べた。

「各チームがマシンの構想に取り掛かるタスクを考慮して、FIAとわれわれでフレームワークを作成した」と彼は言う。「それはチームが設計を始めるには不十分なものだ。あえて遅らせているんだよ」

「リソースの豊富なチームがそうでない者を出し抜ける状況は望ましくない。だが、そのバランスが難しい。情報を出すのが遅ければ遅いほど、リソースを持ったチームが有利だというのはもっともな議論だからね」

「チームたちにはマシンのデザインに取り掛かるためにおよそ1年の期間が与えられる。そのくらいのタイムスケールが妥当というのが私の考えだ。2020年の設計が終わったところで、2021年に焦点を合わせるぐらいがちょうどいいだろう」

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