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  • アブダビテスト - 総括

今年最後の走行に臨んだF1サーカス

Jim
2018年11月29日 « アブダビテスト最終日:11月28日 | 強いアロンソと勝負してみたかったとフェルスタッペン »
© James Bearne/Getty Images
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ヤス・マリーナ・サーキットで27日(火)と28日(水)に実施されたアブダビテストは今季スペックのタイヤに加えて2019年仕様のコンパウンドも提供され、各チームは新しいタイヤへの理解を深めつつ、ピレリは12月1日(土)に迫る2019年スペックタイヤのホモロゲーションに向けて最終調整に励んだ。

【メルセデス】

<初日>

バルテリ・ボッタス

「全体としてアブダビでいいテストができた。トラブルなくプログラムを完了できたし、新しいピレリタイヤをいろいろと履きながらロングランもショートランも走った。今年のタイヤとの違いは分かるけど、今回のテストでいろんな知識を得られたから、冬を通して新しいタイヤを理解していく。それに、ピレリも今回の2日間のテストでたくさんのことを学ぶだろうしね。明日は今年最後の走行だ」

アンドリュー・ショブリン(チーフレースエンジニア)

「今日は2019年タイヤのデータ収集に励み、今年に使った2018年タイヤとどう違うのか理解に努めた。明日もバルテリとプログラムを継続し、パフォーマンスや各コンパウンドのデグラデーションに焦点をあてていく。序盤のレースのタイヤは今回のテストで見いだした情報に基づいて選ぶ必要があるので、今回の作業が重要になる。良い走行ができたし、マシンは問題なく走った」

<最終日>

バルテリ・ボッタス

「今日も良いテスト日になった。今日は143周を走破して昨日よりも多く走り込めている。今日はコンパウンドスキャンに励み、2019年のコンパウンドを一番柔らかいラバーから一番硬いラバーまで試した。ミディアムとロングのランに集中しながら、大量のデータ収集とタイヤの学習に取り組んだ。今週はチームにたくさんのデータを用意できたし、これから冬を通してそれを分析していくから、ここからの作業が待ち遠しいよ。僕がW09でコースに出るのは今日が最後だったから、楽しんだ。僕らにとっては良いマシンだったし、お別れできてよかった。長いシーズンだったけど、みんな、今週もプッシュしてくれていたし、しっかりと取り組んでくれた。今年、必死にがんばってくれたみんなに感謝している」

アンドリュー・ショブリン(チーフレースエンジニア)

「トラブルフリーでテストを終えられたことは素晴らしい。バルテリと2日間の生産的な時間を過ごせた。また、今回はW09でまともに走る最後の機会だった。このマシンとはこのシーズンを通して多くの素晴らしい思い出を築いてきたし、確かに楽ではなかったものの、レースはとても楽しく、ずっと忘れられない年になるだろう。今日は1日を通して長めのランに専念し、序盤のレースで使うタイヤ選択に取り組み始められるようにコンパウンドの特性を探った。2018年と2019年の比較作業にも取り組み、昨日からさらに学習している。集めたすべてのデータを調べ、来年序盤のレースにしっかりと備えられるように、拠点に戻って多くの作業を進めていかなければならない。最後に、テストのために残ってくれたみんな、この成功を収めるために必死にがんばってくれたみんなに感謝したい」

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【トロ・ロッソ】

ショーン・ゲラエル

「150周だよ! いい1日に決まっている。マシンに戻れてうれしいし、毎ラップが楽しかった! たくさんのデータを集めてチームにフィードバックできたし、それが大事だった。もちろん、タイムシートではもっと上位にいきたかったけど、初日の焦点はレースシミュレーションだったし、それはうまくいったんだ!」

ダニール・クビアト

「今日はとてもポジティブな1日だったと思うし、1日で3レース分の155周をカバーできたから良い日になったと思う。正直に言って、マシンに乗ってすぐに落ち着けて自信を持てたのは最高だった。今日はそれが大事だったし、来年に向けてしっかりとテストしていけたから、情報やデータもチームのためにたくさん集められた。ここはとても落ち着けるところだし、戻ってこられてうれしい。来年が楽しみでしょうがないよ!」

フランツ・トスト(チーム代表)

「ポストシーズンに行われた2日間のピレリテストで、レッドブル・トロ・ロッソ・ホンダは印象的にも305周(1,694km)を走破した。2日間のテストで達成した最も多い走行距離なので、ハードワークに努めたチームとHondaをたたえたい。彼らは本当に信頼性に優れたマシンを用意してくれた。初日はショーン・ゲラエルがドライブし、彼がもたらしてくれた素晴らしいフィードバックは今日のテストや2019年スペックのピレリタイヤに合わせた最適なセットアップを見いだす上で良いベースになった。テスト2日目にはトロ・ロッソに戻ってきたダニールと会えて本当にうれしかったし、すぐに好パフォーマンスを発揮できていた。集めたすべての新しいデータがあるので、エンジニアたちは来年のタイヤをどう走らせるか、どのように準備していくか、効果的なプラットフォームを有している。すでに来シーズンを楽しみにしているし、ダニールとアレックスは非常にコンペティティブなドライバーなので、彼らをコース上で見るのが待ちきれない」

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【マクラーレン】

<初日>

ランド・ノリス

「たぶん、1日で一番多く走ったんじゃないかな。だから、よかった。今まであまりできていなかったロングランとか、やらなきゃいけなかった作業をたくさんできたから、それを考えると悪い気分じゃないね。これまではタイヤのデグラデーションを感じたことがなかったから、それも一番やりたかったことのひとつだ。これで来年に向けてタイヤの落ち具合とか、そういうことを多少経験できたからね。スタートの練習とか、フィードバックの渡し方とかもやっておきたかったんだ。今日はちょっと違う感じがした。取り組んだ作業のいろんなことが僕自身のためになることで、来年きっとかなり役に立つと思う。今はテストドライバーの時みたいに他のドライバーたちのためというよりは自分のためにすべてをやっているから、当然、少し感覚が違う。自分のために全力を尽くそうとすることに集中したかったから、とても役に立った」

ジル・ド・フェラン(スポーティングディレクター)

「今日は2019年プログラムを成功裏に終えられた初日だ。クリーンな1日を過ごせたし、複数回のロングランを含め、課題はすべて完了している。われわれはタイヤ情報の収集のみならず、一番のプライオリティとして、テスト兼リザーブドライバーとしての役割を支えるのではなく、ランドのためのプログラムに初めて取り組むことに集中したプログラムだった。明日は初めてカルロスがわれわれのマシンをドライブするので楽しみにしている」

<最終日>

カルロス・サインツ

「今日、マクラーレンドライバーとして初めてガレージを出発するにあたって、本当に夢がかなったんだと思った。最初のランを完了した時は最高の気分だったし、とてもシンプルな1日だったと言わないといけないね。チームは1周目からもそうだったし、彼らと働き始めた昨日の初日からも、暖かく迎えてくれた。今日はたくさん走れたし、この新しいチャプターと新しいマシンスタイルで僕がうまく始められるように、こんなにも信頼性の高いマシンを用意してくれたチームに感謝している。1周目から150周目まで、すべて楽しかった。感触は良かったし、最高の形でシーズンを締めくくれたと思う。ボックスを出発した瞬間からマシンには快適さがあった。もちろん、改善できるところはいろいろとあるし、シートやドライビングスタイルとか、慣れないといけない新しいこともあるけれど、1周目から順応することや新しいコントロールや手順などを知るために時間を使えた。だから最高だったよ。アブダビでのレースを終えてから数日はたくさんの名前を覚えたり、マシンの動き方を理解したり、忙しかった。チームをもっと知って、2019年に向けてできるだけ準備を整えられるように、冬を通してファクトリーでさらに時間を過ごすのを楽しみにしている」

ジル・ド・フェラン(スポーティングディレクター)

「今日はマシンに完全に新しいドライバーを迎え、チーム全体にとって興奮の1日だった。今日の一番の目標はお互いに慣れ親しむこと、それは達成できたと思っている。大量の周回を走り込めたし、ピレリから求められたテストはすべて実行した。F1マシンを走らせる今年最後の日を締めくくるにあたり、チームに加わるカルロスを正式に歓迎したい。そして、今一度、2018年シーズン中に多大なる努力を講じてくれたみんなに感謝したい。休みを楽しんで!」

© James Bearne/Getty Images
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【ハース】

<初日>

ピエトロ・フィッティパルディ

「最高の1日だった。F1マシンの初走行を果たせて本当にうれしい。マシンのブレーキングのパワー、加速、コーナーで維持できる速度なんかは本当にすごい。マシンはとても速い。とにかく地面に吸着しているんだ。ダウンフォース量も信じられない。今日の序盤は小さなトラブルがあったけど、チームが直してくれた。またコースに出られるようにみんなが本当に素晴らしい仕事をしてくれたし、午後は予定していたプランに取り組んだ。2018年のタイヤと2019年のタイヤを比較したんだ。自分にできるベストなフィードバックをエンジニアに返そうとがんばったから、その情報を生かしていってもらえると思う。来年は彼らとテストができるように大きなチャンスを与えてもらう。できるだけたくさん学ぶつもりだけど、2019年に向けたマシン開発を支えたいと思っているし、シーズンを通してそうしていくつもり。本当に良いテストだった」

<最終日>

ルイス・デルトラズ

「本当に素晴らしい1日だった。今回が僕のF1初テストだ。子供の頃からの夢だった。新たな前進だし、今日はとてもうまくいった。117周を走って、たくさんのタイヤテストをして多くのデータを得られている。ベストを尽くしたし、チームがその努力に満足してくれているといいな。本当に楽しかった。肉体的には問題ない。まったく苦戦しなかった。1カ月くらい前にテストに参加すると分かっていたかったけど、どっちにしても準備はしていたから。F1は常に目標。最高の1日だったし、長く支えてくれているスポンサーのADSSが一緒だったのもうれしい。今日はお互いにとても多くのことを学べたと思う。今後に向けてよかったよ。きっとずっと忘れられない1日になる」

© Laurence Edmondson
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【ピレリ】

マリオ・イゾラ(自動車レース責任者)

「2日間のテストでチームは2019年タイヤのあらゆるレンジに加え、比較用として2018年の全タイヤコンパウンドも使いながら、2019年タイヤについて有益な初期情報を得られた。全チームがそれぞれの走行プランに専念し、ほとんどは彼らがテストしたいタイヤを選んでいたので、コース上で即座に結論付けるのは容易ではない。われわれは大量のデータを集めており、確認し始めたところだ。オーストラリアに向けて来週にもコンパウンドを決める必要があるので、これを早急に分析しなければならない。今回は2019年シーズン序盤5戦のタイヤコンパウンドも決定したいと思っている。2019年のレン時から得た初期のフィードバックはポジティブだ。とりわけ、テスト初日に得た最初の重要な情報は新しいコンパウンド5(2018年のハイパーソフトに相当)が期待通りに機能していたこと。2018年のハイパーソフトと似ているが、これまでに確認しているところからではグレイニングが軽減されている。とはいえ、アブダビは高速コーナーを特徴とするサーキットではないので、その点は考慮すべき重要な要素だ。今のところ、確認できたことに関しては満足している。われわれの目的は最終的な2019年タイヤに仕上げることだ。理論上、12月1日の最終ホモロゲーション期日までに多少調整できるが、それはしたくないと思っている。一方で、データは慎重に調べていくつもりだ」

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