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F1ドライバーたちが9日(金)に会合を開き、レースのクオリティーに関して高まっている懸念や不満を議論することになった。

会合でグランプリ・ドライバーズ・アソシエーション(GPDA)はいくつかの重要問題について話し合うことになっており、その中にはパドック内で話題が尽きることのないピレリタイヤの問題や、トップ3チームと残りの間の大き過ぎるパフォーマンスギャップといった問題も含まれるという。GPDAのディレクターを務めるハースF1チームのロマン・グロージャンは多数のトピックが議題に上がると予想する。

「タイヤだけじゃない」と週末にブラジルGPを控えた彼は8日(木)のメディアデーで述べた。「他のみんなを代弁するつもりはないんだけど、僕らからフィードバックして、もう少し努力すべきだと感じるんだ。だって、レースが楽しくなくなってしまっている」

「メキシコの6位は2周遅れだよ? そんなんで中団のマシンにポディウムフィニッシュを期待できる? 2周も遅れているのにさ」

「ビッグチームとスモールチームの差が大きくなり過ぎた。その上タイヤが複雑だから、それを理解したりドライブしたりが難しすぎる。ダウンフォースがなければすぐ壊れてしまうから、またギャップが広がってしまうんだ」

議論の中でこうした問題についてドライバーの意見を募り、コンセンサスが見いだせることをグロージャンは願っている。それができれば、GPDAは自分たちの懸念をF1のルールメーカーたちに提示することを検討するという。現在彼らは2021年シーズンを目指して次のレギュレーション変更を協議している最中だ。

「議論することでみんながハッピーになれる着地点が見つかり、箇条書きにまとめることができれば、それをメディアの皆さんやリバティ、その他に示すことになるだろう」とグロージャンは付け加えた。「少なくともこれは始まりだ」

「みんなが愛するスポーツなんだから、ただ黙って何もしないわけにはいかない。誤解はしないでほしいんだ。全部が間違っているとは言っていないよ。僕は今でもレース週末に来て、レースをするのは大好きだ。もっと良くできるのにって感じるのはちょっとフラストレーションがたまるけどね」

「ヒュルケンベルグや僕、ペレスなんかで言えば、最後に僕らがレースで勝ったのは2010年か2011年のことになる――みんなジュニアカテゴリーでの記録はかなり優秀なんだよ。正しいチームに入れなければ永久にチャンスは来ないなんて、それはちょっと残念だな」

タイヤ

F1は、タイヤ関連の問題に対して今もって完全なソリューションを見つけられずにいる。全10チームに単独供給しているピレリは、ドライバーたちが長くプッシュすることができ、同時に適度なデグラデーションも発生して、レース戦略を活気づけるようなタイヤの製造に取り組んできた。

現代マシンの空力的な複雑さも関係しているとはいえ、今年よく聞かれる不満は、別のマシンの後ろを走行するとすぐに起きるタイヤの反応だ。

トロ・ロッソのピエール・ガスリーは言う。「改善できることはたくさんあるけど、はっきりとレースを改善できる側面が1つあるよ。すぐにオーバーヒートしてしまわない強いタイヤにすればいい。そうすれば他のクルマの後ろでもっと長く走れる」

「今は他のクルマのすぐ後ろを走りながらコーナーを3つ通過すればスライドし始めるし、タイヤ温度が3度上がればパフォーマンスを失い始める。後は雪だるま式に(タイヤの)温度が上がり続け、終了だ」

「ピレリにはそこに重点的に取り組んでほしい。僕たちからはもう伝えてあるんだけど、彼らはFOMの要求を尊重する必要があって、もう何度も話し合ってきたトピックだよ。ドライバーたちは自分たちの意見や見解、将来の願望について、もっと強く主張するべきなんだろうね」

レースが活気づくことを期待して、ピレリは過去2シーズンの間に新しいコンパウンドを追加し、レンジは全部で7種類に広がった。だが、2018年はそれでも多くのレースが1ストップ作戦に占められている。

レースで複数の戦略を選択可能にすることが理想のシナリオであるとはいえ、ダニエル・リカルドは本当にそれでスペクタクルが増えるかどうかに疑問を示す。

「誰も満足することなんてないんじゃないかな。彼らは僕らがもっとハードに長くレースできるタイヤを望み、今はそれに近くなっている。ハードにプッシュできて、デグラデーションもあり、なおかつ2回か3回ストップするタイヤなんて作れるのかな。できたとしても今みたいに遅く走るだけじゃない?」

「今のタイヤだってスタートからハードにプッシュすれば、1回じゃなく2回ストップすることになるよ。でも、ドライバーたちは1ストップでクルージングする方が速いと分かるから、戦略的にベストなことをしているだけ」

ピレリは過去数年でタイヤを改善させたとリカルドは指摘した。

「数年前(と比べる)なら、その頃よりプッシュできるようになったと思う。去年はどれくらいプッシュしていたかよく覚えていないな。十分にプッシュできるようになったと思うよ。数年前はデグがひどかった時があった。特にピレリが始めたばかりの頃はね。その頃は僕らがプッシュできるように、もっと硬いコンパウンドが必要じゃないかと思われていた・・・答えがどこにあるのか僕にはよく分からないよ」

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