News

© Getty Images
拡大

2020年4月にベトナムで初めてのF1GPが開催されることが決定した。レースは首都ハノイで行われる。

5.565kmのサーキットは町の中心部から西に12km行ったところ、ミーディン国立競技場の近くに位置し、特注のセクションと新たに建設されるパドックコンプレックスを含む市街地サーキットとなる。

サーキットは、"単調な90度の交差点型コーナーからの脱却を本格的に目指し、逃げ場のない市街地感覚を維持しながらもホイール・トゥ・ホイールのレースを促進する過酷な都市型レースサーキットをドライバーたちに実感させる"ような"独特なハイブリッドレイアウト"だと表現されている。

ヘルマン・ティルケ設計のレイアウトが公開されており、序盤のコーナーはニュルブルクリンクのターン1と2をベースに、他のセクションはモナコ、鈴鹿とマレーシアのセパン・インターナショナル・サーキットからインスピレーションを得ているという。また1.5kmのストレートもあり、そこではマシンのトップスピードが時速335kmに達した後に激しいブレーキングゾーンが待ち受けている。

FIAレースディレクターのチャーリー・ホワイティングは先月、プロモーターの最終計画を承認するために新コースの現地を訪れていた。レイアウトについて彼は次のように説明する。「メインは市街地で、まだ作られていないセクションがある。そのため、ピットビルディングが建設される場所は(現在は)オープンサイトとなっている。今はまだ存在しないが、コースの一部がそこに作られる予定だ。しかし、その後は道路になると私は理解している」

レースを後援するのは不動産を専門に扱うベトナムの複合企業『Vingroup(ビングループ)』で、最近ベトナム初の自動車メーカー、『VinFast(ビンファスト)』を立ちあげている。同社のトップはグループの成功を足掛かりにベトナム初のビリオネアとなったファム・ニャット・ブオン氏だ。

マイアミでのグランプリ開催計画が無期限延期となり、ベトナムでのレースはリバティ・メディアがF1のオーナーとなってから初めて決まった新天地でのレースということになる。今回の発表は、"F1のアジア地域への強固なコミットメントの表れである"とプレスリリースに書かれている。

F1のチェイス・ケアリーCEOが付け加えた。「ハノイでF1グランプリが開催されることを発表できて大変喜ばしく思う。2017年にこのスポーツに関与して以来、われわれはF1のアピールを広げるための新天地開拓について語り続けてきた。ベトナムGPはその大志の実現だ。世界で最もエキサイティングな都市であり、豊かな歴史と素晴らしい未来が待つハノイをこうして訪れることができ、感激している」

「ここはグランプリレーシングにとってパーフェクトなフォーミュラであり、ここがF1カレンダーの本当のハイライトになることを楽しみにしている。われわれのモータースポーツチームがハノイの町とプロモーターのビングループと共同して、ドライバーたちの腕試しとなるばかりでなく、ファンの皆がレースのスペクタクルを楽しめるサーキットを可能にした。この素晴らしき町で2020年からF1マシンが高速で市街地を駆け抜ける姿を見るのが本当に楽しみだ」

ビングループのグエン・ヴィエット・クアン会長兼CEOが付け加えている。「われわれのF1との働きがようやく実を結び、この契約につながったことに興奮を覚える。このコラボレーションにおける重要な一部はハノイの町を際立たせることに加えて、ベトナムと世界中にいるF1ファンにエキサイティングなレースを提供することだった」

「"ベトナムの人々により良い暮らしを"というミッションを掲げるビングループがこのレースをベトナムに誘致したかったのは、それによって多くの雇用が創出され、ハノイのインフラがアップグレードされるなど、社会への全般的利益があるためだ。そうすれば他の大きな世界的イベントがベトナムを舞台に開催されるきっかけとなるだろう。ビングループ単体としては、F1レースのイベントを通じてベトナム初の自動車メーカー、ビンファストを世界中の多くの視聴者にアピールしたいと考えている」

© ESPN Sports Media Ltd.