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ブラウン、2021年以降の新規参入が成功判断の基準

Jim
2018年8月11日 « ドイツGP救済を誓うケアリー | 今はF3に集中も将来のF1を見据えるミック »
© James Gasperotti/Sutton Images
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F1のモータースポーツディレクターを務めるロス・ブラウンは2021年に実施されるレギュレーション変更が新チーム参入につながるよう願っている。

F1新オーナーのリバティ・メディアに雇用されているブラウンは2017年初頭からグランプリにおけるコース上でのスペクタクル改善に取り組んできた。F1チームから選出された技術面の専門家とグループになり、新レギュレーション制定に役立てるリサーチプロジェクトを立ち上げたブラウンは資金力が影響するパフォーマンスに革命を起こそうと模索する。

2021年レギュレーションに付随する主要なアイデアは安価なエンジン、コスト制限、チーム間におけるF1収益分配の均等化だ。ブラウンはこれらの目標が達成されれば、勝利への挑戦が現実的となり、新たなチームがF1に参入してくるのではないかとの願望を持っているという。

『F1 Fan Voice(F1ファン・ボイス)』に「それもまた成功に数えられるひとつだ」と語ったブラウンは「かなり率直に言うと、収益分配や資金の商業分配もテクニカルレギュレーションも怖気づかせてしまうので、今は新チームなどやってくるわけがないと思う。F1チームを所有し、F1チームになりたいと願うプロフェッショナルな団体が列を成すような環境を作りたい」と続けた。

「F1の底辺のチームは常にこういったマージンがあり、ギリギリの状態でしばしば脱落もする。われわれは素質のあるコンペティターを求めている。ただ数字を埋め合わせて、ステップアップもできないのにF1にいると言うだけの人々は求めていない。つまり、今後はプロフェッショナルで資金が安定し、しっかりと体制の取れたチームに参入してもらいたい。それがわれわれにとって成功を評価する一部となるだろう」

「ただ、今は誰も来ない。それまでにもっと引きつけられる環境を整えられればと願う」

とはいえ、ブラウンとそのチームの面々は新規参入を促しつつ、既存の巨大メーカーたちを満足させ続けなければならず、そのバランス取りに直面している。主な政治的バトルのひとつにエンジンがあり、昨年から続く争いの結果、F1はすでに自ら6月末に設定していたレギュレーションの詳細締結期限を逃してしまった。

2021年の時点では既存の1.6リッターV6ターボハイブリッドエンジンの構造を継続することになっているが、コスト削減、パワーブースト、音量の改善など複数の大幅変更が予定されている。そういった変更の主役にはMGU-H(ターボからのエネルギーを回生するハイブリッドシステムの一部)の撤廃がある。理由は新たなメーカーが開発するには複雑すぎることと高価だからだ。また、燃料許容量の増加も認められており、エンジンは1万8,000rpmとなり、そのサウンドが改善されると見込まれている。また、MGU-Kはパワフルさと市販車技術との関係性を維持するために継続される。

ただ、交渉を通して行き詰まりの要因となっていたMGU-Hは今も議論として残っており、メルセデスを率いるクリスチャン・トト・ウォルフは先ごろ、MGU-H撤廃によって既存メーカーが現行のパワーユニットとMGU-Hなしの新しいパワーユニットの両方を開発しなければならなくなり、結果的に巨額のコストがかかると主張していた。それでも、ブラウンは2021年レギュレーションに関する意見の収束があったとし、チームらはルール作成をF1とFIAに任せるべきだと認識していると述べている。

「特に大きな心配事はないが、われわれはチームを尊重している。彼らは巨額を投資しており、F1に多大な努力を注いでいるので、彼らを尊重しなければならない」

「彼らの意見を尊重する必要があるし、彼らの関与を尊重すべきだ。それに、そういうチームはF1がわれわれやFIAからいくらかの方向性を必要としていることも分かっている。それはチーム間の関係性を見れば分かるし、一部のチームが連携する時期もあれば、連携しない時期もあるだろう。それはコース上のアクションしかり、進行していく他の件でもそうなるはずだ」

「チームとして私自身が常に、何がF1にとって最善なのかを知る最適な立場にいなかったことも分かっている。いつも自分自身の目的やチーム内の野心に夢中になってきたからね。F1はチームたちがついていきたいと思えるようにするためにも商業権保有者とFIAを必要としている。彼ら(チーム)もまた、それを分かっていると私は思う」

「それらはプロセスの一環だ。数多くの会合が予定されており、たくさんの議論がなされるだろう。約束もあるし、この数週間、数カ月において、われわれ全員が手を取り合って協力し、このプロセスを進めていけるとかなり実感できるようになったと言わなければならない」

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