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ブラウン、将来的な完全電気化を除外せず

Jim
2018年8月10日 « リカルドの心が離れている兆候はあったとホーナー | ドイツGP救済を誓うケアリー »
© Mark Thompson/Getty Images
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F1モータースポーツディレクターのロス・ブラウンはファンにより良いスペクタクルを提供できるのであれば、F1が10年以内にも完全電気化する可能性があると明かした。

F1は現在、2021年に向けてエンジンレギュレーション改定に取り組んでいるが、その内容は目下、チームがレースに使用しているV6ターボハイブリッドエンジンに基づくものだ。完全電気化されたF1マシンについてはまだ真剣な検討がなされていないものの、市販車に電気自動車が増えていることを踏まえ、ブラウンは5年、あるいは10年単位での完全電気化を除外していない。

現時点で完全電気化されたシリーズはフォーミュラEのみであり、今年末に5年目を迎え、"Gen2"マシンにアップグレードされる予定だ。パフォーマンスレベルは今なおF1に比べると大幅に劣るとはいえ、新型マシンは過去4シーズンに渡って使用されたGen1よりも2倍のバッテリー容量を誇り、パワーアウトプットは250kwになる。

ブラウンはF1がフォーミュラEの直接的なライバルにならないと言うが、優れたレースのクオリティとモータースポーツ最高峰の名に見合ったスペクタクルをもたらす場合は完全電気化F1マシンのアイデアにオープンな姿勢を示している。

『F1 Fan Voice(F1ファン・ボイス)』のインタビューで「フォーミュラEが取り組んでいること、彼らが成し遂げてきたことを尊重しなければならないと思う。ただ、2つの重要性を考えれば比較可能なものではない。ファンの多さとF1のアピールを思えば、フォーミュラEはまだかなりジュニアだ」と語ったブラウン。

「F1はスポーツの正しいバランス、適合性、ファンとのエンゲージメントを持った方向性に発展していくと思う。5年もしくは10年単位で考えて、異なるタイプのパワーユニットがF1に必要、もしくはそういった願望や期待があるのであればそうするだろう。将来的に電気化されたF1マシンの採用を止めるものは何もない」

「現時点で彼らはスペクタクルをもたらせておらず、失礼ながらフォーミュラEのレースはまだモーターレーシングとしては非常にジュニアカテゴリーだ。関係するあらゆるものを踏まえたら素晴らしいイベントではあるが、レースそのものはF1のイベントと比べるとかなり制御されている。マシンがとりわけ速いわけでもなく、個性が関係しているわけでもない。とはいえ、イベントを開催するにあたって彼らは本当に素晴らしい仕事を果たしており、市街地レースを生み出している」

「F1はそれとは違い、F1はモータースポーツの最高峰だ。われわれが持つスピード、ドライバーの腕、チームの能力、その上で5年もしくは10年の時間で異なるパワーソースという動きになって、最も魅力的かつ自分たちが望むものを達成できるのであればやるだろう。F1が永久に内燃エンジンにこだわるとは思っていないが、10年後にどうなっているかは誰にも分からない」

「10年前、現在の世界を予想できた者はそう多くないと思う。だからこそ、10年後にどうなっているか分からないが、F1は正しい方向に進むと思っている」

2021年シーズンに向けて、レギュレーションは音量とパワーの増加に加えて安価なエンジンに調整されることになっているものの、新レギュレーションでも現行のV6ターボ構造が継続される予定だ。一部のファンは音量が大きい自然吸気エンジンのV8もしくはV10の復活を求めているが、それはF1の課題でないとブラウンは言う。

「私もそうなってくれたらと願う一人だ。昔のF1エンジンが大好きなのでね。だが、F1を二極化し、分裂させるような急進的な革命なしに、どうやってそのような後退を遂げるのか分からない」

「現在F1に参戦するメーカーは今あるエンジンにコミットしているのに、革命が必要なのか? 私はそうは思わない。私はそれらのエンジンを好むものの、そうなることはないだろうから、どうすればファンにとってもう少し魅力的になる方向性を進めるのか、それを考えるためにも今のエンジンを発展させ、これらのエンジンを導入したレッスンを学ばなければならないと考えている」

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