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  • フランスGP - 決勝

完勝のハミルトンがポイントリーダーに復帰

Jim
2018年6月25日
© Mark Thompson/Getty Images
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ポール・リカール・サーキットを舞台に24日(日)、2018年FIA F1世界選手権第8戦フランスGP決勝レースが開催され、メルセデスのルイス・ハミルトンがポール・トゥ・ウインを決めた。

前日の予選ではバルテリ・ボッタスとの接近戦を展開した末にハミルトンがポールポジションを獲得し、ボッタスが2番手に並んでメルセデスがフロントローを独占。3番手にはフェラーリのセバスチャン・ベッテルが入り、レッドブル勢に続いてもう1台の跳ね馬を駆るキミ・ライコネンが6番手となった。

28年ぶりにF1グランプリの舞台を務めるポール・リカールにソフト、スーパーソフト、ウルトラソフトのドライタイヤを持ち込んだピレリは決勝レースにソフトもしくはスーパーソフトの1セットを確保するよう指定。初日は雨天用タイヤも登場したが、若干の降雨があった予選はドライタイヤでのアタックが続いた。

予選17番手だったトロ・ロッソのブレンドン・ハートレーはパワーユニットの全コンポーネント交換を強いられ、レギュレーションで定められた規定数を超えたため、グリッド最後尾から決戦に挑んでいる。

全長5.842kmを誇るポール・リカール・サーキットの一戦は53周で争われ、雲が多いものの青空も見えたスタート時の気温は24度、路面温度43度、湿度50%のドライコンディション。シグナル消灯と同時に各車が一斉にグリッドを離れ、長いストレートを一気に駆け出していくも、上位勢ではボッタスとベッテルが接触し、さらに中団ではフォース・インディアのエステバン・オコンとトロ・ロッソのピエール・ガスリーというフランス人ドライバー同士がぶつかってしまう。

オープニングラップで発生した複数の事故を受けてセーフティカーが導入された。ベッテルはフロントウイングと、ボッタスは左リアタイヤにダメージを負ったものの、2人とも何とかピットレーンにたどり着いてレースを続けている。1周目に起きた2件のインシデントともに審議対象となり、ガスリーとオコンの一件はレース後に審議されることが決まった。ベッテルとボッタスのインシデントはベッテルに接触を引き起こした責任として5秒のタイムペナルティが科されている。

セーフティカーは5周目の終わりに解除され、ハミルトンを先頭にレースが再開される。2番手に浮上したレッドブルのマックス・フェルスタッペンに次ぐ3番手につけていたルノーのカルロス・サインツだったが、ダニエル・リカルド(レッドブル)のプレッシャーに耐えきれずにポジションを譲ってしまい、さらにはオーバーテイクを連発していたライコネンにも追い抜かれた。

一時は17番手に後退していたベッテルは次々にオーバーテイクを披露して20周目には5番手までポジションを回復させる。4番手にいた相棒のライコネンとは18秒近いギャップがあったものの、クリーンエアを得て本来のペースを発揮しながらレースを進めた。

一方、オープニングラップでベッテルと接触したボッタスはベッテルがトップ5に入った頃にようやくポイント圏内にまで巻き返し、さらなるポジションアップを狙って猛チャージをかけていく。

上位勢で最初に動いたのはレッドブル。2番手だったフェルスタッペンが26周目にピットストップを実施してソフトタイヤに交換し、ベッテルの前でコース復帰を果たした。3周後にはチームメイトのリカルドもタイヤ交換を済ませたが、こちらはベッテルの後方についてレースを再開している。

ハミルトンは33周を走りきってソフトタイヤに交換し、ステイアウトを続けたライコネンがラップリーダーとなるも、2周後には最初で最後のピットストップを終えて5番手の位置でコース復帰した。ライコネンのピットイン直前にはタイヤを履き替えたばかりのリカルドがベッテルを追い抜いており、ライコネンが隊列に戻った時点で3番手に上がっている。

第2スティントにスーパーソフトタイヤを選んだライコネンは前を走っていたベッテルにあっという間に追いつき、残り15周となって4番手に浮上する。その後、ボッタスが2回目のピットストップを行い、次のラップにはベッテルも2度目のタイヤ交換を終わらせた。ボッタスはスーパーソフト、ベッテルはウルトラソフトを選んでチェッカーを目指した。タイムペナルティを科されていたベッテルは5秒停止してからタイヤを交換している。

リカルドが思うようにペースを上げられずにいる中、好タイムでギャップを縮めたライコネンが残り5周を切ってオーバーテイクを成功させて3番手に浮上。2人のタイム差は1秒近くあり、抜かれたリカルドはライコネンについていけない。

さらにレース終盤にもドラマが待っていた。47周を走ったソフトタイヤで必死にマシンをコントロールしていたウィリアムズのランス・ストロールが左フロントタイヤのバーストでコースオフを喫し、ゴールを目前にしてリタイアを余儀なくされたのだ。コース上にデブリが散らばったため、バーチャルセーフティカーが発令され、ドライバーたちはペースダウンしたままファイナルラップに入る。

ハミルトンが最後のラップを半周ほどしたところでバーチャルセーフティカーは解除されたが、セクター2には黄旗が振られた状態が続く。慎重にマシンをゴールまで走らせたハミルトンがトップチェッカーを受け、フェルスタッペンが2位、ライコネンが3位表彰台に上っている。

4位のリカルド以下、ベッテル、マグヌッセン、ボッタス、サインツ、ヒュルケンベルグ、ルクレールがポイントを獲得した。ルノーは母国グランプリでダブル入賞を果たしている。

トロ・ロッソのハートレーは14位完走。マクラーレンのアロンソは左リアにトラブルを抱えてしまい、チェッカーフラッグを受けずにマシンをガレージに入れてリタイアしたが、16位完走扱いとなり、タイヤバーストに見舞われたストロールも17位で完走扱いとなった。

次戦は5日後の29日(金)に開幕するシーズン第9戦オーストリアGPだ。レッドブル・リンクを舞台に、初回セッションは日本時間18時にスタートすることになっている。

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