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© Charles Coates/Getty Images
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後知恵ではあるものの、予選でルイス・ハミルトンがクリーンなラップを走れずに苦しんだのを見て、メルセデスはハイパーソフトタイヤをもっと多く用意するべきだったと考えている。

ハミルトンは予選のミスによってポールポジションから0.232秒の遅れを取り、4番グリッドからスタートすることになった。2度のアタックで共にフロントをロックさせてしまったターン10をうまく走れていれば、その差は帳消しになったと彼は考えているが、同時にメルセデスは週末に向けた準備の段階ですでに不利な状況だったとも考えている。

ライバルのフェラーリ、レッドブルと異なり、メルセデスはカナダでハイパーソフトタイヤを5セットしが選ばなかった。そのため、金曜日に予選用のテストをするためのコンパウンドが足りなくなってしまっている。つまり、ハミルトンは最終プラクティスでようやくタイヤのパフォーマンスを理解し始めたということになり、最も柔らかいタイヤからライバルたちと同じパフォーマンスを得るのに苦戦した。

5セットという選択は今年の初めに決めたもので、その判断は2017年最終戦後のアブダビテストに基づいてなされた。しかし、それ以降のテストとモナコのレースを終えてチームが情報を得た今だったなら、違う選択をしていただろうとハミルトンは言う。

「この週末を振り返った時に僕らは、ああ、ハイパーソフトに備える時間がもっとあったら良かったのになあと思うことになるだろうね。それは認めるよ。でも、できなかったんだから仕方ない」と彼は述べた。「アブダビのテストから導き出された決断はこれだったんだから、それで行くしかない。僕らは最善の判断を下したんだよ」

「いろんなことの組み合わせなんだと思う。予選がこの通りの大接戦になるのは分かっていたよ。でも、僕は心の底で本当に、自分たちがフロントローを独占できたと思っているんだ。少なくとも僕にはフロントローに並べるだけのペースがあった。セッションで苦戦してしまって、やり遂げられなかっただけ。全てに勝つというわけにはいかない。明日はリカバーできるように頑張るよ」

メルセデスのクリスチャン・トト・ウォルフは、上位の競争の激しさ――トップ3が0.173秒以内の間にいる――から、わずかな損失がグリッドポジションに多大な影響を及ぼすと語り、メルセデスにとってはタイヤ選択に加え、信頼性の不安からエンジンアップグレードを見送ったことも予選に響いたと述べた。

「このチャンピオンシップは極小のマージンで勝敗が決まることになる。それが現実だ」とウォルフは述べた。「ここへ来て突然ドライバーたちにハイパーソフトで十分な走行時間を与えられなかったというのは、変えられるものなら変えたいよ。われわれがハイパーを使い始めたのは今日になってからだ。それが決定的要因だったか? と言われればたぶん違うだろう。要因は数多くあった」

「われわれがエンジンをアップグレードしていれば、アドバンテージになったはずだ。ここまで来ると、どんな小さなアップグレードも必要だし、ほんのわずかな間違いでも痛手を被ることになる。同じことがライバルたちにも言える。勝つか負けるかの違いはそこから生まれることになるんだ。私個人の見解として、われわれがあるタイヤを最適化して、それで予選を戦うことができれば、どの種類であろうとアドバンテージになると考えている」

しかし、ハミルトン自身はポールポジションを失った要因は、グリップの問題を攻略できなかったターン10のミスにあると限定している。

「昨日はターン10のバランスも素晴らしかったし、通常このコースの最終セクターは僕の一番得意な場所なんだ。なのに、今日はとにかくターン10の大きなバンプに手こずってしまった。小さなロックアップはいくつかあったと思うけど、どうしてもセットアップを煮詰めていくと、影響を受けてしまうエリアというのがあるんだ。今日はコンスタントにあのコーナーでクルマを止められなくて、フロントがロックしたり、リアがロックしたりでバタバタしてしまった」

「正確な原因は調べてみないといけないけど、そこには多くのタイムがあった――あのコーナーさえ攻略できていれば、確実にポールポジションが取れたんだけどな。今はただ、僕らがまだいいポジションにいると思いたい。昨日のロングランはすごく良かったんだ。レッドブルの戦略も興味深いし、僕らがプッシュしてプレッシャーをかけられることを願うよ」

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