News

  • セバスチャン・ベッテル

ベッテル、セーフティカー出動のタイミングに疑問

Jim
2018年4月16日 « ハミルトン、メルセデスはもはや最速にあらず | フェルスタッペンは最近のミスから学ぶはずだとホーナー »
© Mark Sutton/Sutton Images
拡大

フェラーリのセバスチャン・ベッテルは中国GP決勝レースで上位勢が反応できない頃合いにセーフティカーが導入されたことは「正しくない」と述べ、そのタイミングに困惑している様子を見せた。

30周目に発生したトロ・ロッソ勢の同士討ちにより、最後から2つ目のコーナーであるヘアピンにはコース上にデブリが散らばったため、レースコントロールは程なくして対処に動く。当時、ベッテルはレースリーダーだったバルテリ・ボッタス(メルセデス)を追いかけていたが、セーフティカー導入の決定が発表された際にはすでにピットレーンの入り口を通過していた。

対象的に、土壇場で両ドライバーをピットに呼び入れたのがレッドブルだ。この時にフレッシュタイヤに履き替えたことがダニエル・リカルドのスリリングな猛チャージにつながり、最終的には逆転勝利を遂げている。

それ以降の展開を考えると、上位勢には選択肢がなかったと言うベッテルは「セーフティカーのタイミングはバルテリにとっても僕にとっても最悪だった。反応するチャンスが全然なかったからね。それにレースがフリーズされていたわけでもなかった。いつもなら、1回か2回、セーフティカーラインを通過したらフリーズになるけど、今回は違ったセーフティカーがいきなり出てきたから、基本的に僕らはあれでレースから外れてしまったようなもの。フレッシュラバーに履き替えるか、ステイアウトするか、そんなチャンスもなかった」と説明。

すべてのグランプリで公平なタイミングでセーフティカーが出動するとは期待していないと言うベッテルだが、レースコントロールが決断を下すまでしばらく待機できる中国のような特性の場合は話が違うと考えているようだ。

「なぜセーフティカーがレースを変えたのかを理解する必要がある。2014年のハンガリーでも僕らは似たような状況だった。上位にいた人たちがピットエントリーを通過した後にセーフティカーが出動してきて、あるいは、上位勢がピットエントリーを通過した後に決定がなされて、リーダーたちは不利を被った」

「何かが起きたのならすぐに対応すべきなのは理解しているし、常にマシンの位置関係を尊重する必要がないってことも分かっている。でも、コース上にデブリが散らばって2周走っていたから、何であの判断があと30秒速くできなかったんだろう。そうすればみんなにピットインするかどうかを判断するチャンスがあったはずなのに」

「ギャップは分からないけど、マーシャルたちにはコースを掃除するための幅を1分半から2分与えてあげるべきだ。でも、積極的にレースを変えるタイミングで導入するのは正しいことではないと、僕はそう思う」

レース後、FIAレースディレクターのチャーリー・ホワイティングは自身の決断を擁護する中で同様に2014年のハンガリーGPを引き合いに出し、自らの仕事の最優先は安全確保であり、グランプリの結果管理ではないと述べた。

「誰に有利になって誰に不利になるといったことは考えない。数年前のハンガリーではニコ(ロズベルグ)がリードしており、上位の4台がピットエントリーを通過したところで、彼らが不利を被った。つまり、極めて単純だ」と語ったホワイティングは次のように続けている。

「これほどピンポイントで指摘される理由が私にはよく分からない。2015年からはVSC(バーチャルセーフティカー)もあるし、セーフティカーにいたってはもう導入されて20年だ。導入されれば勝者も敗者も出ると分かっていることだ」

「もし私たちが誰に不利になるかを考えながら、全員に同じチャンスを与えられるように考えなければならないと言うのなら・・・。われわれにそんな時間はない。それをするのは私たちの仕事ではない」

© ESPN Sports Media Ltd.