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メルセデス帝国の落日を見たとヒル

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2018年4月14日 « 満足するルクレールと不満が残るエリクソン | 若さは「言い訳にならない」とベッテル »
© Simon Galloway/Sutton Images
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フェラーリが他を圧倒し、メルセデスがポール争いに姿を見せなかった中国GPの予選。元ワールドチャンピオンのデイモン・ヒルはこれを"帝国の盛衰"に例えている。

セバスチャン・ベッテルが2戦連続でフェラーリのフロントロー独占を達成したが、同じことが最後に起きたのは2006年のことだ。バーレーンではベッテルが勝ったとはいえ、メルセデスはV6ターボ時代に突入して以来ずっと低温の上海を得意としており、両者はもっと接戦になると予想されていた。予選用のエンジンセッティング――"パーティーモード"と呼ばれている――を備える王者は、通常ならQ3になると一気に抜け出してくるはずだった。

ところが、この日は2台そろってグリップに苦しみ、いつものような躍進も見られず、バルテリ・ボッタスとルイス・ハミルトンは共にベッテルのベンチマークタイムから0.5秒も引き離された。1996年のワールドチャンピオンで現在は『Sky Sports(スカイ・スポーツ)』のコメンテーターを務めるヒルは、このフェラーリの強さが今年のチャンピオンシップバトルを決定づけるという予感を得たという。

「ここがターニングポイントだ」とヒルは述べた。「われわれは非常に長い間メルセデスが君臨するのを見てきた。彼らには予選のパーティーモードがあるにもかかわらず、今日は両フェラーリがメルセデスの前に出た。ターボハイブリッド時代が始まってからの長い年月で初めて、潮流が変わったという実感がある」

ヒルはさらに、ワールドチャンピオンのハミルトンがまだメルセデスとの新契約にサインしていないことに触れ、この序列の変動によって彼の決断に影響が出る可能性を示唆した。

「フェラーリは最初の2戦で勝ち、3勝目も手にする可能性が強くなっている。これが新時代の始まりだとするなら、ルイス・ハミルトンはメルセデスとの長期契約にサインするかどうかを慎重に考えなければならないだろう」

「彼らレーシングドライバーというのは、自分が次に台頭するチームにいなければならないことを知っている。次世代を率いる片りんを見せているチームに目を光らせているんだ。帝国に盛衰があるのと同じだよ。もしかしたらメルセデスはこれから衰退をたどり、、新たなフェラーリ時代が始まろうとしているのかもしれない」

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