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たて続けに起こったハースF1の悲劇

M.S.
2018年3月28日 « 追い抜き問題解決には「組織的なアプローチ」が必要とブラウン | ボッタス、予防措置として2基目のエレメントを投入 »
© Jerry Andre/Sutton Images
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シーズン開幕戦オーストラリアGP決勝で連続してミスを犯したハースF1に、2件分の罰金が科された。

ハースF1はメルボルンでチーム史上ベストのリザルトに手が届きそうだったものの、ケビン・マグヌッセンとロマン・グロージャンの両方のピットストップで痛恨のヒューマンエラーが生じ、タイヤが適切に装着されなかった2台はリタイアを強いられている。安全性に欠けるピット作業に対して合わせて約132万円の罰金を言い渡されたハースF1だが、コース上で失ったものはそれとは比べ物にならないくらい大きかった。

さかのぼってグランプリ初日には昨シーズン終盤にレースシートを手にしたトロ・ロッソのピエール・ガスリーとブランドン・ハートレーがそろってピットレーンの速度違反を犯している。

金曜フリー走行2回目ではフェラーリのキミ・ライコネンがバルテリ・ボッタス(メルセデス)の走行を妨害した疑いが取りざたされるも、当時の状況を確認したスチュワードは双方がやむを得ない事態だったと認めたのを受け、おとがめなしの裁定を下した。

また、同じセッションではホームグランプリに臨むレッドブルのダニエル・リカルドが赤旗中に規定のラップタイムを下回ったとして3グリッド降格のペナルティを科されている。

オーストラリアGPの週末を通してスチュワードが審議し、何らかの処分を下したインシデントおよびペナルティの詳細は以下の通り。

オーストラリアGP初日:3月23日(金)

【金曜フリー走行1回目】

◆ピエール・ガスリー(トロ・ロッソ)
違反内容:ピットレーンを時速65.9kmで走行、FIA F1スポーティングレギュレーション第22条10項に違反
裁定:トロ・ロッソに罰金600ユーロ(約7万9,000円)
裁定理由:カーナンバー10(ガスリー)が本イベントで時速60kmに設定されているピットレーンの速度制限を時速5.9km超過したため。

◆ブランドン・ハートリー(トロ・ロッソ)
違反内容:ピットレーンを時速61.4kmで走行、FIA F1スポーティングレギュレーション第22条10項に違反
裁定:トロ・ロッソに罰金200ユーロ(約2万6,000円)
裁定理由:カーナンバー28(ハートリー)が本イベントで時速60kmに設定されているピットレーンの速度制限を時速1.4km超過したため。

【金曜フリー走行2回目】

◆ダニエル・リカルド(レッドブル)
違反内容:カーナンバー3(リカルド)が赤旗掲示中にFIA ECUが設定した最少タイムに違反、FIA F1スポーティングレギュレーション第31条6項に違反
裁定:3グリッド降格、およびペナルティポイント2点(12カ月有効)
裁定理由:スチュワードはテレメトリー、ビデオ、マシンポジショニングデータ等の証拠を調べるとともに、カーナンバー3のドライバーであるダニエル・リカルド、およびチーム代表から事情を聞いた。データとビデオを検討することによって、スチュワードはリカルドが実際に最後から2番目および最終の小区間においてFIA ECUが設定した最少タイムを維持していなかったことを確認した。また、スチュワードはリカルドがターン12で本人のファストタイムより時速175km減速し、最後の3コーナーでは一貫して大幅に速度を落としていたこと、ひいてはリカルドが国際スポーティングコード附則Hの要求を十分に遵守していたことが示唆されることを把握している。しかしながら、リカルドはダッシュを見誤り、最少タイムをわずかに下回ったことを認めた。

レギュレーションで示されている通り、第31条6項は赤旗掲示中にドライバーが十分な減速を確実に行えるべく追加された。このレギュレーションの違反は極めて重大である。ただし、本件においてスチュワードは違反を徹底して再確認し、ドライバーが十分に減速したために危険性が生じなかったこと、また、ドライバーがしかるべき注意を払っていたことを認めている。したって、通常より軽い3グリッド降格とペナルティポイント2点を科すものとする。

リカルドの累積ペナルティポイント:2ポイント(2018年3月23日時点)

オーストラリアGP2日目:3月24日(土)

(土曜フリー走行はペナルティなし)

【予選】

◆バルテリ・ボッタス(メルセデス)
違反内容:ギアボックス交換、FIA F1スポーティングレギュレーション第23条5項(a)に違反
裁定:5グリッド降格
裁定理由:カーナンバー77(ボッタス)のギアボックスが6戦連続の使用期間を満たす前に交換されたため。

オーストラリアGP決勝:3月25日(日)

【決勝】

◆ケビン・マグヌッセン(ハースF1)
違反内容:安全性に欠けるリリース、FIA F1スポーティングレギュレーション第28条13項(c)に違反
裁定:ハースF1に罰金5,000ユーロ(約65万8,000円)
裁定理由:スチュワードは16時46分(現地時間)に実施されたマグヌッセンのピットストップのビデオを確認するとともに、チーム代表者らから事情を聴取した。スチュワードは当該マシンが26条13項(c)に反し、安全性に欠ける状況でリリースされたこと、チームが即座に停車を命じたこと、ドライバーはできる限り早く安全に停車できる段階でマシンを止めたことを確認した。条文と先例に従い、チームに罰金5,000ユーロを科すものとする。

◆ロマン・グロージャン(ハースF1)
違反内容:安全性に欠けるリリース、FIA F1スポーティングレギュレーション第28条13項(c)に違反
裁定:ハースF1に罰金5,000ユーロ(約65万8,000円)
裁定理由:スチュワードは16時49分(現地時間)に実施されたグロージャンのピットストップのビデオを確認するとともに、チーム代表者らから事情を聴取した。スチュワードは当該マシンが26条13項(c)に反し、安全性に欠ける状況でリリースされたこと、チームが即座に停車を命じたこと、ドライバーはできる限り早く安全に停車できる段階でマシンを止めたことを確認した。条文と先例に従い、チームに罰金5,000ユーロを科すものとする。

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