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昨季アロンソの電撃引退を恐れていたマクラーレン

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2018年2月1日 « きれいな女性がマシン横に立って何が悪いとエクレストン | ブラウンGPの祝勝会で粗相してしまったブランソン »
© Rubio/Sutton
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新たに公開されるドキュメンタリーの中で、フェルナンド・アロンソが2017年シーズンの開幕を前に引退してしまうことをマクラーレンが本気で恐れていたことが明らかになった。そうなればドミノ現象でチーム自体も崩壊しかねない状況だった。

『Amazon(アマゾン)』が制作し、2017年初めのマクラーレンを追ったドキュメンタリー、『Grand Prix Driver』の中で、チームは徐々にHondaのエンジンが抱えている問題のスケールの大きさを理解し始める。パワー不足で信頼性にも欠けるパワーユニットが届けられたのは3年連続のことであり、それはやがて年の後半に彼らとHondaの決別を招くことになった。

『Motorsport.com』によると、2月9日(金)に配信が開始されるドキュメンタリーの中で、忍耐がとうとう限界に達したアロンソが辞めると言い出すことにマクラーレンの首脳陣がいかにおびえていたかが映し出されているという。

「このテストの後、フェルナンドは非常にいら立っていた」とブーリエが口述する。「彼は明らかに、このままレースをするかどうかを考え直すと全身で主張しているんだ。また1年、こんな状態で過ごすのはまっぴらだとね」

「この時の私の一番の心配事はチームが崩壊してしまわないかということだった。ドミノ現象というものがあるのを知っているだろう。つまりだ、このビジネスの仕組みはこうなんだ・・・弱い者の周りにはわらわらと人がやってきて、欲しい人材をどんどん引き抜いていく。F1チームを作り上げるには何年もかかるが、それを殺すことは6カ月でできる」

ブーリエはアロンソがオーストラリアGPでマシンに乗ることはないだろうとほぼ確信し、悲惨な結果に終わったバルセロナテストの直後、マクラーレンCOOのジョナサン・ニールにこう告げる。「彼はこう言うつもりだ。"みんな、僕は決めたよ。チャオ、ベッロ(じゃあね)"と。彼は残らない。私は100%確信する。彼がここに残ることはないだろう・・・」

さらに、アロンソがバルセロナでテスト中にマクラーレン・ホンダの安全性に不安を感じていたことも映像の中で明らかになった。

番組専用の無線で、彼は「こんな風に走るのは危険すぎるよ。リアのバランスが恐ろしく悪い。ドライバビリティがひど過ぎるんだ。こんな状態じゃテストなんができない」と報告する。

「なんて【報道規制】エンジンだ。【報道規制】なパワーユニットだよ、ほんとに」

だが、結果的にアロンソは残ることになる――ザク・ブラウンからモナコGPを欠席して初のインディ500に参戦しないかというオファーを受けて、やや機嫌を直したのだろう。さらに数カ月後、アロンソは2018年残留の契約にサインする。チームが次のシーズンにHondaからルノーパワーへと切り替えることを決めたことが後押しになったという。

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