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アロンソのデイトナ24初挑戦はブレーキ問題に苦悩

Jim
2018年1月29日 « ドライバーたちを引きつけてやまないデイトナ24時間 | 新生アルファロメオ・ザウバーの新車発表は2月20日 »
© Brian Cleary/Getty Images
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デイトナ24時間レース"Rolex 24 At Daytona(ロレックス24アット・デイトナ)"に参戦したフェルナンド・アロンソは22時間目に最後のドライブを終えた。

とはいえ、アロンソのレースは実際のところ半分に満たない時点で終了している。10時間20分ほど走行した後、ブレーキに不具合を感じたというアロンソはコーナーのひとつをショートカットし、そのままデイトナ・インターナショナル・スピードウェイのピットロードに向かった。

アロンソの"所属"チームであるユナイテッド・オートスポーツはブレーキのマスターシリンダーストッパーを交換するのに約40分を要している。さらにその後も数度、ブレーキとスロットルの問題でマシンをガレージに入れなければならず、50周遅れの20番手だったアロンソはマシンから降りざるをえなかった。

ブレーキを失った場面を振り返ったアロンソは「ちょっと怖かったのは確かだね。最初のコーナーで2回起きた。時速300kmから310kmの速さで走っている時にブレーキを踏んで効かないっていうのは・・・。夜だとタイヤウオールとかエスケープロードもはっきり見えないから、その分、怖さも増す」とコメント。

「でもまあしょうがないことさ。ガレージにマシンを戻そうと思って」

それでも、アロンソは少なくともスポーツカーレースの経験は積んだ。2018年になるのか2019年なのか、あるいはもっと先の話かは別として、ル・マン24時間レースに挑む時には今回の経験が役に立つだろう。

「ル・マンに行くことがあれば、少なくとも2度目ってことになるからね」とアロンソも言う。「だから、プラクティスもレースも、ドライバー交代、コミュニケーション、チーム間のドライバー準備、どの程度の休息が必要か、そういうところはもっとちゃんとできるだろう」

「ガレージにどのくらいいるべきか、レースでどのくらい集中すべきか、マシンに乗り込む時にどの程度準備しておくべきか。自分で予測できることもあれば、(新たに学んだこととして)エンジニアからタイミングを教えてもらうこともある」

2度のF1王者に輝いたアロンソは今回のレースで優勝できると高い願望を持ってはいなかった。13番手からスタートして最初の数時間で一時10番手に浮上することもあったが、8時間目の間にタイヤトラブルでチームは3周遅れの11番手に後退。アロンソがブレーキトラブルを抱えた時は2周遅れの6番手だった。

レース序盤やマシン修復のためガレージに戻る必要があった後など、ユナイテッド・オートスポーツ・リジェの競争力に満足したと言うアロンソ。

「トラブルや信頼性とかはあったけど、ポジティブなフィーリング。イベント全体は本当に素晴らしい経験だった。(中略)夜から日中の変わり目が自分のスティントだったから、その時にコース上にいられたのは最高だったよ。トラフィックのマネジメントも楽しかったし、マシンもそう。一番すごいと思ったのは僕たちが感じた競争力だ」

予選でアロンソがドライブしたため、レースのスタートはアロンソ自身がマシンに乗る必要があった。インディ500のグリッドはもっと混雑していたと話すアロンソはそれでも、イベントに先だっての土曜日はやや慌ただしかったとも明かしている。レース前、ほとんどのドライバーは紹介後もマシンにとどまっていたが、アロンソはマシンに向かうまでにガレージで過ごす時間が多く、直前になってコックピットに収まった。

「ピットレーンがものすごく混雑していたから、息をつくのが難しかったんだ。マシンに乗って、マシンを降りて、インタビューして記者会見。(今は)テレビを見ながらチームと作業をして、ちょっとしたマッサージも受けつつ小休憩できる。そこが僕らにとってちょっと楽しみに入るパートかな」

マクラーレンのリザーブドライバーを務めるランド・ノリスとユナイテッド・オートスポーツのフルタイムドライバーであるフィル・ハンソンがアロンソのコドライバーとして参戦。もう1人、現役のF1レースドライバーであるウィリアムズのランス・ストロールもデイトナ24時間レースに出場しており、ジャッキー・チェンDCRオレカLMP2をドライブした。ストロールのチームは最高位が4番手だが、メカニカルトラブルが相次ぎ、最後の1時間は15番手で迎えている。

小雨がぱらついたレース序盤に好パフォーマンスを見せたストロールは最初のスティントを終えて「マシンの感触は良かった。夜にドライブするのは楽しかったし、雨が降った時は集中しようとがんばった。かなりチャレンジングだったし、予測不能だったけどね」と明かした。

ストロールの場合、マシンをハードにプッシュでき、タイヤの心配はなかった――少なくとも本人はそう思ったという。レース中は多くのチームがタイヤに問題を抱えていた。

「F1ではタイヤのせいでレースを通してプッシュすることができない」と言うストロールは「ここではトラフィックがあっても一貫してプッシュできるし、マシンの全力を出してできるだけ速くそのステージを終えようとトライできる。そういうところが全然違うタイプのレースだね」と語った。

デイトナ24時間レースを制したのはアクション・エクスプレス・レーシング。通算タイトル獲得はこれが3度目だ。GTル・マンクラスではチップ・ガナッシ・レーシングが200勝目を挙げている。

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