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ディ・グラッシ、将来のFIA会長就任にオープンな姿勢

Jim
2018年1月24日 « ハロー装着の見た目は「若干F1らしく」なるとキー | アロンソがNASCARの国にピットストップ »
© Sutton Images
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フォーミュラEのディフェンディングチャンピオンであるルーカス・ディ・グラッシは自らのレースキャリアに幕を閉じたあかつきには、モータースポーツ統括団体であるFIAの会長候補として立候補することにオープンな姿勢を見せている。

2010年F1シーズンにヴァージンと共にグリッドに並んだブラジル出身のディ・グラッシはさまざまな話題について率直な意見を主張する一人であり、先ごろ『Twitter(ツイッター)』に投稿されたディ・グラッシのツイートを見た複数のレース関係者がディ・グラッシは将来的にモータースポーツでよりアクティブな役割に就くべきだと示唆した。

例えば、昨年12月にはコースリミットに関するディベートを繰り広げ、いくつかのレースカテゴリーでオーバーテイクの機会が不足しているのであればサーキットの設計方法から抜本的な変化を加える必要があると主張したディ・グラッシ。

「もしすべての新しいコースがレーシングラインを最適化した非幾何学的なデザインを採用すれば、コースリミットも縁石も必要なくなる」

「幾何学的なデザインでも、縁石やコースリミットを必要としない方法はあるし、それなら問題ない。僕はそうFIAに提案する」

「例えば、(B)に示す典型的なヘアピン(右側の絵)のようにコーナーが設定されていたとして、最速のレーシングラインはおそらくドライバーが誰であろうとマシンが何であろうとかなり似通ってくるだろう。でも、(A)のイメージ(左側の絵)みたいに幅を無制限にしてしまえば、この中でどのラインが最速になるだろう? 答えはたくさんの要素次第になるし、確実なことは何も言えなくなる」

また、ディ・グラッシは他の多くのテーマにも言及しており、2018年シーズンに初導入される話題のハローや、オリンピックにおけるモータースポーツの見通しなどがその一例だ。

「マカオのGTレースで発生したことを考えれば、レースで全車にGPSと加速度計を搭載し、それに基づいてオートマ化されたドライバー警告システムを開発するタイミングだと思う。そうすればあれほど深刻なアクシデントを防いだり、減少させたりできるはずだ」

「ハローについて:FIAがこのスポーツを安全にしようとしていることは認める。エキサイティングにするためのリスクになると言ってはなんだけど、でも僕はハローの全体的なデザインが嫌いだ。もっと洗練されたデザインにすべきだし、フォームやファンクションをひとまとめに機能させないと」

「良き友人であるフェリペ・マッサがCIKカートの会長に選ばれた。僕が楽しみにしていることが何だか分かる? オリンピックに電気ゴーカートが採用されることさ。これ以上に合うものはないでしょ。最も純粋で生きたモーター/スポーツという持続可能なメッセージを携えて」

現在33歳のディ・グラッシがすぐに政治のためにレース活動から退く可能性は低いだろう。モーターレース初の完全電気シリーズでチャンピオンに輝く一方で、ディ・グラッシはフォーミュラEのサポートシリーズであり、ドライバーなしで行われるロボレースのCEOも務めている。

レースキャリア引退後にFIA会長選に打って出る見込みを問われたディ・グラッシは『Motorsport.com』に「僕は自分のスポーツが大好き。他の人とはかなり違った見解を持つことがある」と話した。

「それはフォーミュラEをスタートさせた時もそうだったし、耐久レースについて語った時もそう。WECに参戦した5年前には実際、LMP1は今の形のままじゃ維持できないと言った。ロボレースもそうだ。僕はただモータースポーツを手助けしたい。もっとエキサイティングにしたり、レースを良くしたり、すべてを安全にする。それと同時に、カテゴリーの減少とか経済的な問題、スポンサー不足など、モータースポーツを後退させるようなこの流れと戦いたいと思っている」

「もちろん、そうしたいとは思っているけど、でもまだ僕は若い。まだたくさん時間が残されている。ただ、物事を大きく見ない理由はないし、将来のFIA会長について考えない理由はないよ。それが正しい道だと思えば、それから、みんなが僕のアイデアを共有したいと言ってくれるなら、僕は喜んでそうする」

2017年末、現在のFIA会長を務めるジャン・トッドは3期目の当選を果たし、最終期間に入った。

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