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ハースのドライバーポリシーに母国ドライバーが猛反発

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2018年1月13日 « eスポーツを使って変更を検証するF1 | フェラーリはメルセデスの倒し方を知っているとベッテル »
© Sutton Images
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未来のドライバーをインディカーで見つける可能性について、ハースF1チームのギュンサー・シュタイナー代表が発したコメントにより、"真のアメリカチーム"を掲げるハースの信用度を疑問視する声が相次いだ。中には"たわ言だ"という強い言葉も飛び出している。

2016年にグリッドの仲間入りを果たして以来、ジーン・ハースは母国出身のドライバーと契約することを避けてきた。現在はロマン・グロージャン、ケビン・マグヌッセンというヨーロッパづくしのラインアップとなっている。F1唯一のアメリカチームとして彼らがアメリカ人ドライバーを採用するかどうかは、昨年、現インディカーチャンピオンのジョセフ・ニューガーデンがUS GP中、『ESPN』のインタビューでドライバーとしてのピークにいるうちに、少なくとも1シーズンはF1で戦ってみたいと述べたことで再び注目された。

チーム代表のシュタイナーは次のメキシコで消極的な反応を見せ、しっかりと準備ができる前に母国出身のドライバーを乗せるのは逆効果だと懸念を口にした。

今週、再びこの話題を振られたシュタイナーは自身のスタンスを『Autosport(オートスポーツ)』に繰り返している。「それはわれわれのトップリストにはない。優秀な者がいれば載るだろうがね。もちろん、そんな人物にぜひとも出てきてほしいと願っているよ」

「だが、もし本当に優秀な者がいたとして、彼らがうちに来てくれるだろうか? ただアメリカ人ドライバーというだけで、一定のレベルで戦うことができないかもしれない者を乗せるのは、スポーツにとって良くないのではないかな」

「(アメリカ人ドライバーとの契約は)大きな望みではあるが、今のアメリカ国内でF1に来る準備ができた者はいないというのが私の見解だよ」

この発言が報じられるやいなや、次々と批判が飛び出した。インディカーのレースウイナーであるグレアム・レイホールは、何よりもまずインディカーに接触して、ドライバーたちを評価してから言うべきだろうとチームに呼び掛けた。

グレアムはこうツイートした。「完全なBS(でたらめ)だ。ハースF1チームが本当にそう信じているんなら、どうして何人かに声を掛けて、1回でもやらせてみてくれないのさ?」

最後にF1レースに出場したアメリカ人で、マノーのシートを失ってからインディカーに転向し、インディ500で優勝を果たしたアレキサンダー・ロッシもグレアムの言葉に同感の様子で、たった一言――"それな"とリプライした。

グレアムはこの件についてさらに2度ツイートしている。

「アメリカ人ドライバーはすっごく有能だよ。僕はそう信じてる。ここは有能な人たちでいっぱいだ。けど、@indycarにいた方がいいよ、こっちの方がずっとコンペティティブだからさ!」

「@HaasF1Teamのメンタリティって謎だよね。"アメリカ人は力が足りない"って、チャンスも与えてくれてないくせに。こっちも時間の無駄だけどね」

地元で主に腕を磨いたインディカードライバーのコナー・デイリーは、大西洋を越えて才能あるドライバーを探す気もないのに、なぜハースがアメリカチームを名乗り続けるのかと鋭い疑問を投げ掛けた。

「"アメリカン"チームを名乗っておきながら、"母国"ドライバーを完全否定するってどういうことなの? こっちで定評あるアメリカ人ドライバーを検討したなんて話、これっぽっちも聞こえてこないのに」

シュタイナーが昨年のニューガーデンの発言に応えた際、彼は"F1の文化"をあまり経験していないドライバーと契約し、すぐに高いレベルで戦うことを期待するのは不公平だと述べている。4度のNASCARチャンピオン、ジェフ・ゴードンはこの点を追及し、今のF1チームはヨーロッパのシステムで育ったドライバーたちにしか目を向けないと苦言を呈した。

「F1チームというのは、9歳か10歳の頃からヨーロッパで活躍し、鍛えてきた者でもない限り、本気でアメリカのドライバーを受け入れるつもりなどないんだ。正しい機会と良い道具さえ与えられれば、成功できる才能の持ち主はアメリカにもたくさんいる。だが、近いうちにそういう者が出てくることはないだろうね」

過去2シーズンにわたってハースは開発ドライバーとしてサンティノ・フェルッチを指名しているが、19歳のフェルッチはテスト以外でセッションに登場したことはない。

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