News

  • ピレリ

種類増でも混乱は起きないと主張するピレリ

Me
2018年1月12日 « バトン、TEAM KUNIMITSUでSUPER GTを戦う | F1がスペインのMovistar+にデジタル配信の権利を供与 »
© Lionel Ng/Sutton Images
拡大

一度、実際にレースをしてみれば、拡大された2018年のタイヤレンジにファンが混乱することはないとピレリは考えている。

F1公式タイヤサプライヤーのピレリは2018年に向けてレンジの両端にそれぞれ新しい種類を追加した。スーパーハードタイヤ(ウオールカラーはアイスブルー)とハイパーソフト(同ピンク)の2種類だ。複数のタイヤが用意されるのは、レースでチームたちに多様な選択肢を与えるためだ。硬めのタイヤは1ラップでは遅いが耐久性があり、柔らかめのタイヤは1ラップで速いがレースでは長時間持たないという特性を持つ。

昨年11月、2種類の新タイヤが公開された際には批判的な声も聞かれ、ピレリのカラフルなレンジや各タイヤの命名法は、F1が平均的視聴者をもっと取り込もうとしているこの時期に、不必要にタイヤを複雑化しているともいわれた。

その後、ソーシャルメディア上では解決策として、実際に使われるのが7種のコンパウンドのどれであっても、ピレリが各グランプリに持ち込む3つのタイヤを、毎回ハード、ミディアム、ソフトと呼んでしまえばいいではないかとの案も広まっている。しかし、レーシングマネジャーのマリオ・イゾラはこれに異を唱え、それでは正しいメッセージが伝わらないと眉をひそめる。

「新タイヤを明らかにしたシーズン末には、"ピレリは混乱を生み出そうとしているのか"といった多くの議論がなされた――だが、それはわれわれの目的ではない」とイゾラは『ESPN』に述べた。「もし、われわれが混乱を起こしているなら申し訳ないが、シーズンの半分が過ぎた頃には誰もそんな話をしなくなるだろう。われわれのしようとしていることは誰の目にも明らかになるはずだ。ただ単にこれが新しいことだからだよ。何かを変えれば、いつだって最初は不満を持つ人がいるものだ」

ファンがタイヤの複雑性を理解し、なぜサーキットによって違うコンパウンドが必要なのかを理解することが重要だとイゾラは考えている。

「それ(もっと理解しやすくすること)がわれわれの目的だ。カラーが話題になっているが、われわれは自分たちのしていることを人々に説明しようとしている・・・3色に限定して、それを全てのサーキットで使うこともやろうと思えばできる。ホワイト、イエローとレッドを使い、それらをハード、ミディアムとソフトと呼ぶ。それで完結する。だが、それでは人々に正しいメッセージを伝えることにならない。どこでも同じタイヤを使っていると感じるだろうが、それは真実ではないんだ。モナコ、シルバーストーン、鈴鹿やモンツァではそれぞれ異なるコンパウンドが必要になる」

「カラーを変えるのは混乱を招きたいからではない。なぜなら、結局のところは各イベントで違う3色を使わなければならないのだからね。ファンはいずれにしても毎回3種類のカラーを記憶しておかねばならない」

「また、硬めのコンパウンドには寒色系、柔らかめのコンパウンドには暖色系を使うというアプローチも採っているので、例えばイエロー、レッドとピンクであれば、ピンクの方がイエローより柔らかいことが分かる。とにかく、最低限われわれが異なるサーキットのために異なるコンパウンドを開発しなければならなかったという正しい情報は伝えられるはずだ。それはレイアウト、気象状況、ターマックの粗さによりけりで、コンパウンドを選択するためには多くのファクターを考慮する必要がある。3色、3種の名前だけではピレリが望む正しいメッセージは伝わらない」

© ESPN Sports Media Ltd.