News

  • アブダビGP - マクラーレン - 決勝

マクラーレン・ホンダ、ファンに感謝を伝えるラストレース

Kohei Saito / Jim / Me
2017年11月27日 « フェルスタッペン、追い抜けず「退屈」なレース | マグヌッセンとのバトルを楽しんだウェーレイン »
© Kym Illman/Sutton Images
拡大

シーズン最終戦アブダビGP決勝レースが開催された26日(日)、マクラーレン・ホンダとして最後の一戦に挑んだフェルナンド・アロンソは9位入賞を果たし、ストフェル・バンドールンは12位で完走した。

フェルナンド・アロンソ

「今日は僕たちにとって重要なレースだった。このプロジェクトにとって最後のレースを良い形で終えたかったんだ。僕らの位置からはそれほどエキサイティングではなかったけれど、マッサが前、カルロス(サインツ)が背後にいて興味深いバトルをした。マッサをアンダーカットすることを選び、これはすごくうまくいったんだけど、その後はペースに苦しみ、大半の時間を単独走行で過ごした。でも、堅実なレースをして、良いスタートと良い戦略で2ポイントを得たので満足している。タフなシーズンだったし、僕らにとって厳しい3年間だったけれど、このプロジェクトについては依然として強い誇りを感じている。結果という点では成功できず、期待を下回ってしまったけれど、それでも全員が懸命に戦い、努力していた。僕らはそれぞれ違う道へ向かうことになるけど、Hondaの成功を祈っているし、またマクラーレン・ルノーのプロジェクトもうまくいくよう願っている。双方にとって新章の始まりだ」

ストフェル・バンドールン

「今回のレースはかなり難しいスタートだった。マシンにダメージがあって、かなり苦戦したし、何かがおかしいと感じていたんだ。ラリーカーをドライブしているみたいな感じ! グリップが全然なくて、マシンはどこを走ってもスライドしちゃうし、相当な問題っぽかったから、最初からかなりタフだった。第1スティントは好感触なんてなくて、何がダメなのか確認するために早めのピットストップをしても、苦戦し続けた。最後になってすべてがちょっと良くなったから、少しリカバーできたけど、それでもマシンに快適さはまったくなかったし、ペースも本来の姿とは程遠かった。何が起きたのか正確にチェックしないと。今日はチェッカーフラッグを受けられてハッピーだし、シーズンを完走できて満足だ。今日は、完走を果たすため、それから僕たちの後ろにいた集団を抑え続けるために、この状況の中でやれることはすべてやったし、全力を尽くしたと思っている。いろいろとアップダウンのあったシーズンだったし、結果について言えば僕らが望んでいたようなシーズンではなかった。テクニカルトラブルが多発し、グリッドペナルティも多く、そのせいでパフォーマンス不足と走行時間も足りなくなった。シーズンを終えられてうれしいし、次のシーズンのフレッシュなスタートを楽しみにしている。来年にはかなりモチベーションが上がっているんだ。やるべき作業はたくさんあるけれど、新しいチャレンジが楽しみだ」

エリック・ブーリエ(レーシングディレクター)

「2台そろってレースを完走し、シーズンを完走するために、今日はチーム全体にとってハードなバトルだった。ドライバーたちは悪名高くもオーバーテイクが難しいと言われるサーキットで実に見事な仕事を果たし、すべての努力の成果として数ポイントを得てフィニッシュできたことは間違いなく順当と言ってあり余る。いつもの比類ないスタイルでポイント獲得を目指し、レースを通して全力疾走したフェルナンドはファイナルラップまであきらめることなくプッシュしていた。フェルナンド、彼のエンジニア、メカニックが力を合わせ、ピットストップでフェリペ・マッサとのギャップを縮められるように素晴らしい仕事をし、最終的にはバックストレートで華麗な追い抜きを披露すると共に、コース上でその仕事をやり遂げた。ストフェルは非常にタフなレースとなり、レースのスタートから深刻なハンドリングの問題に直面しながらも、12番手のポジションを維持してゴールする最高の仕事ぶりだった。まだ原因ははっきりしていないものの、彼のデータからダウンフォースを大幅に失っていたことが分かっており、そのせいでマシンはほぼドライブ不可能な状態になっていたと思われる。それでも、レース中、後ろから追い上げる5台を抑え続ける優れたパフォーマンスを披露しただけでなく、無事にゴールしてくれた。チームが予定より早めのピットストップ中にマシンバランスをアジャストすることで状況を改善しようとする一方、それでも彼は長く暑いレースを通して必死に取り組み、しっかりとマシンをケアしながらフィニッシュしている。そしてまずは、マクラーレン・ホンダのすべてのメンバーに心からの感謝を伝えると共に、よくがんばってくれたと言いたい。彼らのチームに対する労働意欲、献身さ、情熱はピットレーンのどこを見渡しても匹敵するものなどいないと確信している。自分たちのチームの存在意義を示すために全力を尽くしてくれた。揺るぎな信念を誇りに思う。そのおかげで、どんなに難しい状況だろうと関係なく戦い続けられた。そして、われらの素晴らしいファンたちの忠誠心と確固たるサポートは本当に高く評価されるものだと思っており、また、この1年を通して信じられないほどの愛情を捧げてくれたことに深く感謝申し上げる。同様に、今シーズンを通して信頼と熱意をもって支えてくれたパートナーにも感謝している。近い将来、われわれ全員にとって新しくエキサイティングな時代が訪れることを楽しみにしている。最後に、マクラーレンの全員を代表して、われわれと共に必死に働き、学習と開発、改善に努力を注ぎ続けてくれたHondaに心からの感謝を伝えたい。信じられないほどチャレンジングなシーズンだったことは誰にも否定できないが、アブダビでこれまでにないほど強力な関係を持って、また多くの健全なリスペクトを持ってパートナーシップを終えることができた。この3年間、良いこともあればそうでないこともあったが、われわれに一切の悔いはない。マクラーレン・ホンダ・チーム全体のメンバー全員、一人ひとりがそれぞれの歴史における次のチャプターに向けて、お互いの幸運と健闘を願っている」

長谷川祐介(株式会社本田技術研究所 主席研究員 F1プロジェクト総責任者)

「マクラーレン・ホンダとしての最後のレースはチーム全体にとってエモーショナルでしたが、2台のマシンがチェッカーフラッグを受け、フェルナンドがさらにチャンピオンシップポイントを稼いでくれるという、うれしいリザルトでもありました。良いスタートを決め、フェルナンドはウィリアムズのフェリペ・マッサを追い続けていました。オーバーテイクに成功して9番手になり、チームの素晴らしいピットストップ戦略を生かしてくれました。ストフェルもとてもハードにプッシュし、序盤に負ったマシンのダメージに苦しみながらも力強く12位でフィニッシュしています。このタフなシーズンの間、いかなる場面でも諦めることなく、最高のパフォーマンスを見せてくれた両ドライバーを私は誇りに思います。シーズンを締めくくるラスト数戦でわれわれは安定したパワーユニットのパフォーマンスを見せることができました。タフだった1年のスタートを考えると、ポジティブな前進と捉えていいでしょう。非常にチャレンジングな3年間でしたが、マクラーレン・ホンダのドライバーたちとチームメンバーたちのたゆまぬハードワークに心より感謝を申し上げます。そして、もちろん、言い尽くせないほどのサポートによってわれわれを前に進ませてくれた全てのファンの皆さまにも。これより、Honda Racing F1は2018年に向けた開発に全力を集中し、来る冬季テストで良いスタートができるよう、最善を尽くします。最後に、マクラーレンには新パートナーとともに今後の成功をお祈りしています」

© ESPN Sports Media Ltd.