News

  • F1

新ロゴ披露のF1、新時代の幕開け

Jim
2017年11月27日 « 最後まで戦い抜いたハースF1 | ヘイターの存在は気にしないとハミルトン »
© Manuel Goria/Sutton Images
拡大

26日(日)、シーズンフィナーレの舞台でF1の新しいロゴデザインが初披露され、2018年シーズンに向けた"リブランディング"の取り組みがスタートした。

1993年からF1のトレードマークとなっていた"フライング・ワン"のロゴはお役御免となり、今後は新しいロゴが使用される。

アブダビGPの表彰台でお披露目された新ロゴはF1が取り組むブランド再構築の一環であり、オーストラリアで初戦を迎える2018年シーズンはF1の新時代の幕開けとなる。今回のブランド再構築では新たなグラフィックパッケージとプロダクションエレメントを特性に、ウェブプラットフォームが一新されるほか、ライブ配信および非ライブ配信のOTT(オーバー・ザ・トップ)サービスの導入も見込まれている。

ロゴ変更の情報が伝えられて以降、ファンの反応は悲喜こもごもだが、F1の商業部門を率いるショーン・ブラッチズは変更の判断を擁護する。

「われわれは現在のマークを高く評価している。23年間、非常に親しまれてきたが、われわれが事業を引き継ぎ、またわれわれのビジネス展望を踏まえると、"1"にネガティブスペース(空白部分)があるのはデジタル的に伝わらない」

「事実、私が今の立場になってから出会ったり話し合ったりした人々の多くはずっと、左側(のF)と右側(の1)の間にある見えない(隠された)"1"を理解していなかった。だから、われわれはシンプルにして明白にしたかったのだ。デジタル空間においてはこれが重要だと考えている」

「フォーミュラ・ワンを純粋なモータースポーツ企業から、レースカードライバーの心と魂を持ったメディアとエンターテインメントブランドに再構築しようと取り組んでいる。そのブランドやマークは自分たちがどこに向かっているのか、そのスピリットを示すものだと思うし、人々はそれらを見て企業やブランドを代表するものと判断する。とりわけ現代ではデジタル空間に参入するにあたり、マークをシンプルにしようとするブランドが多い。例えばスターバックスやコカ・コーラはデジタル参入にあたってロゴから凝縮部分を外している。われわれは将来的なことを踏まえて改革を果たすにはもう少し行くべきだと感じた」

F1マーケティング責任者のエリー・ノーマンは新ロゴのビジョンについてこう語っている。

「薄型のマシン、2台がフィニッシュラインを通過する姿にインスピレーションを受けたもので、ボールド体の非常にシンプルな形です。ただ、モバイルとデジタルがリードする現代の市場に打って出るにあたり、このロゴにははるかに多くのフレキシビリティ(柔軟性)と多様性を持たせています」

「もうひとつ重要な要素はモータースポーツを見直すことでした。モータースポーツがロゴにあふれているのは確かです。つまり、チームロゴやパートナーロゴ、プロモーターのロゴの中でこのロゴを確実に機能させる必要があります」

「確かに、素晴らしく特徴的なロゴでしたが、将来を考えるにあたり、私としてはもっとバッジを持たせることが大事だと考え、フォーミュラ・ワンのアイデンティティを生み出したいと思っています。今年始めに世界中のファンの協力で行ったリサーチから生じたものです。ファンや連盟らがF1に求めていることを学んだ結果が新しいデザインに反映されています」

「至極単純に、ファンはレースに立ち戻ることを望んでおり、ファンにとってのレースが何たるかを求めています。それが現実なのです。意志の強さ、人間的要素、つまりホイール・トゥ・ホイールのバトルといったものが求められています。(デザイン会社の)『Wieden and Kennedy(ワイデン・アンド・ケネディ)』がそのインスピレーションを踏まえてロゴを作成しました」

当初、変更に関するファンの反応が否定的だったことについて、ブラッチズは「難しい変更がある。軽率にやるつもりなどないし、じっくり考えて取り組んでいる。私の考えを言えば、しっかりと見直していきたいと思っていることのひとつだ。なぜなら、私の目にはもう時代遅れに見えるし、このスポーツが向かう場所を反映したものではないように見える」と述べた。

「ざっくばらんに、気にしてくれているのだから、意見を持っている人々がいるのは良いことだ。このスポーツとブランドを管理する者として、われわれはそう強く思っている。ロゴ変更にせよ、小さなモディファイや大規模な変更にしろ、人々がさまざまな意見を持つだろうことを理解している。それはF1にとって良いことだとも思っている。誰もがF1に対する意見を持っているのだから、こそこそ隠れて無傷で行こうなどとは考えていなかった」

© ESPN Sports Media Ltd.