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DRSは単なる「ばんそうこう」とハミルトン

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2017年11月17日 « トロ・ロッソ、2018年の正ドライバーはガスリーとハートリー | シューマッハのF2001に8億4,000万円の値 »
© Mark Sutton/Sutton Images
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ルイス・ハミルトンは4位でブラジルGPをフィニッシュする過程で10回のオーバーテイクを実行してみせたが、本人はどれ1つとしてそれを気に入っていないという。

彼は周りより多く、コースのさまざまな場所を使って前のマシンを抜いていったが、それでも彼のオーバーテイクの大半はターン1への助走部分でなされており、マシンのドラッグ・リダクション・システム(DRS)の助けを借りてのものだった。DRSはリアウイングのフラップを開くことでドラッグを減らし、トップスピードを伸ばすという仕組み。だが、それはF1が抱えるさらに深い問題に対する人工的なソリューションに過ぎないとハミルトンは批判的だ。

「正直、(ブラジルでした)どのオーバーテイクもすごくスペシャルって感覚はなかった」と彼はレース後に語っている。「僕はDRSの大ファンじゃない。確かにDRSはオーバーテイクを可能にすると思うけど、それはF1マシンのコンセプト全体が抱えた究極の欠陥を覆うばんそうこうみたいなもの――つまり、他のマシンと連なっての走行ができないという欠陥をね」

「ただ単に、近づいたらDRSを使うだけの味気ないものだった。ゴーカートみたいに接近してうまく操縦するのとは違う。(セルジオ・ペレス/フォース・インディアに)ターン1のアウトから行ったのは結構良かったと思うけど、他に自分のオーバーテイクで光るようなものはなかったな」

DRSは2011年からF1に導入されている。2009年のルール改革がオーバーテイクの増加という意図した効果をもたらさなかったことを受けて取り入れられた。今年のルール変更によってF1マシンは空力への依存度が増え、かなり高速化している。しかし、それによってドライバーたちが前のマシンに続いてコーナーに進入することはさらに難しくなった。

1つ考えられるソリューションとしては、グリッドをリバースさせるか、ミックスすることによって速いマシンが強制的に前を切り開かねばならない状況を作り出すこと――日曜日のハミルトンがまさにこれだった――が、ブラジルのトップ3の間でほとんどオーバーテイクが見られなかったことを受けて、ハミルトンは優勝争いが膠着(こうちゃく)してしまうと懸念する。

「インテルラゴスは抜くのが難しいレースコースだけど、デルタは実際には他の場所より小さいんだ。僕らが行く大半のサーキットを見ると、前のクルマをオーバーテイクするためのデルタは通常1.5秒とかそのくらいだ。自分の方が1.5秒速くなければいけない。それはタイヤコンパウンド1種類分ともう少しに相当する」

「それはクルマのデザインに明らかな弱点と欠陥があることを示している。今年のクルマはファンタスティックだけど、そこは将来的に僕らが改善できるエリアだ。グリッドをリバースするって言うけど、トップ4は全然動き回らなかったでしょ? だから、グリッドをリバースしたってそれが入れ替わるだけ。おんなじことだよ」

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