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F1の方向性に懐疑的なハミルトン

Jim
2017年11月15日 « ホーナー、リカルドがベストオーバーテイカー | ガスリーが2度のMGU-H交換 »
© Mark Sutton/Sutton Images
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2017年シーズンのF1世界王者に輝いたルイス・ハミルトン(メルセデス)は2018年にドライバー1人のエンジン基数を"3基"に制限しようとする動きが「最悪」だと主張し、F1は全開でのレースをするべきだと強調した。

現行レギュレーションではペナルティを受けることなく使用できるパワーユニットが年間4基まで認められているが、来季カレンダーには21戦が記載されるにもかかわらず、コスト低減を目的にその数が3基に減らされ、さらに特定のエレメントに関してはわずか2基に制限されようとしている。

先のブラジルGPをピットレーンからスタートしたハミルトンは猛チャージをかけて4位フィニッシュを果たし、優勝したセバスチャン・ベッテル(フェラーリ)からわずか5.4秒しか遅れずにチェッカーを受けた。

予選Q1でクラッシュを喫して最後尾スタートを強いられたハミルトンはマシン修復のため、結局、ピットレーンスタートとなったが、ペナルティの影響がないことからフレッシュエンジンを搭載して決勝レースに挑んでおり、そのおかげで思う通りにプッシュできたと明かしている。しかし、1年間でわずか3基のパワーユニットしか認められなくなればドライバーが全開で走れなくなると懸念するハミルトン。

「来年は3基のエンジンになるってことだけど、3基にするというアイデアは好きじゃない。最悪だよ。F1に足りないのは全速力。もっとプッシュできるようにすべきでしょ。今回(ブラジルで)初めてエンジンをプッシュできた。最高だったし、いつもそうできるようにしてほしい」

「いつも必要以上にケアしている。エンジンをターンダウンさせることも多いし、チームからはもっと上げろと言われるけど、"いいんだ、落としたいから。別の方法で追いつけるようにするからさ"って感じ。でも、たぶんそれはきっと少しでもプッシュしすぎちゃうと、昨年のマレーシアみたいにエンジンがブローしてしまうかも、と不安があるからだと思う。だからこそ、必要以上にケアしたくなる」

「今年やったことと同じことをやらないといけない。その3基のエンジンを最後までもたせる必要がある。チームはとてもよくやっていると思うし、ブラジルのようにエンジンをプッシュできるようにしてくれているから、だから3基のエンジンにするというアイデアは好きになれない」

F1は2014年にV6ハイブリッドエンジンが導入されて以降、レース結果に影響を及ぼす大量のグリッドペナルティが生じていることに批判を浴びている。今年は特に多くのレースで複数のチームが降格を余儀なくされたことから、非難の声も多かった。マクラーレン・ホンダのフェルナンド・アロンソとストフェル・バンドールンはこれまでの19戦で2人合わせて400近いグリッド降格処分を受けている。

「それがあったから楽しかったけど、でも僕は別の場所からだった。上位のみんなを見れば彼らは管理していたし、基本的に上位にいる場合にやることをやっていたから、見ている人にとってはそんなにエキサイティングじゃなかったと思う。だからみんながもっとエキサイティングなレースを求めているんだと思う。特に雨が降ったら、そういう制限がなくなる」

「例えば、マックス(フェルスタッペン/レッドブル)や(通常なら上位を争う)ドライバーが後方スタートしたレースなんかが見ていて一番おもしろい。じゃあ、そういうレースを今後どうやって見せていくのか? エンジンの基数を削減することがその方向性につながるとは思わない」

この新しいエンジンルールに加えてマシン重量の増加、2018年には物議を醸したコックピット保護装置のハローが導入されるが、ハミルトンはそれらがレースの質に否定的な影響をもたらすと考えているようだ。

「最近じゃ100kgくらいあるし、それが来年にはバス並になる。ものすごく重いし、何と言うか、来年はNASCARみたいになるんじゃないかな。重すぎだよ。ブレーキングの距離はもっと長くなっちゃうし、ブレーキ自体は常に限界なのにね。そういうのってネガティブなんじゃないのかな。速さや毎周アタックできる機敏なマシンを求めるレーサーとして、そういう風にならないのが残念だ」

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