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ロウ、エンジン以上に問題なのはコスト

Jim
2017年11月1日 « ブラジルのタイヤ選択は若干の違い | エンジントラブルが相次いだトロ・ロッソ »
© Mark Sutton/Sutton Images
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ウィリアムズの技術部門を率いるパディ・ロウによれば、現在の大きなパフォーマンスギャップを軽減したければ、F1は最優先でコスト制限に取り組まなければならないという。

かつてロウが所属したメルセデスは1.6リッターV6ターボハイブリッドが導入された2014年以来、支配的な存在となっており、これがF1への非難につながり、ルールメーカーらは条件を平等化する道を探り続けている。昨冬は空力レギュレーションが大幅に変更され、今シーズンはフェラーリとレッドブルがメルセデスとのギャップを大きく縮めたものの、それでもメルセデスが両選手権のチャンピオンに輝いた。

それ以上に憂慮すべきは"ビッグ3"と言われるメルセデス、フェラーリ、レッドブルと後方にいるチームたちとのギャップだ。ハースF1代表のギュンサー・シュタイナーに言わせれば、2017年開幕当時のビッグ3はそれ以外のチームよりも明らかに1.5秒速かったという。

31日(火)にはパリでエンジンに関する会合が開かれており、F1チームやメーカーには2020年以降の詳細な計画が明かされた。F1は最先端のスポーツとして将来の自動車技術に関連していけるよう、安価で音量の増した十分なパワーを誇るエンジンの開発を可能にするソリューションの見いだしを目指している。

ただ、ロウはF1が現在直面しているエンジンのジレンマが最大の懸念ではないと考えているようだ。

「エンジンの問題について多くのディスカッションがあるとはいえ、F1に関して言えばそれが最大の問題ではないと思う。トップの3チームが上位を争う中ではそれが問題として考えられるが、現時点で最大の問題となっているのは他のチームとの格差だ。エンジン選択といった次元ではない」

「(エンジンが)F1の最大の問題だとは思わない。オースティンのレースを見れば、上位6台、レース的にはトップ5のパフォーマンスとそれ以外のパフォーマンス差を考えると、2つの異なるレースだったと言える。エンジンがどうとかではない。(費用の)ギャップが極めて大きいこのスポーツではそれが問題のひとつだと思っている。これを乗り越えるにはいくらか良い知恵を見つけなければならない」

パドックでは新しいエンジンフォーミュラが導入されれば競争の激化が期待されると言われているが、ロウはレギュレーション作成の安定性が結局のところはチーム間のパフォーマンス問題を解決すると主張した。

「レギュレーションを変えればチャンスも増えるが、実際は相違も増す。エンジンに関することであれ、既存のリミットに関することであってもだ。収束を生み出すものはレギュレーションのスタビリティである」

「もっと物事はそっとしておく方がいい。例えば今のエンジンは3年前にくらべてはるかに接近している。新しいレギュレーション変更はしっかりと考慮された上でなされるべきだと思う。私は、人々が収束させるために新しいレギュレーションが必要だと強調すればするほどに、その逆になるのではないかと考えている」

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