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  • メキシコGP - 決勝

フェルスタッペンが逆転優勝、ハミルトンのタイトル決定

Jim
2017年10月30日
© Manuel Goria/Sutton Images
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現地時間29日(日)、2017年FIA F1世界選手権第18戦メキシコGP決勝レースが開催され、レッドブルのマックス・フェルスタッペンが優勝すると共に、メルセデスのルイス・ハミルトンが4度目のドライバーズタイトルを確定させた。

海抜2,200m以上の場所に位置する同サーキットでは今年も全セッションを通して異なるドライバーがタイムシート最上位に名を刻み、その度にコースレコードが更新されている。超激戦の展開を見せた予選はフェラーリのセバスチャン・ベッテルがポールポジションを獲得し、0.086秒差でフェルスタッペンが2番手、チャンピオンシップリーダーであり5位以上入賞ならば戴冠の可能性を持ってレースに挑んだハミルトンは3番グリッドに並んだ。

メキシコGPではエンジンコンポーネント交換で大量のグリッド降格処分を受けたドライバーが複数おり、マクラーレンのフェルナンド・アロンソとストフェル・バンドールンがそれぞれ20グリッドと35グリッドの降格となる。トロ・ロッソのピエール・ガスリーは当初、7基目のMGU-Hと5基目のコントロールエレクトロニクス投入で15グリッド降格予定だったが、土曜フリー走行でエンジントラブルに見舞われ、ターボチャージャーの交換を強いられた結果、さらに5グリッドが加わって合計20グリッド降格処分を受けた。ただ、ガスリーは予選セッションに参加できておらず、レース出走は許可されたが、他車のペナルティに関係なく最後尾の20番グリッドに並ばなければならない。

さらにレッドブルのダニエル・リカルドとトロ・ロッソのブレンドン・ハートリーが予選後にエンジンコンポーネントの交換を決断しており、それぞれ20グリッド降格ペナルティを科せられた。

決勝レースは全長4.304kmのアウトドローモ・エルマノス・ロドリゲスを舞台に71周で争われ、快晴の下、気温19度、路面温度48度、湿度46%のドライコンディションでスタート時刻を迎える。

予選トップ10に入ったドライバーは全員がQ2のベストタイムをウルトラソフトで記録。第1スティントに新品のスーパーソフトを選んだのは15番グリッドに並んだロマン・グロージャン(ハースF1)と18番手スタートだったアロンソの2人だけだ。ソフト、スーパーソフト、ウルトラソフトのドライタイヤを持ち込んだピレリはソフトもしくはスーパーソフトの1セットをレース用に確保しておくよう義務付けている。

シグナル消灯の合図で好発進を決めたベッテルだが、長いターン1までの間にフェルスタッペンとハミルトンに追いつかれ、ターン1でサイド・バイ・サイドになったベッテルとフェルスタッペンの攻防にターン2でハミルトンが加わった。フェルスタッペンが先頭に躍り出た直後、ベッテルのフロントウイングとハミルトンの右リアタイヤが接触してしまい、ベッテルはノーズにダメージを負い、ハミルトンはパンクチャーを抱えている。2人は緊急ピットインを強いられたものの、共にソフトタイヤに履き替えて隊列に復帰した。

上位勢の後退を尻目にオープニングラップで大きくポジションを上げたリカルドはポイント圏内に入ってプッシュしていたが、6周目に入るタイミングでピットに戻り、そのままマシンを降りている。

リードを取ったフェルスタッペンは15周を走り終えて2番手のバルテリ・ボッタス(メルセデス)に5.8秒のリードを築く。ボッタスも3番手を走っていたエステバン・オコン(フォース・インディア)に13秒以上のギャップをつけており、上位2台が頭一つ抜け出した格好だ。

19周目、サーキットに詰めかけた大観衆が右の拳を高々と突き上げてメキシコ地震を追悼する中、地元ドライバーのペレスがピットストップを完了し、次のラップでは4番手にいたヒュルケンベルグが、さらにそのすぐ後にオコンがタイヤ交換を済ませている。3人とも第2スティントはソフトタイヤを選んだ。

しかしながら、ヒュルケンベルグは数周後にチームからマシンを止めるように指示を受け、コース脇のエスケープゾーンに逃げ込んで停車した。ルノーは「マシンは安全な状態ではない」と伝えており、マシンに触らぬよう要請している。1回目のピットストップ前は4番手を走り、表彰台のチャンスさえあったヒュルケンベルグにとってはまたも無念のリタイアとなってしまった。

さらに、ルノーエンジンを積むトロ・ロッソのハートリーがエンジンブローを喫して32周目の最後にマシンを止める。ルノー組はこれで3台目のリタイアだ。ハートリーの停車でバーチャルセーフティカーが発令され、その間にほとんどのドライバーがピットストップを終えている。上位勢もピットインし、フェルスタッペンとボッタスは新品のスーパーソフトを選び、スーパーソフトがユーズドのセットしかないフェラーリはライコネンがソフトタイヤ、ベッテルがウルトラソフトタイヤを履いた。

ベッテルと同じく2回目のピットストップを完了したハミルトンはスーパーソフトタイヤを履いて追い上げモードに入る。ただ、周回遅れとしての対応も求められてしまい、思うようにペースを上げられない。逆にベッテルは順調にポジションアップを成功させて50周目には6番手のペレスに追いついた。ターン3でリアを捕らえ、ターン4にかけてブレーキングでペレスを料理したベッテルはランス・ストロール(ウィリアムズ)とオコンをもオーバーテイクして4番手に浮上する。ただ、その前を行くチームメイトのライコネンまでは23秒以上あり、残り周回数での追い上げは不可能と考えられた。

一方、ハミルトンも何とかトラフィックに対応し、57周目にウィリアムズのフェリペ・マッサを追い抜いてポイント圏内に入ると、しばらく攻防戦を繰り広げていたケビン・マグヌッセン(ハースF1)とアロンソのバトルに加わり、アロンソと見ごたえあるチャンピオン対決を披露した後に9番手に上がった。

最終的に19秒以上のリードを築いたフェルスタッペンがトップチェッカーを受け、ボッタスが2位でゴール、3位にはライコネンが入っている。4位以下、入賞はベッテル、オコン、ストロール、ペレス、マグヌッセン、ハミルトン、アロンソだった。

ベッテルは4位まで巻き返したものの、ハミルトンが9位入賞を遂げて4度目のタイトルを決めている。

2017年の残るレースもあと2戦。シーズン第19戦ブラジルGPは11月10日(金)に開幕し、日本時間21時から初回セッションが実施される予定だ。

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