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ハミルトン勝利! フェラーリが2-3

Jim
2017年10月23日
© Kym Illman/Sutton Images
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テキサス州オースティンにあるサーキット・オブ・ジ・アメリカズ(COTA)で日本時間23日(月)早朝4時から2017年FIA F1世界選手権第17戦US GP決勝レースが開催され、メルセデスのルイス・ハミルトンがポール・トゥ・ウインを達成した。

オースティンのフリー走行を通してトップタイムを刻み続けたハミルトンは予選でも圧巻のパフォーマンスを披露してポールポジションを獲得。ライバルのセバスチャン・ベッテル(フェラーリ)がラストアタックで猛追を見せるも2番手にとどまり、僚友バルテリ・ボッタスが3番グリッドに並んだ。

US GPに先だってグリッドペナルティを受けたドライバーが多数おり、エンジンコンポーネントの交換で処分を受けたのはブレンドン・ハートリー(トロ・ロッソ、25グリッド)、ニコ・ヒュルケンベルグ(ルノー、20グリッド)、マックス・フェルスタッペン(レッドブル、15グリッド)。マクラーレンのストフェル・バンドールンは最新型の内燃機関(ICE)を投入して5グリッド降格となる予定だったが、決勝当日にMGU-Hに問題が見つかり、マクラーレンはパワーユニットの総交換を決断したため、合計30グリッド降格処分となった。他に、予選セッション中に他車の走行を妨害したとしてハースF1のケビン・マグヌッセンとウィリアムズのランス・ストロールにそれぞれ3グリッド降格処分が下っている。

処分を受けたドライバーの中で予選順位が最も上位だったのは6番手タイムを残したフェルスタッペンで、7番手以降のドライバーはスターティンググリッドがひとつもしくはそれ以上繰り上がってレースに臨んだ。

反時計回りのサーキット・オブ・ジ・アメリカズは全長5.513kmを誇り、56周で争われた決勝レースは快晴の下、気温25度、路面温度35度、湿度52%のドライコンディションでスタート時刻を迎える。

ピレリはソフト、スーパーソフト、ウルトラソフトのドライタイヤを持ち込んでおり、決勝レースでは少なくともソフトもしくはスーパーソフトのいずれか1セットを使用することが義務付けられている。レッドブルとフェルスタッペンはグリッド降格を踏まえて予選Q2をスーパーソフトで切り抜けており、第1スティントでの巻き返しを狙った。

シグナル消灯と同時に好発進を決めた各車がCOTA名物の急な上り坂を駆け上がり、ターン1までにハミルトンの前に出たベッテルがリードを奪取。さらにオープニングラップ終盤にかけてレッドブルのダニエル・リカルドがボッタスに接近し、ターン1のインサイドを取ってオーバーテイクを成功させるが、コース外に押し出されながらもターン2までに盛り返したボッタスが再び前に出ている。ターン1での一件がスチュワードの審議対象になったが、おとがめなしとの裁定だ。

何とかポジションをキープしたボッタスだが思うようにペースが上がらないようで、リカルドに加えてフェラーリのキミ・ライコネンも合流し、ビッグ3の直接対決が展開された。一方、前方ではファステストラップを連発したハミルトンが6周目にサイド・バイ・サイドに持ち込み、コーナリングでベッテルのインを突いてオーバーテイクを成功させる。リードを取り戻したハミルトンは本来のペースを発揮してベッテルとのギャップを広げていった。

上位勢ではレッドブルが最初に動き、ハミルトンが13周目に入るタイミングで最初のピットストップを実行。リカルドは新品のスーパーソフトタイヤを履いて隊列に戻った。フレッシュタイヤの利点を生かしてペースアップしていたリカルドは16周目に入ってセクター1のファステストを刻むも、突然エンジンが停止してしまい、コース脇にマシンを止めることに。好パフォーマンスを見せていたものの、信頼性の問題で無念のリタイアを喫した。

ベッテルがソフトタイヤに履き替えた次のラップ、19周目にメルセデスはボッタスのピットストップを完了。ライバルと同じくソフトタイヤを選んでいる。ハミルトンは翌周にタイヤ交換を終え、新しいタイヤセットを生かしたベッテルが好タイムを刻んで猛プッシュするも、ハミルトンが前でコースに復帰した。ハミルトンは後方スタートで第1スティントを長く走ったフェルスタッペンをかわして再び先頭に躍り出ている。

フォース・インディア勢とバトルを繰り広げながらポイント圏内を順調に走っていたマクラーレンのフェルナンド・アロンソをまたも悪夢が襲ったのは25周目。エンジントラブルでスローダウンし、ピットに戻ってマシンをガレージに入れた。

新品のスーパーソフトタイヤでスタートしたウィリアムズのフェリペ・マッサは30周目にようやくピットストップを行い、ウルトラソフトタイヤに履き替えた。直前には6番手を走り、後方からはフォース・インディア勢にプレッシャーを受けたものの、巧みに防御してポジションを死守したが、タイヤ交換後は12番手で隊列に加わっている。

チームメイト対決を繰り広げていたフォース・インディアの2台に、ルノーと共に初めてのグランプリに挑むカルロス・サインツが接近し、さらにシンガポールGP以来のコックピット復帰を果たしたトロ・ロッソのダニール・クビアトが合流。サインツがペレスを追い抜いて7番手に上がったが、すぐにはオコンを抜けず、4台の攻防戦はしばらく継続されることになった。

第1スティントを長く取ったレッドブル陣営が第2スティントでは早めに動き、38周目にフェルスタッペンをピットに呼び入れる。ライバルのタイヤ交換を想定してアンダーカットを狙ったようだ。次のラップではベッテルも2回目のピットストップを行っている。ベッテルはユーズド、フェルスタッペンは新品のスーパーソフトタイヤを装着してチェッカーを目指した。

ライバルチームの動きに対し、ハミルトンは「タイヤの状態はいい」と報告しており、メルセデスのストラテジストは難しい判断を迫られる。結局、2台ともステイアウトを続けたが、終盤になってライコネンに追い抜かれたボッタスの後方に2回のタイヤ交換を実施したベッテルとフェルスタッペンが接近する。必死にポジションを守ろうとしたものの、ボッタスは2台ともに抜かれてしまい、5番手に下がった53周目にピットインしてタイヤをウルトラソフトに履き替えた。

2番手以下に13秒以上のリードを築いていたハミルトンはタイヤとマシンをいたわりながらペースをコントロールしてファイナルラップを迎える。

ライコネンのリアをとらえたフェルスタッペンはターン17でオーバーテイクを成功させ、そのままポジションをキープしてチェッカーを受けたが、コースを飛び出してアドバンテージを得ていたとしてレース終了直後に審議が行われ、結果、フェルスタッペンには5秒のタイムペナルティが科された。ポール・トゥ・ウインを達成したハミルトンと2位でゴールしたベッテルと共に、表彰台にはライコネンが上っている。

4位にフェルスタッペンとなり、5位以下、ボッタス、オコン、サインツ、ペレス、マッサ、クビアトが入賞を果たした。マクラーレンのバンドールンは12位完走だ。

また、メルセデスがコンストラクターズ選手権制覇を決めている。ドライバーズ選手権はハミルトンがベッテルに66点差をつけて残り3レースに挑むことになる。

連戦で臨むシーズン第18戦メキシコGPは27日(金)日本時間24時に初回セッションがスタートすることになっている。

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