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ハースF1が規定時間内にタイヤ返却できず、罰金は執行猶予

Jim
2017年10月11日 « アロンソがPUフル交換でTCとMGU-Hが10基目 | アロンソが今季初のペナルティポイント »
© Manuel Goria/Sutton Images
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日本人ファンにとっては鈴鹿サーキットで開催される年に一度のお祭り、日本GPでは上位勢にグリッドペナルティが相次ぎ、決勝レースはポールシッターのルイス・ハミルトン以外、スタート位置が変更する事態になった。

ボッタスは予選で同じメルセデスを駆るハミルトンに次ぐ2番手タイムを刻んだが、日本GP週末には予定外にギアボックスを交換して臨んでおり、5グリッド降格処分を受けている。また、予選6番手だったフェラーリのキミ・ライコネンも、土曜フリー走行でクラッシュするアクシデントに見舞われ、レースには新しいギアボックスを搭載したため、5グリッド降格となった。

さらに、Hondaの母国グランプリで予選トップ10入りしたマクラーレンのフェルナンド・アロンソはパワーユニットをフル交換しており、合計35グリッド降格処分が科せられ、中団グループのトロ・ロッソを駆るカルロス・サインツやルノーのジョリオン・パーマーもエンジンペナルティを伴うコンポーネント交換を行ってグリッド位置が後退。結果、スターティンググリッドが全体的に変更されることになったのだ。

日本GP週末を通してスチュワードが審議し、何らかの処分を下したインシデントおよびペナルティの詳細は以下の通り。

日本GP初日:10月6日(金)

【金曜フリー走行1回目】

◆カルロス・サインツ(トロ・ロッソ)
<違反内容>
6基目のMGU-H、5基目の内燃機関、5基目のターボチャージャーを使用し、FIA F1スポーティングレギュレーション第23条3項(a)に違反
<裁定>
20グリッド降格、内訳は次の通り。
1)6基目のMGU-H搭載による10グリッド降格(いずれかのコンポーネントが6基目に至るのは初めて)
2)5基目の内燃機関搭載による5グリッド降格
3)5基目のターボチャージャー搭載による5グリッド降格
<裁定理由>
FIA F1スポーティングレギュレーション第23条3項(a)および第23条3項(e)に則り、上記の通り20グリッド降格ペナルティが科される。チームは10月3日(火)8時43分にパワーユニットエレメントの交換を技術委員に通知した。

【金曜フリー走行2回目】

◆ハースF1チーム
<違反内容>
フリー走行2回目終了後から2時間以内に電子的にタイヤを返却できず、FIA F1スポーティングレギュレーション第24条4項g)iii)に違反
<裁定>
当該コンペティターに罰金5,000ユーロ(66万円/執行猶予)
<裁定理由>
スチュワードが話を聞いたチーム代表者は条件の2時間以内に電子的にタイヤを返却していない事実を認めた。当該チームは今後、起きることがないように新しいシステムを導入するとスチュワードに約束している。スチュワードはレギュレーション違反を確認し、5,000ユーロの罰金を科すが、関連規則の整合性の通知があるまで、残る2017年シーズン中は執行猶予とする。

日本GP2日目:10月7日(土)

【土曜フリー走行】

◆フェルナンド・アロンソ(マクラーレン)
<違反内容>
10基目のターボチャージャー、10基目のMGU-H、8基目の内燃機関、8基目のMGU-K、7基目のエネルギー貯蔵、6基目のコントロールエレクトロニクスを使用し、FIA F1スポーティングレギュレーション第23条3項(a)に違反
<裁定>
35グリッド降格、内訳は次の通り。
1)10基目のターボチャージャー搭載による10グリッド降格(いずれかのコンポーネントが10基目に至るのは初めて)
2)10基目のMGU-H搭載による5グリッド降格
3)8基目の内燃機関搭載による5グリッド降格
4)8基目のMGU-K搭載による5グリッド降格
5)7基目のエネルギー貯蔵搭載による5グリッド降格
6)6基目のコントロールエレクトロニクス搭載による5グリッド降格
<裁定理由>
FIA F1スポーティングレギュレーション第23条3項(a)および第23条3項(e)に則り、上記の通り35グリッド降格ペナルティが科される。チームは10月7日(土)0時06分にパワーユニットエレメントの交換を技術委員に通知した。

◆バルテリ・ボッタス(メルセデス)
<違反内容>
ギアボックス交換によるFIA F1スポーティングレギュレーション第23条5項(a)に違反
<裁定>
5グリッド降格処分
<裁定理由>
カーナンバー77(ボッタス)のギアボックスが6戦連続の使用期間を満たす前に交換されたため。

◆ジョリオン・パーマー(ルノー)
<違反内容>
6基目のターボチャージャー、6基目のMGU-H、5基目の内燃機関を使用し、FIA F1スポーティングレギュレーション第23条3項(a)に違反
<裁定>
20グリッド降格、内訳は次の通り。
1)6基目のターボチャージャー搭載による10グリッド降格(いずれかのコンポーネントが6基目に至るのは初めて)
2)6基目のMGU-H搭載による5グリッド降格
3)5基目の内燃機関搭載による5グリッド降格
<裁定理由>
FIA F1スポーティングレギュレーション第23条3項(a)および第23条3項(e)に則り、上記の通り20グリッド降格ペナルティが科される。チームは10月6日(金)14時28分にパワーユニットエレメントの交換を技術委員に通知した。

【予選】

◆キミ・ライコネン(フェラーリ)
<違反内容>
ギアボックス交換によるFIA F1スポーティングレギュレーション第23条5項(a)に違反
<裁定>
5グリッド降格処分
<裁定理由>
カーナンバー7(ライコネン)のギアボックスが6戦連続の使用期間を満たす前に交換されたため。チームは10月7日(土)13時44分にギアボックス交換を技術委員に通知した。

日本GP決勝:10月8日(日)

【決勝】

◆セバスチャン・ベッテル(フェラーリ)
<違反内容>
要請された時間に国歌斉唱セレモニーに参加できず、FIA F1スポーティングレギュレーション第19条3項ii)に違反
<裁定>
戒告(非運転違反:当該ドライバーがドライビングに関係のない戒告処分を受けるのはこれが初めて)
<裁定理由>
セバスチャン・ベッテルはスケジュールの予定時刻に国歌斉唱セレモニーに不在だったため。この戒告はドライビングの違反に対するものではない。

◆フェルナンド・アロンソ(マクラーレン)
<違反内容>
青旗を無視し、FIA F1スポーティングレギュレーションおよび別表L、第5章、FIA国際競技規約第2条(a)に違反
<裁定>
戒告(運転違反:当該ドライバーがドライビングに関連する戒告処分を受けるのはこれが初めて)
ペナルティポイント2点
<裁定理由>
スチュワードは映像証拠、位置データ、そしてカーナンバー14のドライバーであるフェルナンド・アロンソとチーム代表者からの聴取を検討した。アロンソはダッシュボードに青色のライトが点灯しているのを確認しており、51周目のターン14とターン15の間で青旗を振られている。その前のラップでも、彼はレースリーダーのルイス・ハミルトンが接近していることを伝える青色の点滅灯を確認していた。アロンソは52周目のターン11でハミルトンに先を譲っている。

ドライバーたちはドライバーズブリーフィングにて国際競技規約の規定について説明を受けており、そこには"最速のタイミングで後続車の追い抜きを許容しなければならない"と定められている。つまり、既存の競争にかかわらず、周回遅れとなるマシンはこれを厳守しなければならない。スチュワードはアロンソがこれを実行しなかったと判断した。聴取の場でアロンソはフロントストレートでハミルトンに追い抜かせる機会があったものの、その後はターン11までなかったと説明している。スチュワードは、ターン2からターン9までの間はマシンに道を譲る安全な場所が限られており、その結果、ハミルトンの追い抜きを許容するのに長時間を要したとの説明に納得した。

ペナルティを科すにあたり、スチュワードは今回のインシデントと他の同様のインシデントを比較し、違反である一方で、他の件よりも深刻度が低く、また、道をゆずる際には十分なスペースを与え、後のフェルスタッペンにも同様の行為を取ったと考えた。

したがって、スチュワードは戒告(ドライビング)と2ペナルティポイントを科す。

マレーシアGP:ペナルティは5基目投入のベッテルのみ
シンガポールGP:エリクソンがギアボックス交換で処分
イタリアGP:ルノー組3チームがエンジンペナルティ
ベルギーGP:タイヤ使用のミスでウィリアムズに罰金130万円
ハンガリーGP:複数のバトルにそれぞれの裁定
イギリスGP:車検結果を受けFIAはテザー製造過程を再確認へ
オーストリアGP:やむを得ない走行妨害はおとがめなし
アゼルバイジャンGP:レース中断時はファストレーンから動くべからず
カナダGP:ペナルティ発令の不手際に怒るクビアト
モナコGP:代役のバトンに次戦3グリッド降格処分
スペインGP:正面から見えなかったフォース・インディアのナンバー
ロシアGP:接触はおとがめなしもコース復帰で2名にペナルティ
バーレーンGP:レース展開を左右したハミルトンのペナルティ
中国GP:黄旗の減速不十分に厳罰
オーストラリアGP:急いでも手順は確実に!

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