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  • マレーシアGP - 決勝

フェルスタッペンが誕生日を祝う優勝!

Jim
2017年10月1日
© Manuel Goria/Sutton Images
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今年でいったんF1グランプリ開催の歴史に幕を閉じるセパン・インターナショナル・サーキットで10月1日(日)、2017年FIA F1世界選手権第15戦マレーシアGP決勝レースが開催され、ポールシッターのルイス・ハミルトンをオーバーテイクしたレッドブルのマックス・フェルスタッペンがトップチェッカーを受けた。

今週末はメルセデスの苦戦が目立っていたものの、予選ではハミルトンが完璧なラップをまとめてポールポジションを獲得。0.045秒とわずかに届かなかったフェラーリのキミ・ライコネンがフロントローに並ぶはずだったが、ダミーグリッドに向かう直前、ガレージで問題が確認され、何とかコースに出たものの、グリッド上で修復しきれず、スタート前にいったんガレージに戻って作業が続けられた。

フェラーリはもう一台を駆るセバスチャン・ベッテルも不運に見舞われており、土曜フリー走行でエンジントラブルを抱えた結果、新しいパワーユニットで予選に挑んだものの、Q1で走り始めた途端に新たな問題が生じてノータイムに終わっている。最後尾スタートが確定したベッテルとフェラーリは内燃機関(ICE)、ターボチャージャー、MGU-Hを新たに交換してレースに挑み、すべて5基目に達したため、合計20グリッド降格ペナルティを受けたものの、スタート位置に影響はなく、20番グリッドからスタートした。

全長5.543kmのセパン・インターナショナル・サーキットを舞台に56周で争われた決勝は気温30度、路面温度38度、湿度72%のコンディションでスタート時刻を迎える。朝方に雨が降った関係で一部は湿った状態だったが、全車がドライタイヤを履いてグリッドに並んだ。ピレリはミディアム、ソフト、スーパーソフトのドライタイヤを持ち込んでおり、ソフトもしくはミディアムのいずれか1セットをレースで使用することを義務付けている。

フォーメーションラップが始まってもライコネンのマシンは準備が整わず、結局、ピットレーン出口に並べぬまま、2番グリッドが空いた状態で19台の整列が完了してしまった。ライコネンは最終的にスタートできずにリタイアと発表されている。

シグナル消灯と共に好発進を決めたハミルトンがリードを保ってターン1を通過し、後方ではレッドブル勢とメルセデスのバルテリ・ボッタスが激しい攻防戦を繰り広げる。出だしが良かったボッタスはリカルドをかわして3番手に上がり、2番手のマックス・フェルスタッペンに仕掛けていったが、サイド・バイ・サイドに持ち込めず、いったんボッタスは3番手に落ち着く。

ボッタスからポジションを守ったフェルスタッペンはすぐにスピードに乗り、3周目の最後にハミルトンの背後にぴたりとつけると、トウを得てターン1への飛び込みでインを突き、リード奪取に成功した。ハミルトンが順位を落とす一方、最後尾スタートのベッテルは12番手に浮上する。

また、フォース・インディアのエステバン・オコンがスタート直後にウィリアムズの1台と接触し、緊急ピットインを強いられて最後尾の位置で隊列に復帰した。

ベッテルが10番手スタートのフェルナンド・アロンソ(マクラーレン)をかわした頃、ボッタスにプレッシャーをかけていたレッドブルのダニエル・リカルドが激しいサイド・バイ・サイドの攻防戦を制して3番手を奪取。ボッタスも懸命にポジションを守ろうとマシンをプッシュしたが、最終的にはリカルドに軍配が上がっている。

先頭のフェルスタッペンが13周目に入るタイミングで中団グループを中心に最初のピットストップが始まるも、上位勢はステイアウトを続け、第1スティントを長く取ったのは予選トップ10に入り、ユーズドタイヤでスタートしたフェルスタッペン、ハミルトン、リカルド、ボッタス、フォース・インディアのセルジオ・ペレスに加えて、新品のソフトタイヤを選んだベッテル、10番手スタートのアロンソもロングスティントを走り、8番手につけていたカルロス・サインツ(トロ・ロッソ)はスーパーソフトのニューセットを選んだが、上位勢と同様にステイアウトしている。後方ではソフトタイヤを選んだザウバーの2台も第1スティントを長く走った。

上位勢で最初に動いたのはメルセデス。ハミルトンがソフトタイヤに履き替え、攻防戦を展開していたボッタスとベッテルの前でコース復帰を果たす。次の周回にはラップリーダーのフェルスタッペンがタイヤ交換を済ませた。

28周目にスーパーソフトタイヤに履き替えたベッテルはボッタスをアンダーカットして4番手を確保。レース後半は13秒以上前を走っていたリカルドを追いかけた。31周目にペレスがピットストップを終え、ザウバーの2台を除く全車が第2スティントを開始している。ただ、サインツは第2スティントが始まってすぐ、エンジンに不調を訴え、スロー走行でピットに戻り、マシンをガレージに入れた。

第2スティントにスーパーソフトを履いたベッテルは40周目までにリカルドとのギャップを2秒以下に短縮し、そこから猛チャージをかけてレッドブルマシンを攻め立てていく。一時、1秒差以内まで接近し、ターン1への飛び込みで仕掛けるなど攻撃し続けたが、残り3周を切ってギャップを3秒に戻した。チームからエンジンの温度を冷やすため距離を取るよう言われていたようだが、アタックのゴーサインが出てもベッテルのペースは上がらず、差は開く一方だった。

56周の激闘を経て、トップチェッカーを受けたフェルスタッペンがキャリア通算2章目をマーク。ハミルトンは12秒遅れて2位フィニッシュを果たし、リカルドが3位表彰台に上った。ベッテルは結局、リカルドから14秒以上遅れて4位にとどまっている。

ただ、ベッテルはチェッカーフラッグを受けた後、ウィリアムズのランス・ストロールと接触して左リアを破損してしまい、自力でピットに戻れなかったため、後方にいたパスカル・ウェーレインに拾ってもらい、ザウバーマシンに相乗りして帰還した。フェラーリマシンはダメージを負っており、次戦以降にどの程度、影響するのかは分かっていない。この一件はスチュワードの審議対象となっており、続報が入り次第、お届けする。

5位以下、入賞を果たしたのはボッタス、ペレス、マクラーレンのストフェル・バンドールン、ストロール、マッサ、オコンだ。

アロンソは11位完走、その他、ケビン・マグヌッセン(ハースF1)、ピエール・ガスリー(トロ・ロッソ)、ジョリオン・パーマーとヒュルケンベルグのルノー勢、ザウバーのウェーレインとマーカス・エリクソンが完走している。

次戦は連戦で迎えるシーズン第16戦日本GPだ。5日後の7日(金)に開幕し、鈴鹿サーキットで実施される初回セッションは10時にスタートする予定だ。

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