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ベッテルのくせを指摘するウェバー

Kohei Saito
2017年9月19日 « シンガポールGPは「最も重要な日だった」とサインツ | 「マクラーレンは変化への適応に苦労」していたとHonda »
© Mark Sutton/Sutton Images
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マーク・ウェバーはシンガポールGPのスタートで発生した事故をスチュワードがレーシングインシデントと認定したことについては納得しているものの、この事故を引き起こした原因はセバスチャン・ベッテル(フェラーリ)の不必要な動きにあったと示唆している。

シンガポールGP決勝で2番グリッドから好スタートを決めたマックス・フェルスタッペン(レッドブル)をカバーするため、ポールシッターのベッテルが斜行した結果、スタートからわずか10秒でグランプリ全体を覆す事態に展開した。1列目より後方では4番手のキミ・ライコネン(フェラーリ)がそれ以上に好発進しており、すぐさま前の2台に追いつくも、その瞬間、3台が接触し、いずれもリタイアを強いられている。

レース後、フェラーリとレッドブルは事故の責任をめぐって意見の食い違いを見せたものの、スチュワードは3名のドライバーの責任は問わないとし、この事故をレーシングインシデントとして判断した。事故が発生した展開の早さを踏まえ、この裁定に理解を示すウェバーは自身が解説を務める『Channel 4(チャンネル4)』でレースを分析するにあたり、こう説明している。

「セバスチャンは、まさかキミがあれほど素晴らしいスタートをするとは考えもしなかったんだろう。だから、彼はマックスの動きばかりに注視していたんだと思う。キミは前後のドライバーよりも飛び抜けて良いスタートをしたけれど、彼らは極めて最悪のタイミングで同じ場所に出くわしてしまった」

「マックス・フェルスタッペンは全面的に無実だ。完全にね。セブは厳しく防御しようと左に寄せた。キミは最高のスタートをしたのにとんでもない罰を食らった。レースはあれでめちゃくちゃになってしまった」

番組の放送中、今回の事故と2010年トルコGPでの事故との比較に話題が移った。2010年トルコGPは当時、共に最も競争力の高いシーズンを過ごしていたウェバーとベッテルが不仲に陥る発端となったことで知られている。そのレースでは、最終セクターでベッテルがウェバーに追いつき、いったんは前に出たものの、ベッテルがウェバーに向かってマシンを寄せて接触を引き起こし、結果的にウェバーはリタイアを強いられた。

目の前のテレビモニターを通してシンガポールGPスタート時の場面を見たウェバーは「そうだね、(今回の事故とは)スピードが違う。僕とセブの場合は時速310kmだったからね・・・」とコメント。

「時々、セブは自分のクルマの後ろがどこにあるのか、忘れてしまってるんじゃないかと思う。あそこではもう少しスペースを空けなきゃ。ほら見てよ・・・まっすぐに行っている。それからここ、誰がその背後にいるのか! またしてもルイスが一部始終を見ているじゃないか」

スチュワードは3名ともに責任なしと結論づけたものの、ウェバーはドライバーたちがレース後に事故について自ら説明する必要があったことについて憤慨していた。

「ジョークだね。もう終わったことなんだ。セブはぼろぼろになってシンガポールを去る。フェラーリは無得点。マックスも無得点。みんな何も得るものがなかった」

「僕がおかしいと思うのは、レースに挑み、コースを離れ、クラッシュして、ものすごくイライラして内心はらわたが煮え返っているところに、スチュワードに呼ばれて座らされ、"さて、いいかな。ここにスローモーション映像がある。ここではこうすべきだった"って話を聞かされることさ。こんなのはリアルじゃないよ」

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