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シンガポールでの苦戦を覚悟するメルセデス

Kohei Saito
2017年9月12日 « コスト制限は163億円が妥当とサフナウアー | メルセデスAMGプロジェクトONEが初お目見え »
© Goria/Sutton
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メルセデスは過去数年間で最も苦戦しているシンガポールの一戦を今週末に控え、"大きなチャレンジ"を覚悟している。

過去3シーズンで59戦51勝を挙げているメルセデスだが、シンガポールは彼らにとって鬼門というべきサーキットであり、シーズンを通して圧勝した2015年もシンガポールではフェラーリとレッドブルにかなり後れを取っていた。昨年は厳しい戦いの末にニコ・ロズベルグがダニエル・リカルド(レッドブル)から逃げ切ったが、フィニッシュ時のタイム差は0.5秒以下と際どく、メルセデスとしては2016年シーズン中、最も僅差での勝利となった。しかしながら、今年はフェラーリ勢がさらに大きな脅威となっており、メルセデスを率いるクリスチャン・トト・ウォルフはチームの苦戦を予想している。

「近年のシーズンでは、われわれの強みと弱点を明確に自覚することがチームの強さであり続けてきた」とウォルフは述べた。「われわれは全てのエリアでより良く、より強くなるために努力しており、良いパフォーマンスと悪いパフォーマンス、双方の根本的要因を理解するために自分たちの弱点を直視してきた」

「2015年のシンガポールは、近年のシーズンで最も苦しい経験になった。したがって、われわれは気を引き締め直し、失敗から学び、その結果、昨年は素晴らしい勝利を収めて立ち直れた。昨年はうまくいったとはいえ、このサーキットは短く鋭角なコーナーと比較的短いストレート、さらにバンピーな路面が組み合わされているため完全なマスターは難しい。大きなチャレンジが待ち受けていることを理解しながらアジアへと向かう」

メルセデスはスパ・フランコルシャンとモンツァでの2連勝を経てシンガポールに向かうが、今シーズンの彼らの成功はマシンとサーキットの適合具合に左右されていることがしばしばだ。シンガポールのようなハイダウンフォースサーキットではフェラーリが優勢と見られており、ウォルフはレッドブルの復調もまた脅威になり得ると考えている。

「今シーズンこれまでのところ、われわれはサーキット特性によってパフォーマンスが揺れ動いている。表面的にシンガポールはフェラーリとレッドブルに有利なタイプのサーキットだ。この2チームが最大限のダウンフォースを要求する低速サーキットで強力なパフォーマンスを見せていることもあるが、われわれがそういった場所で苦戦しているということもある」

「このような性質はマシンのDNAに含まれている場合がある。とは言うものの、われわれはモナコGPでの苦戦から多くを学び、ハンガリーではパフォーマンスの水準を飛躍的に引き上げ、シャシーから最大限の性能を引き出すために必要な作業に対する理解は良好な進歩を遂げてきている」

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