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  • イタリアGP - 決勝

ハミルトンとボッタスが1-2!

Jim
2017年9月3日
© Kym Illman/Sutton Images
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前日の雨雲がすっかり姿を消した快晴のモンツァ・サーキットで3日(日)2017年FIA F1世界選手権第13戦イタリアGP決勝レースが開催され、メルセデスのルイス・ハミルトンが優勝した。

ウエットコンディションで行われた予選はQ1途中にハースF1のロマン・グロージャンがクラッシュを喫して赤旗が振られ、その後、コンディションの回復を待つため2時間半に渡って中断が続いた。再開後も雨は降り続き、難しい状況ながら1分35秒554のポールタイムをたたき出したハミルトンが歴代最多記録となる69回目のポールポジションを獲得。2番手と3番手にはレッドブルのマックス・フェルスタッペンとダニエル・リカルドが並んだ。

ただ、レッドブル勢はギアボックスとエンジン交換に伴うペナルティが決まっており、他にマクラーレンのフェルナンド・アロンソ、トロ・ロッソのカルロス・サインツ、ルノーのニコ・ヒュルケンベルグとジョリオン・パーマーも予選までにグリッド降格が確定していた。

さらに予選を終えてフォース・インディアのセルジオ・ペレスとグロージャンがギアボックス交換による処分を受け、予選トップ10入りを果たしながらもQ3でパワーロスに見舞われたマクラーレンのストフェル・バンドールンがエンジンコンポーネントを交換してレースに挑むことになり、合計25グリッド降格処分を科せられている。

スターティンググリッド

全長5.793kmを誇るモンツァ・サーキットにはフェラーリファンの"ティフォシ"が大集結し、気温29度、路面温度37度、湿度49%のドライコンディションで、53周で争う決勝レースのスタート時刻を迎える。

ピレリはミディアム、ソフト、スーパーソフトのドライタイヤを持ち込んでおり、予選が雨天だったため、スタートタイヤは各車とも自由に選択可能だ。上位勢はスーパーソフトを選び、13番手スタートのフェルスタッペンをはじめ、リカルド、パーマー、アロンソがソフトタイヤを履いた。

スタートでやや出遅れたハミルトンは2番手スタートのストロールにプレッシャーをかけに行き、前を塞がれる格好となったストロールはターン1でオコンに先行を許す。ハミルトンがリードをキープしてオコンが2番手に上がり、ストロール、ボッタス、ライコネンの順で通過していった。

その後、ライコネンがボッタスのスリップに入ってオーバーテイクを仕掛け、フィンランド対決はライコネンに軍配が上がるも、最終コーナーの立ち上がりからボッタスが加速してライコネンに並び、ストレートで優位に立つと追い抜きを成功させてポジションを取り戻している。ボッタスはさらにストロールとオコンも料理して2番手に上がり、早々にメルセデスが1-2態勢を築いた。

13番手スタートのフェルスタッペンが一気に5つポジションを上げて8番手に浮上するなど、ペナルティを受けて後方スタートとなった面々がオープニングラップでポジションアップを果たしている。ただ、フェルスタッペンはオーバーテイクを仕掛けてきたマッサにぶつけられ、パンクチャーを抱えて緊急ピットインを強いられた。タイヤとフロントウイングを交換したフェルスタッペンは最下位の位置でコースに戻っている。マッサとフェルスタッペンの一件はスチュワードの審議を受けたが、レーシングインシデントと判断されてお咎めなしの判断が下された。

メルセデスについていきたいフェラーリのベッテルはストロールを料理した後、8周目に入るタイミングでオコンに勝負を挑み、サイド・バイ・サイドから先行して3番手に浮上している。ベッテルに追い抜かれはしたものの、好パフォーマンスを見せるオコンとストロールはそこから長く厳しい接近戦を展開していく。

上位勢で最初に動いたのはフェラーリ。16周目にライコネンをピットに呼び入れ、ソフトタイヤを履かせてコースへと送り出す。オコンとストロールのバトルに付き合う格好となっていたライコネンが先手を打ったようだ。それを見てか、フォース・インディアも次のラップにオコンのタイヤ交換を済ませ、さらに翌周にはストロールもフレッシュタイヤに切り替えた。

3人がタイヤを交換し終えた時点でオコン、ライコネン、ストロールのオーダーとなり、しばらくは3台の攻防戦が続いたが、26周目にライコネンが追い抜きを成功させると、再びオコンとストロールのルーキー対決に。後にストロールの僚友マッサが加わり、メルセデスエンジンを積む2チームが激しいバトルを繰り広げた。

独走状態に入っていたメルセデスは32周目の終わりにハミルトンのピットストップを実施。ハミルトンがソフトタイヤに交換した次のラップでボッタスもタイヤ交換を済ませている。この時点でスタートと同じタイヤを履き続けていたのはリカルドのみ。リカルドはその後、ハミルトンが38周目に入るタイミングまで第1スティントを引っ張り、ソフトからスーパーソフトに履き替えて第2スティントをスタートさせた。

ライコネンの後方5番手の位置で隊列に戻ったリカルドはフレッシュタイヤの利点を生かしてフェラーリマシンを追い詰め、まずはライコネンを料理して4番手に上がると、1秒弱速いラップタイムを刻みながら表彰台圏内にいるベッテルに迫っていく。残り3周を切って2人のギャップは4.2秒となったが、逆転は不可能と見たのかリカルドはペースを緩めてしまった。

ハミルトンがトップチェッカーを受ける頃、オコンを追いかけていたウィリアムズ勢がもう一台のフォース・インディアを駆るペレスの追い上げを受け、ストロールの後方につけていたマッサがチームメイトを追い抜こうと試みるも、結局、ポジションは変わらずに順位が決している。

ファステストラップはリカルドに譲ったものの、ポール・トゥ・ウインを飾ったハミルトンに続き、チームメイトのボッタスが2位でゴールしてメルセデスが1-2フィニッシュを達成した。ベッテルが3位に入り、熱戦を見守ったティフォシに表彰台をプレゼントしている。

4位以下、入賞はリカルド、ライコネン、オコン、ストロール、マッサ、ペレス、フェルスタッペンだった。

マクラーレンはバンドールンが34周目にパワーロスを訴えてリタイアし、アロンソは完走を目指していたものの、2周を残してチームからリタイアの指示が出たため、チェッカーを受けることなくガレージにマシンを収めている。アロンソは17位完走扱いとなった。

ドライバーズ選手権はハミルトンが3点のリードを得て首位に浮上。ベッテルが2位に下がった。

今年もモンツァでヨーロッパラウンドに別れを告げたF1サーカス。終盤のフライアウェイ戦の幕開けとなるシーズン第15戦シンガポールGPは15日(金)日本時間19時に初回セッションがスタートする予定だ。

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