News

  • ベルギーGP - 決勝

ハミルトンが自身200戦目の記念レースで快勝!

Jim
2017年8月27日
© Steven Tee/LAT/Sutton Images
拡大

スパ・フランコルシャン・サーキットで27日(日)、2017年FIA F1世界選手権第12戦ベルギーGP決勝レースが行われ、メルセデスのルイス・ハミルトンがポール・トゥ・ウインを果たした。

ハミルトンがスパのコースレコードを刻んでポールポジションを獲得した予選を終えてペナルティが反映されたグリッドは後方を中心にスタート位置が変更されており、大量のエンジンコンポーネント交換とギアボックス交換で65グリッド降格処分を受けたマクラーレンのストフェル・バンドールンが最後尾につき、5基目のエンジン投入などで合計20グリッド降格処分となったトロ・ロッソのダニール・クビアトが最後列でバンドールンの前に並んだ。

他に、ザウバーコンビは6戦連続使用が義務付けられているギアボックスを新品と載せ替えたため、2人とも5グリッド降格ペナルティが科されている。予選順位は19番手と20番手だったが、バンドールンとクビアトのペナルティでスタートは最後から2列目と繰り上がった。

ウィリアムズのフェリペ・マッサは土曜フリー走行でイエローフラッグが振られた際に減速しなかったとして5グリッドダウンの処分で16番グリッドに。ルノーのジョリオン・パーマーはQ3進出を果たすも、ギアボックストラブルに見舞われてタイムを刻めず、結局、新品と交換してレースに挑むことになったため、5グリッド降格が下されてスタート位置は14番手に下がっている。

全長7.004kmを誇る高速サーキットのスパ・フランコルシャンにウルトラソフト、スーパーソフト、ソフトのドライタイヤ3種類を持ち込んだピレリはレース用タイヤとしてスーパーソフトもしくはソフトの使用を義務付けた。

44周で争われた決勝は気温22度、路面温度32度、湿度58%のドライコンディションでスタート。シグナル消灯を合図にハミルトンが好発進を決めた一方でフロントローからベッテルもうまくスタートし、高速で駆け抜けるオー・ルージュで背中をとらえると早々にオーバーテイクを仕掛けていくが、サイド・バイ・サイドに持ち込めず、次のチャンスを待つことに。上位勢は概ね無事にオープニングラップを終えたが、フォース・インディアは2台がホイール・トゥ・ホイールのバトルを繰り広げ、タイヤ同士がぶつかるシーンもあった。

大事には至らず2人ともレースを続けたものの、そのチャンスに乗じてマクラーレンのフェルナンド・アロンソが大きくポジションを上げる。予選11番手で10番グリッドスタートとなったアロンソはルノーのニコ・ヒュルケンベルグとフォース・インディアのエステバン・オコンを加えた3台でサイド・バイ・サイドの好バトルを披露。一度はヒュルケンベルグに追い抜かれたものの、次のラップで抜き返す見事な走りで観客を沸かせている。ただ、その後はエンジンパワーの差が出てしまい、徐々にポジションを落としていった。

レースがスタートして8周目、5番手を走っていたレッドブルのマックス・フェルスタッペンを悪夢が襲う。前半戦でもマシントラブルでリタイアすることが目立ったフェルスタッペンはスパでも自らに非がないエンジントラブルでチェッカーフラッグを見ることなくマシンを降りた。後半戦からはフェルスタッペンの状況を好転させたいと願っていたレッドブル陣営だが、悪い流れは夏休みを終えても続いているようだ。

上位勢で最初にピットストップに動いたのはメルセデス。ハミルトンがソフトタイヤに履き替え、ボッタスも翌周には同じコンパウンドに交換した。フェラーリはハミルトンから2周遅れの15周目にベッテルを、16周目にライコネンをピットに呼び入れてそれぞれソフトタイヤを履かせてコースへと送り出している。ただ、ライコネンはフェルスタッペンがマシンを止めたケメルストレートでダブルイエローフラッグが掲示されていた際に減速しなかったとして10秒のストップ・アンド・ゴーペナルティを受けた。

フェラーリはすぐにペナルティを消化するよう指示し、オコンの後ろでコースに復帰したライコネンはオー・ルージュからケメルストレートにかけてスリップに入ると、一気に追い抜いて6番手に上がり、さらに5秒前を走っていたヒュルケンベルグをターゲットにペースを上げていく。

ライコネンがヒュルケンベルグをオーバーテイクした頃、アロンソが2度目のピットイン。ただし、ピットボックスには停車せず、リアからマシンをガレージに収めてレースを終えた。

先頭のハミルトンが29周目に入ったタイミングでピットストップを完了したオコンがコースに戻ったところ、チームメイトのペレスとサイド・バイ・サイドのバトルに発展。接近状態でオー・ルージュに向かった2台はインサイドを取っていたオコンが前を取るも、ペレスのリアとぶつかってしまい、ペレスの右リアタイヤがパンクする。スローダウンを強いられながらピットを目指したペレスだが、デブリがコース上に落ちたため、セーフティカーが導入されている。ペレスがピットに向かう途中にはパンクしたタイヤのラバーが外れてコース脇に飛んでいった。

セーフティカー導入を受けてほとんどのドライバーがピットストップを敢行。トップ4のドライバーは1周遅れての対応になったが、メルセデス勢がソフトタイヤを、フェラーリ勢とリカルドはウルトラソフトタイヤを選んだ。

33周目の終わりにセーフティカー解除となりレースが再開すると、ハミルトンの後方に控えたベッテルが急加速してハミルトンに迫る。ハミルトンのトウを生かしたベッテルはケメルストレートでサイドに並んで前に出ようとしたものの、ハミルトンもスピードアップに成功し、何とかポジションを死守した。

2人の後方ではボッタスとリカルド、ライコネンの3人が攻防戦を繰り広げ、プレッシャーを受けたボッタスがオーバーランしたすきにリカルドとライコネンが前に出てオーダーはリカルドが3番手、ライコネンが4番手となり、ボッタスは5番手に後退した。

トップ2のバトルと表彰台をかけた争いはファイナルラップを迎えても続いたが、結局、ポジションが入れ替わることはなく、ハミルトンがキャリア通算200戦目をポール・トゥ・ウインで飾り、ベッテルが2位、リカルドが3位でゴールしている。

入賞は4位から順にライコネン、ボッタス、ヒュルケンベルグ、ロマン・グロージャン(ハースF1)、マッサ、オコン、トロ・ロッソのカルロス・サインツ。オコンと同士討ちを喫したペレスは43周目にピットインの指示が出てチェッカーを受けていないが、17位完走扱いとなっている。

この後、F1サーカスは5日後に控える次戦の舞台イタリアのモンツァに移動する。シーズン第13戦イタリアGPは9月1日(金)に初日を迎え、金曜フリー走行1回目は日本時間17時にスタートする予定だ。

© ESPN Sports Media Ltd.