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クビサ、「腕の制限は何も変わっていない」

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2017年8月12日 « フェラーリの開発力はメルセデスに及ばないとロズベルグ | ベッテルはプレッシャーがかかるほど強くなるとホーナー »
© Mark Sutton/Sutton Images
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ラリー中の大事故で一度は失いかけた右腕に制限があることは"何も変わっていない"と認めるロバート・クビサ。それでもハンガリーテストでは印象的なパフォーマンスを見せていた。

6年以上の年月を経て最新F1マシンを走らせたクビサは142周のスティントをこなし、4番手タイムをマークした。ルノーの2017年型マシンを使った初走行には完全に満足しているわけではないとしつつも、F1で最も過酷ともいえるサーキット――タイトでツイスティなハンガロリンク――でこれだけのマイレージをカバーできたということは、自分がどんなコースでもドライブできる体力があるということを証明できたと考えている。

彼の驚異のカムバックはパドック中で喜びと称賛をもって迎えられており、32歳になったポーランド人ドライバーがフルタイムで戻ってくるのではないかとの期待が再び高まっている。2011年シーズンの開幕直前に人生を変える大けがを負ったクビサは、リハビリに励む間はシングルシーター以外のレースに注意を向けていた。2013年後半にはグランプリ復帰が"ほぼ不可能"だと認める発言をしたこともある。

この数カ月でF1マシンをドライブできるようになった背景にはどんな変化があったのかと聞かれ、クビサは答えた。「何も変わらないよ。僕は10カ月前の自分、4カ月前の自分、1週間前の自分と同じ――制限も同じだ。その点では何も変わっていない。フィジカルな点と準備に関しては、大きく変わったといえるかもね。それは僕が準備を始めたからさ。復帰を目標にしていたわけじゃない。でも、もしチャンスがもらえるとしたら準備をしておかなきゃならないって分かっていたし、F1はとても要求が多いスポーツだ」

「今のクルマは昔よりさらに要求が多くなっている。過去20年で最速のクルマだからね。その上クルマは重くなっているんだ。これが最大の違いなんだけど、誰もその話をしないのは、みんな慣れてしまったんだろうね。毎年や2年ごとに最低重量が少しずつ増やされてきたから」

「僕にとっては最後にドライブしたクルマの最低重量は620kgだった。つまり、100kg(増えたマシン)をコースで振り回すんだから大きな違いだよ。僕が以前知っていたもの、過去に学んだものとはかなり大きな変化があった。たくさん学ぶことがあったよ。でも、身体的観点からいうと、クルマの中にいる時は外から見るよりもずっといい状態なんだ。それが何よりも重要だ」

2008年カナダGPのウイナーであり、未来のワールドチャンピオンとも称されていたクビサは、この先のF1でのチャンスについて冷静に見守りたいと語り、2018年にセンセーショナルなF1復帰ができなかったとしても失望しないと述べた。

「何事も不可能じゃない」と彼は説明する。「もちろん、この6年間僕は自分の身体的問題やけがに左右されて、人生でさまざまな時期やステージを過ごしてきた。その間にいろいろな思いが頭をよぎったのはごく普通のことだろう。だから、僕のアプローチはすごくシンプルだった。何でも可能だと考えたんだ。4カ月前と今を比べたら、大きな変化だし、それはすごく短時間で起こった」

「僕はこの3カ月でかなり改善したし、大きく前進したと思う。未来にはどんなことも可能だけど、簡単なことなんて何一つない。現実的にならないとね。もちろん、僕の目標はF1で何らかの役目を得ることだ。できるかどうか、チャンスがあるかどうかは分からない。1つ確かなことは、もしそれが実現しなかったとしても僕は失望しないってことだ。だって僕はこのチャンスを、この状況を極めて現実的に見ているからね」

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