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  • イギリスGP - 決勝

ハミルトンが母国で万感の完全勝利!

Jim
2017年7月16日
© Kym Illman/Sutton Images
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16日(日)、数多くの名勝負が生まれ、数多の激戦が繰り広げられてきた歴史あるクラシックサーキット、シルバーストーンを舞台に2017年FIA F1世界選手権第10戦イギリスGP決勝レースが開催され、メルセデスのルイス・ハミルトンがポール・トゥ・ウインを達成した。

土曜日に実施された予選はウエット路面からダンプ、ドライへとコースコンディションが変化する中、最も状態が良くなったQ3終盤の最終局面で完璧なラップをまとめたハミルトンが1分26秒600をたたき出し、コースレコードを更新すると共にポールポジションを獲得。2番手には0.547秒差でキミ・ライコネン(フェラーリ)が入り、相棒のセバスチャン・ベッテルが3番手に食い込んだ。4番手タイムだったメルセデスのバルテリ・ボッタスはギアボックス交換に伴うペナルティでスタート位置は9番グリッドに下がる。

ボッタス同様に、ギアボックスを新しくして予選に挑んだレッドブルのダニエル・リカルドはQ1の走行中にトラブルに見舞われ、MGU-Hを新品と交換してレースに挑むことになった。これが今季5基目を数えることからギアボックス交換と合わせて15グリッド降格処分を受けたが、予選20番手だったためグリッドは最後列に変わりない。

最後尾スタートは"フルスケール"のエンジン交換を経てチームの母国グランプリに挑むことになったマクラーレンのフェルナンド・アロンソだ。複数のエンジンコンポーネントを投入しており、ペナルティの合計は30グリッド降格となった。

今年、ピレリはシルバーストーンにミディアム、ソフト、スーパーソフトのドライタイヤを持ち込んでおり、各ドライバーは週末を通して供給される13セットのドライタイヤのうち10セットを自由に選択できるシステムが採用されている。レース用タイヤにはソフトとミディアムが指定され、いずれか1セットは必ず使用しなければならない。

全長5.891kmのシルバーストーン・サーキットで行われたレースは52周で争われる予定だったが、フォーメーションラップでルノーのジョリオン・パーマーがトラブルを抱えて停車し、エキストラフォーメーションラップの措置が取られたため、51周のバトルとなった。気温21度、路面温度28度、湿度71%のドライコンディションでスタート時刻を迎え、シグナル消灯と同時に各車が一気にターン1へと駆け抜けた。

出だしが遅れたベッテルをレッドブルのマックス・フェルスタッペンが追い抜き、3番手と4番手のポジションが入れ替わったオープニングラップではトロ・ロッソのダニール・クビアトとカルロス・サインツが同士討ちを喫し、サインツはダメージを負ってその場でマシンを降りている。クビアトはピットにたどり着き、タイヤを交換して隊列に戻ったが、サインツのマシン撤去のため、セーフティカーが入った。

4周目の最後にセーフティカーが解除されて迎えたリスタートでは12番手までポジションを上げていたリカルドが混み合うコース上の争い中に飛び出してしまい、最後尾の18番手まで後退する。それでも、ペース差を生かして次々にオーバーテイクを披露し、13周目に入る頃にはウィリアムズのランス・ストロールとバトルを繰り広げていたアロンソをかわして13番手に上がり、すぐにストロールも料理して12番手に浮上した。

スタートでフェルスタッペンに先行されたベッテルはボッタスの接近を受けてオーバーテイクを仕掛けていくが、フェルスタッペンの防御にあって前には出られず、ついにボッタスが背中をとらえ、レッドブル、フェラーリ、メルセデスの三つ巴(みつどもえ)のバトルへと発展している。

なかなかフェルスタッペンを追い抜けないベッテルは19周目にピットストップを敢行。スーパーソフトからソフトのタイヤセットに交換して6番手の位置でコースに戻っている。その次のラップにはレッドブルも動き、フェルスタッペンのタイヤをソフトに変えてコースへと送り出すが、タイヤ交換に若干手間取ってしまい、ベッテルに逆転を許した。

2番手を走っていたライコネンが25周目に入るタイミングでソフトタイヤに交換すると、次の周回でハミルトンも第2スティントに移る。ソフトタイヤに履き替えたハミルトンは戦略の異なるボッタスの前でコースに復帰し、リーダーの座をキープしている。

その後、ハミルトンが33周目に入ったところでボッタスがタイヤ交換に向かい、第1スティントを続けていたリカルドも最初で最後のピットストップを完了した。ボッタスはソフトからスーパーソフト、リカルドはスーパーソフトからソフトに履き替えている。

フレッシュタイヤを手に入れたボッタスは快調に飛ばしてベッテルを追いかけ、5秒近くあったギャップは44周目には1秒以下となり、ストウへの飛び込みでアウトサイドから追い抜きを仕掛けたボッタスだったが、ここはベッテルが踏ん張ってポジションを守った。しかしながら、ペースの良いボッタスはハンガーストレートでベッテルのサイドに並ぶと、一気に加速してオーバーテイクを成功させている。

前が開けたボッタスはさらにペースを上げてファステストラップを連発。1周あたり0.5秒ほど速いタイムで2番手を行くライコネンを追った。残り3周を切ってライコネンのタイヤが悲鳴を上げ、緊急ピットインを強いられてボッタスが2番手に浮上する。フェルスタッペンも同様に急きょタイヤ交換を行ってコースに戻り、終盤に上位勢のポジションが入れ替わった。

ライコネンとフェルスタッペンのピットインで3番手に上がったベッテルをパンクチャーが襲ったのはラスト2周に入ってから。なんとかピットにたどり着いた頃にはハミルトンがファイナルラップに突入していたものの、タイヤ交換を済ませたベッテルはハミルトンの前でコースに戻って最後の1周を走り切った。

結果、ポール・トゥ・ウインを決めたハミルトンに続く2位でチェッカーを受けたのはチームメイトのボッタス。3位でライコネンがゴールし、タイヤトラブルがありながらも何とか表彰台を確保している。

4位以下、入賞はフェルスタッペン、リカルド、ヒュルケンベルグ、ベッテル、オコン、ペレス、マッサだった。

マクラーレンはバンドールンがマッサから4秒遅れの11位完走。アロンソはレース中盤にパワーロスを訴えてマシンをガレージに収め、リタイアを喫している。

オーストリアとイギリスの2連戦を終えたF1サーカスが再集結するのは2週間後。夏休み前、最後の一戦となるシーズン第11戦ハンガリーGPは28日(金)に開幕し、金曜フリー走行1回目は日本時間17時にスタートすることになっている。

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