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  • オーストリアGP - ペナルティ

やむを得ない走行妨害はおとがめなし

M.S.
2017年7月12日 « F1オーナー、中断条項を行使のシルバーストーンを非難 | 9台が内燃機関を交換 »
© Mark Sutton/Sutton Images
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シーズン第9戦オーストリアGP予選ではルノーのジョリオン・パーマーが他車の走行を妨害したものの、やむを得ない事情があったとしておとがめなしの裁定が下った。

スチュワードはパーマーがキミ・ライコネン(フェラーリ)のアタックラップを妨げたことを確認した一方、それに至るだけの状況があったと判断。ルールが定めるよう"不必要に"他車の走行を妨害したわけではないとして、今回の結論が導き出された。下記にあるFIAのリリースでは、スチュワードが確認した状況が詳細に説明されている。

決勝レースでは青旗に従わなかったマクラーレンのストフェル・バンドールンと、スタート後に他車に衝突したトロ・ロッソのダニール・クビアトにペナルティとペナルティポイントが科された。

その他を含め、オーストリアGPの週末を通してスチュワードが審議・裁定したインシデントおよびペナルティは以下の通り。

オーストリアGP初日:7月7日(金)

(金曜フリー走行1回目はペナルティなし)

【金曜フリー走行2回目】

◆セルジオ・ペレス(フォース・インディア)
違反内容:ピットレーンを時速102.1kmで走行、FIA F1スポーティングレギュレーション第22条10項に違反
裁定:フォース・インディアに罰金1,000ユーロ(約13万円)
裁定理由:カーナンバー11(ペレス)が本イベントで時速80kmに設定されているピットレーンの速度制限を時速22.1km超過したため。

◆ランス・ストロール(ウィリアムズ)
違反内容:ピットレーンを時速82.0kmで走行、FIA F1スポーティングレギュレーション第22条10項に違反
裁定:ウィリアムズに罰金200ユーロ(約2万6,000円)
裁定理由:カーナンバー18(ストロール)が本イベントで時速80kmに設定されているピットレーンの速度制限を時速2km超過したため。

◆ランス・ストロール(ウィリアムズ)
違反内容:ピットレーンエントリーの白線を超過、FIA国際スポーティングコード附表L第4章4項(d)および第12項1.1.iに違反
裁定:戒告(ドライビング/ストロールが戒告処分を受けるのは今季1回目)
裁定理由:スチュワードは映像の証拠を確認し、カーナンバー18のドライバーであるランス・ストロールおよびチームの代表から事情を聴取した。ドライバーはピットレーン入り口でミスを犯し、そのリカバリーの過程でラインを踏み越えたことを認めている。スチュワードはこれが危険な動きではなかったものをここに付記する。

オーストリアGP2日目:7月8日(土)

【土曜フリー走行】

◆ルイス・ハミルトン(メルセデス)
違反内容:ギアボックス交換、FIA F1スポーティングレギュレーション第23条5項(a)に違反
裁定:5グリッド降格
裁定理由:カーナンバー44(ハミルトン)のギアボックスが6戦連続の使用期間を満たす前に交換されたため。チームは7月4日(火)11時29分にギアボックス交換を技術委員に通知した

【予選】

◆ジョリオン・パーマー(ルノー)
審議内容:ターン10でカーナンバー30がカーナンバー7の走行を妨害した疑い、FIA F1スポーティングレギュレーション第31条6項に違反容疑
裁定:おとがめなし
裁定理由:スチュワードはテレメトリー、映像、マシンの位置データ等の証拠を確認するとともに、カーナンバー30のドライバーであるジョリオン・パーマーおよびカーナンバー7のドライバーであるキミ・ライコネンと各チームの代表から事情を聴取した。データと映像を検討したところ、ライコネンが減速を強いられ、ターン10に向けたブレーキングを早めなければならなかったことが確認されており、ファストラップにあったライコネンが走行を妨げられたのが明らかとなっている。続いてスチュワードはルールに記されているようにパーマーが"不必要に"ライコネンの走行を妨げたのかに焦点を移した。

パーマーはタイムアタック中であり、ターン9の入り口で同じくファストラップ中だった4台のマシンの後ろにいた。この時点でライコネンは少なくとも400m後方におり、両者の間にはスローラップ中だったベッテル(フェラーリ)がいたため、パーマーからは視認できなかった。パーマーの所属チームはベッテルについて妥当な指示を与えている。ベッテルとパーマーがターン9とターン10の間にいた際、ベッテルはライコネンに場所を譲るべく右側に動いた。パーマーがターン10のエントリーポイントにいたとき、ライコネンはターン9の出口にいた。ベッテルが右に動いたため、パーマーのチームは遅まきながらもライコネンの接近を知らせている。パーマーがライコネンを視認することができたのはこの時が初めてであり、パーマーにはいかなる合理的なアクションも不可能だった。

スチュワードはチームが前もって警告を発することができなかったのか再検討し、6秒のシークエンスの中では彼らの行動が合理的であり、前後にいるマシンが影響してくる中でターン10におけるパーマーとライコネンの収束に至ったと結論づけている。よって、スチュワードはパーマーが"不必要に"ライコネンの総合を妨害したわけではないと判断し、本件をおとがめなしとした。

◆パスカル・ウェーレイン(ザウバー)
違反内容:マシンがパルクフェルメ状態にある際に異なる仕様のターボチャージャー(TC)に変更、FIA F1スポーティングレギュレーション第34条6項に違反
裁定:ピットレーンスタート
裁定理由:ターボチャージャーが当初予選で使用されたものと異なるため、コンペティターにはピットレーンからのスタート、ならびにFIA F1スポーティングレギュレーション第36条2項が定める手順に従うことが義務付けられる。チームはターボチャージャーの変更を7月8日(土)17時17分に技術代表に通知した。

オーストリアGP決勝:7月9日(日)

【決勝】

◆ストフェル・バンドールン(マクラーレン)
違反内容:青旗無視、FIA F1スポーティングレギュレーションおよびFIA国際スポーティングコード附表L第4章第2項(a)に違反
裁定:ドライブスルーペナルティ、およびペナルティポイント2点(12カ月有効)
裁定理由:スチュワードが映像およびマシンの位置データを確認したところ、カーナンバー2のドライバー(バンドールン)が少なくとも2周にわたって青旗を無視していたため。

バンドールンの累積ペナルティポイント:5ポイント(2017年7月9日時点)

◆ダニール・クビアト(トロ・ロッソ)
違反内容:ターン1でカーナンバー26(クビアト)がカーナンバー14(フェルナンド・アロンソ/マクラーレン)と接触、FIA F1スポーティングレギュレーション第38条1項に定義されているインシデントへの関与
裁定:ドライブスルーペナルティ、およびペナルティポイント2点(12カ月有効)
裁定理由:スチュワードが映像による証拠を確認したところ、ターン1でのブレーキングが遅れたカーナンバー26のドライバーが、カーナンバー14との接触を引き起こしたため。スチュワードはカーナンバー26のドライバーにこの接触に対する全面的な責任があると判断した。

クビアトの累積ペナルティポイント:7ポイント(2017年7月9日時点)

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