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  • オーストリアGP - 決勝

ボッタスが初のポール・トゥ・ウイン達成!

Jim
2017年7月9日
© Mark Sutton/Sutton Images
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9日(日)、オーストリア・シュピールベルクにあるレッドブル・リンクを舞台に2017年FIA F1世界選手権第9戦オーストリアGP決勝レースが開催され、メルセデスのバルテリ・ボッタスがポール・トゥ・ウインを飾った。

チャンピオンシップのランキング2位につけるメルセデスのルイス・ハミルトンが予定外のギアボックス交換により5グリッド降格処分を確定させて挑んだ予選はチームメイトのボッタスがポールタイムをたたき出し、0,042秒差でフェラーリのセバスチャン・ベッテルがフロントローに並んだ。予選3番手タイムを残したのはハミルトンだが、グリッドペナルティにより8番手に後退。代わってフェラーリを駆るキミ・ライコネンが2列目の奇数グリッドについている。

レース前にエンジンを交換したザウバーのパスカル・ウェーレインがピットレーンスタートになった以外、グリッド位置に変更はない。ウェーレインは予選20番手だったため、恩恵を受けたドライバーはいなかった。

全長4.326kmのレッドブル・リンクにて71周で争われた決勝は若干の青空が見えながらも雲が多く、気温28度、路面温度48度、湿度37%のドライコンディションでスタート時刻を迎える。

シュピールベルクにソフト、スーパーソフト、ウルトラソフトのドライタイヤを持ち込んだピレリはレース用のコンパウンドとしてソフトおよびスーパーソフトの1セットを確保するよう指定している。今季のレギュレーションでは各ドライバーに週末を通して13セットのドライタイヤが与えられ、うち10セットを自由に選択できるシステムだ。

11番手以降、スーパーソフトタイヤを選んだのはルノーのニコ・ヒュルケンベルグほか4名、ソフトタイヤを第1スティントに用意したのはルノーのジョリオン・パーマーとウィリアムズのフェリペ・マッサだった。

シグナル消灯と同時に素晴らしいタイミングで好発進を決めたボッタスが先頭をキープしてターン1を通過していく中、後方ではレッドブルのマックス・フェルスタッペンがスピンを喫してしまう。周辺が混み合う状況でターン1にかけてトロ・ロッソのダニール・クビアトがブレーキングポイントを逃してフェルナンド・アロンソ(マクラーレン)に突っ込んでしまい、追突されたアロンソがその衝撃でフェルスタッペンに接触した結果だ。

ぶつけられたアロンソとフェルスタッペンは懸命にピットを目指し、アロンソは帰還を果たしたものの、そのままマシンを降りて戦線離脱。フェルスタッペンは道中にチームからマシンを止めるよう指示を受けてリタイアを喫した。このインシデントの責任を問われ、クビアトにはドライブスルーペナルティが科されている。クビアトは10周目にペナルティを消化し、最後尾でレースを続けた。

8番手スタートのハミルトンは序盤に数度のオーバーテイクを披露して20周目を迎える頃には4番手を走るライコネンの背中をとらえる。他にも、入賞圏の10番手を走るランス・ストロール(ウィリアムズ)とケビン・マグヌッセン(ハースF1)、12番手のジョリオン・パーマー(ルノー)とマクラーレンを駆るストフェル・バンドールンがコンマ数秒差のバトルを展開したが、それぞれ追い抜きの機会につなげられず、ペースは良いもののがまんのレースを強いられる。

マグヌッセンはストロールを攻略する糸口を見つけられぬまま、30周を走ったところでトラブルに見舞われてスローダウン。ピットにはたどり着いたが、ギアを失っており、ピットボックスにマシンを止めるとレースを断念した。

マグヌッセンのトラブルから2周後、ハミルトンがタイヤ交換を終えてコースに戻る。第2スティントにハミルトンが選んだコンパウンドはウルトラソフトだ。続いてレッドブルがダニエル・リカルドのピットストップを完了させ、フェラーリはベッテルのタイヤを新品のスーパーソフトに交換した。

メルセデスがボッタスを呼び入れたのは41周目を終えてから。その時点でボッタスのタイヤはかなり劣化しており、「もうタイヤが残っていない」という本人の訴えもあってタイヤを履き替えることにしたようだ。ボッタスはまだ第1スティントを走り続けるライコネンの後方ながら、ベッテルの3秒前でコース復帰している。

トップ5のドライバーで最後にピットストップを行ったライコネンは45周目にスーパーソフトタイヤに交換。同じ頃、トロ・ロッソのカルロス・サインツをトラブルが襲い、ピットウオールからリタイアを告げられてしまう。

ウィリアムズはマッサの第1スティントを47周まで引っ張り、先頭集団が48周目に入った頃になってようやく別のタイヤセットに交換した。最初で最後のピットストップを終えたマッサは新品のウルトラソフトを履いて9番手の位置でコース上での戦いを再開させている。

残り周回数が10周を切った頃から上位勢のギャップが縮まり始め、先頭のボッタスは2番手のベッテルから、3番手のリカルドは後方のハミルトンから猛烈なプレッシャーを受ける。ファイナルラップを迎えたときにはそれぞれの間隔が1秒を切っており、一瞬のミスも許されない状況で攻防戦が繰り広げられたが、結局、ポジションの変化はなく、ボッタスが初めてのポール・トゥ・ウインを達成。ベッテルが2位でゴールし、3位はリカルドが死守した。

4位以下、入賞はハミルトン、ライコネン、グロージャン、セルジオ・ペレス、エステバン・オコン(共にフォース・インディア)、マッサ、ストロールだ。パーマー、バンドールン、ウェーレイン、ザウバーのマーカス・エリクソン、クビアトが完走を果たしている。

次戦は連戦で迎えるシーズン第10戦イギリスGP。モータースポーツ発祥の地、シルバーストーンを舞台に、初回セッションとなる金曜フリー走行1回目は14日(金)日本時間17時にスタートする予定だ。

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