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レース展開を左右したハミルトンのペナルティ

M.S.
2017年4月19日 « せっかくの走行機会も17周にとどまったターベイ | 多発するトラブルに苦しんだマクラーレン・ホンダ »
© Mark Sutton/Sutton Images
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シーズン第3戦バーレーンGP決勝ではルイス・ハミルトン(メルセデス)にタイムペナルティ、カルロス・サインツ(トロ・ロッソ)に次戦での3グリッド降格ペナルティが科された。

ペナルティという点ではかなり穏やかなスタートを切ったバーレーンの週末。決勝以前にはザウバーのマーカス・エリクソンがピットレーンで速度違反を犯した件と、ルノーのニコ・ヒュルケンベルグがハミルトンの進路を妨害した疑いのみが取り沙汰されている。ザウバーには罰金が言い渡された一方、ヒュルケンベルグにはおとがめなしの判断が下された。

優勝も狙えたはずのレース展開を妨げたとしてハミルトンが悔い、チームに謝罪したのはセーフティカー出動中にピットレーンに入ろうとした際の不必要な減速についてだ。チームメイトのバルテリ・ボッタスに続いてダブルストップの形でメルセデスのピットへ向かったハミルトンは、ピットレーン入り口で時速57kmまで減速した後、時速75kmまで速度を上げたとして5秒のタイムペナルティを科されている。この不規則な動きでハミルトンの後ろを走っていたダニエル・リカルド(レッドブル)の走行が妨げられた。

隊列の後方ではピットレーンから出てきたサインツがウィリアムズのランス・ストロールをパスしようとして接触を引き起こしている。サインツとしてはストロールに「巻き込まれた」という感覚を持っていたものの、スチュワードはサインツの動きを「非常に楽観的な試み」だったと断じ、厳しいペナルティを発令している。

その他を含め、バーレーンGPの週末を通してスチュワードが審議・裁定したインシデントおよびペナルティは以下の通り。

バーレーンGP初日:4月14日(金)

【金曜フリー走行1回目】

◆マーカス・エリクソン(ザウバー)
違反内容:ピットレーンを時速84.9kmで走行、FIA F1スポーティングレギュレーション第22条10項に違反
裁定:ザウバーに罰金500ユーロ(約5万8,000円)
裁定理由:カーナンバー9が本ベントで時速80kmに制限されているピットレーン速度を時速4.9km超過したため。

【金曜フリー走行2回目】

◆ニコ・ヒュルケンベルグ(ルノー)
審議内容:危険な走行、およびターン9でカーナンバー44(ルイス・ハミルトン/メルセデス)を妨害した疑い、FIA F1スポーティングレギュレーション第27条4項ならびに第31条6項違反の容疑
裁定:おとがめなし
裁定理由:スチュワードはニコ・ヒュルケンベルグとルイス・ハミルトン、およびチーム代表らから事情を聴取し、ビデオの証拠を確認した。HAM(ハミルトン)はファストラップ中で、スローラップ中だったHUL(ヒュルケンベルグ)はマシンの接近に気づいており、コーナーへ進入する際に左に寄ったものの、それぞれのドライバーが異なるラインを取ったために両者はコース上の同一ポイントに到達した。両ドライバーの主張や前例を考慮に入れ、スチュワードはこれ以上の措置は必要ないと判断した。

バーレーンGP2日目:4月15日(土)

(2日目はペナルティなし)

バーレーンGP決勝:4月16日(日)

【決勝】

◆ルイス・ハミルトン(メルセデス)
違反内容:ピットエントリーで不必要に減速、FIA F1スポーティングレギュレーション第27条4項に違反
裁定:タイムペナルティ5秒、およびペナルティポイント2点(12カ月有効)
裁定理由:カーナンバー44がピットレーン入口で不必要に減速して不規則なドライブを行い、カーナンバー3(ダニエル・リカルド/レッドブル)を妨げつつ時速57kmに減速してピットレーンに入ったのちに時速75kmに加速したため。

ハミルトンの累積ペナルティポイント:2ポイント(2017年4月16日時点)

◆カルロス・サインツ(トロ・ロッソ)

違反内容:ターン1でカーナンバー18(ランス・ストロール/ウィリアムズ)と接触、FIA F1スポーティングレギュレーション第38条1項に定められたインシデントへ関与
裁定:次戦における3グリッド降格、およびペナルティポイント2点(12カ月有効)
裁定理由:スチュワードはカーナンバー55のドライバーであるカルロス・サインツ、ならびにカーナンバー18のドライバーであるランス・ストロールから事情を聴取し、ビデオの証拠を確認した。ビデオではカーナンバー18が通常のレーシングラインを取り、ピットレーンを離れたカーナンバー55は問題のコーナーでカーナンバー18をパスしようと非常に楽観的な試みを行ったことが示されている。よって、スチュワードはFIA F1スポーティングレギュレーション第27条4項に反して接触を引き起こした責任は主にカーナンバー55にあると判断した。

FIA国際スポーティングコード第12章2条4項およびFIA F1スポーティングレギュレーション第38条3項(g)に基づき、チームは上記のペナルティに上訴できないことをここに記すものである。

サインツの累積ペナルティポイント:7ポイント(2017年4月16日時点)

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