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ベッテルが逆転勝利! メルセデスはW表彰台

Jim
2017年4月17日
© Goria/Sutton
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太陽が姿を消し、人工照明が灯るサヒールのバーレーン・インターナショナル・サーキットで16日(日)、2017年FIA F1世界選手権第3戦バーレーンGP決勝が開催され、フェラーリのセバスチャン・ベッテルが逆転勝利を飾った。

前日に行われた予選ではメルセデスのバルテリ・ボッタスがチームメイトのルイス・ハミルトンを0.023秒上回り、F1キャリア初のポールポジションを獲得。今週末を通してメルセデスと接戦のバトルを繰り広げてきたフェラーリはベッテルが3番手につけ、キミ・ライコネンは5番手に収まった。フェラーリ勢の間にはレッドブルのダニエル・リカルドが食い込んでいる。

予選を17番手で終えたマクラーレンのストフェル・バンドールンはスタート前にパワーユニットのトラブルを抱えてマシンがピットに戻され、結局スタートできぬまま、バーレーンを後にすることになった。

サヒールにミディアム、ソフト、スーパーソフトのドライタイヤを持ち込んだピレリはミディアムまたはソフトを1セットずつレース用に確保するよう指定しており、各陣営はいずれかをレース中に使用することが義務付けられている。

全長5.412kmのサーキットで57周に渡って争われた決勝レースのフォーメーションラップ開始時の気温は24度、路面温度30度、湿度59%のドライコンディション。風がかなり強く吹いており、ハンドリングへの影響が懸念された。第1スティントは19番グリッドに並んだザウバーのマーカス・エリクソンがソフトタイヤを選んだ以外、全ドライバーがスーパーソフトを装着している。

シグナル消灯と同時に好発進を決めたボッタスが先頭をキープする一方、ハミルトンはターン1手前でベッテルにかわされて3番手に後退し、レッドブル勢の攻防戦に加わったフェラーリのキミ・ライコネンがウィリアムズのフェリペ・マッサにもポジションを奪われて7番手に下がってしまう。

ボッタスのコンマ数秒後ろにピタリとつけたベッテルはコーナーでの追い抜きを狙って攻撃を仕掛ける仕草を見せるが、オーバーテイクが可能な距離まで近づけずになかなか実行に移せない。ハミルトンとレッドブル勢も上位2台に離されることなく、1秒前後のギャップを維持しながらポジションアップのチャンスをうかがう。

マッサをオーバーテイクして6番手に上がったライコネンが先頭集団に追いつこうと猛チャージをかける中、11周目にベッテルがピットストップを行い、新品のスーパーソフトを履いて隊列に戻った。ベッテルへの対策を考えたのか、レッドブルもマックス・フェルスタッペンのタイヤ交換を済ませたが、ピットアウト直後にブレーキトラブルが発生し、ターン4でコーナーを曲がりきれずに直進したフェルスタッペンはウオールにマシンをぶつけて停車している。

その間、ライコネンがピットストップを終えるも、同じタイミングでタイヤを交換したトロ・ロッソのカルロス・サインツがピットレーンを出てすぐのターン1でウィリアムズのランス・ストロールと交錯。2台ともマシンを止めてリタイアを喫している。コース上にデブリが散らばったため、セーフティカーが出動して隊列を先導した。その合図を受けてメルセデスは2台のダブルストップを敢行し、ボッタスに新品のスーパーソフト、ハミルトンに新品のソフトタイヤを履かせる。

ボッタスのピット作業と後続勢の通過を待たなければならなかったハミルトンは、同様にソフトタイヤを選んだリカルドに逆転を許すも、18周目の最後にセーフティカーが解除されて迎えたリスタートでポジションを奪い返している。リカルドはソフトタイヤのグリップを得られず、マッサやライコネンにも追い抜かれてしまったが、1周後にはリズムをつかんだ。

レースが再開されてすぐはベッテルとの攻防戦に集中したボッタスだが、徐々に遅れ始めてしまい、27周目にはタイヤ戦略の異なるハミルトンに道を譲っている。ただし、ハミルトンはピットエントリーで不必要に減速したとして5秒のタイムペナルティを食らっており、1ストップを狙うにしてもポジション取りに注意する必要があった。

ボッタスが31周目に2度目のタイヤ交換を行うと、3周後にはベッテルもソフトタイヤに履き替え、さらに4周を挟んでライコネンとマッサが最後のピットストップを完了。この時点でハミルトンが先頭に立ち、12秒後方にベッテルが控え、ボッタスが3番手に並んでいた。

第2スティントでソフトタイヤを選んだ面々は1ストップ戦略を採用したかと見られていたが、リカルドもハミルトンも40周目以降に2回目のピットインを終えている。リカルドが新品のスーパーソフトを履いた一方で、ユーズドのソフトタイヤに履き替えたハミルトンはこのタイミングで5秒のタイムペナルティを消化した。

ユーズドとはいえ、周回数の少ないタイヤセットの利点を生かすハミルトンはファステストラップを連発して前を走るボッタスに接近し、47周目にチームメイトの前に出ると、ラップリーダーであるベッテルとのギャップ短縮に集中。12秒以上あったリードはファイナルラップを迎えて6.6秒に縮まったものの、ベッテルは最後まで背中をとらえさせずにトップチェッカーを受けた。

ハミルトンが2位、ボッタスが3位でフィニッシュし、メルセデスがダブル表彰台を達成。ライコネンは最後にボッタスに2秒差まで詰め寄ったが、トップ3入りはならず4位だった。5位以下、ポイントを獲得したのはリカルド、マッサ、セルジオ・ペレス(フォース・インディア)、ロマン・グロージャン(ハースF1)、ニコ・ヒュルケンベルグ(ルノー)、エステバン・オコン(フォース・インディア)だ。

マクラーレンのフェルナンド・アロンソは終盤まで前後のマシンと攻防戦を繰り広げたが、最後から3周目にエンジンが悲鳴を上げ、ガレージにマシンを収めてしまった。結果は14位完走扱いとなっている。

F1サーカスは2週間後に次戦の第4戦ロシアGPで再集結する。初回セッションとなる金曜フリー走行1回目は28日(金)日本時間17時に開始される予定だ。

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